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「ボディガード牙 必殺三角飛び」 アクションが満載の70年代

今日は、手元にあった映画から、この映画を鑑賞。梶原一騎原作のボディガード牙シリーズの映画化第二作になります。監督は、鷹森立一で、1973年の映画。ここは当時のアクションを楽しみましょう。

あらすじ
徹心会の達人・牙直人(千葉真一)は、鬼哭流の果たし状を受けて、独断で決闘に臨み、相手の息の根を止めますが、牙の身を心配して駈けつけてきた妹のマキ(志穂美悦子)が相手の一味に眼をやられてしまい、牙も刑務所へ送られてしまいました。刑務所で牙は、空手の名手南条武(渡瀬恒彦)と意気投合。数ヵ月後出所した牙は、マキの治療費を得るために、ナイトクラブ経営者である赤松(深江章喜)の用心棒となります。赤松には辰見(室田日出男)という、ゴロツキを従える男がいましたが、赤松は辰見を疎ましく思い始めていたのでした。

辰見は状況をトルコ風呂を経営する唐崎(戸浦六宏)に伝えます。唐崎・赤松・辰見は過去に3人で犯した強盗犯で大金を調達し、今の立場にのし上がっていたのです。唐崎は赤松を呼び、結束を乱さないよう要求しますが、赤松は聞き入れません。その頃、牙はマキの怪我の快復に喜びつつ、バーの麻里(水原麻記)という女に惹かれていました。麻里は沖縄出身で辛酸をなめながら東京で生活していました。その頃、南条が出所してくると、麻里と再会します。二人は恋人同士だったのです。そして、三人組の所に出向き、過去の強盗事件の分け前を要求します。南条は分け前を貰う約束をして手伝ったのですが、金を手に入れた三人は沖縄出身の南条に一切の罪を被せ、仲間の韓国人を相打ちにさせて、その結果、南条は刑務所に入れられたのでした。

金を要求された赤松は、牙に南条を倒すように命じます。牙は南条と激しく格闘しながら、南条とそこに現れた麻里に早くこの場をたち去るように耳うちし、その後、牙は南条から赤松たちの過去を聞き、三人に金を出すよう説得に行きます。説得に一旦は納得した三人ですが、辰見が配下の鬼哭流の竜塚(郷鍈治)を使って南条を襲い、南条は殺されました。牙は怒りを爆発させ、麻里も加勢し三人組を次々と倒し、最後に竜塚との一騎打ちで目を狙われてけがをしながら、現れたマキの助けも得て竜塚を倒し、麻里は二人に見送られて沖縄に戻って行くのでした。



ボディガード牙 必殺三角飛び

梶原一騎原作の劇画「ボディガード牙」による空手アクション映画。卒のない物語展開で、楽しめるアクション映画でした。当時の過激な東映映画ほど、ディープにならず、娯楽エンターティンメントとして楽しめます。大山倍達の特別出演があり、その後千葉真一の空手アクションが続きます。対するは、渡瀬恒彦郷鍈治志穂美悦子が空手格闘のメンバー。それに、水原麻記が格闘シーンも含めて加わる形です。基本的に男の映画乍ら、ヒロインは水原麻記で、薄幸な影のある女を演じています。志穂美悦子はちょっと子供っぽい雰囲気でした。

敵の首領三人組は、深江章喜戸浦六宏室田日出男の三人。それぞれ、金、知恵、武力を担当したとのこと。武闘派一辺倒ではなく、幅のある役者さんたちが丁寧に演じていると思います。中でも室田日出男の活躍ぶりが目立ちます。やられる時は意外とあっけないのですが、それぞれ存在感を出していました。アクションを中心に見せる映像も迫力がありました。まさに、70年代の娯楽アクション映画という感じでした。

鷹森立一監督の映画を見るのは実は初めてかもしれません。やはり、娯楽アクション映画が多いようで、まさにこの時代に活躍した監督さん。テレビドラマも多く、Gメン'75とか、かなりの部分を演出しているようです。あまり肩の凝らない風情で楽しむアクション映画。時々見てみるのもいいものだと思いました。

2021.4.15 HCMC自宅にてAmazonPrimeよりのパソコン鑑賞

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「やくざ絶唱」 濃いやくざと濃い女の情念が噴出する作品

またまたパソコンが不調になったため、手元にある映画を見ることに…。今回は、増村保造監督の1971年の映画で、やくざ絶唱。名前や出演者から、兵隊やくざのような男の映画かと思っていましたが、かなり違いました。増村監督らしい映画であるとも思います。

あらすじ
気性の荒く喧嘩っぱやい、石川組幹部の立松実(勝新太郎)は、情婦の可奈江(太地喜和子)と、異父兄弟の妹あかね(大谷直子)とともに暮らしていました。実は、高校三年生のあかねに、異常なまでの愛情を注ぎ、近寄る男はすべて殴り倒していました。二人の亡き母親は妾で、ある日あかねの実の父親の犬丸(加藤嘉)が、養子の裕二(田村正和)をつれてやってきますが、実はあかねに合わせず追い返します。学校であかねは新任教師の貝塚(川津祐介)と出会い、一目であかねに惹かれた貝塚は、あかねの好きな本を貸すと言って、いつかアパートに寄るよう誘います。

その頃実は、石川組の縄張りを荒している、東風会の外山(橋本力)を殺すよう命じられます。家では、可奈江があかねにばかり愛情を注ぎ、自分にかまってくれないと怒りだし、出て行きます。一方あかねは実からの解放を望み、貝塚のアパートに行って、処女を捨てると、実に告白し、実はあかねに好きにしろと突き放して、むしゃくしゃしたまま可奈江の店に行き、東風会の連中が可奈江にちょっかいを出しているのを見て大立ち回りを演じ、逮捕されました。拘留されている実は、子分から、組の中で実が外山を殺すのが怖くて刑務所に入ったと笑われていると聞き、保釈金を積んでもらい出所すると、覚悟を決めて一度家に戻りました。

そのころあかねの父親が死亡。あかねは裕二に頼まれて犬丸の家に行きますが、夫の妾であったあかねの母親に恨みを持つ、妻の里枝(荒木道子)に追い返され、遺産も一切渡さないと言われます。あかねはお互い惹かれ合っていた裕二と夜を共にし、裕二は実に会って必ず結婚の許しを貰うと誓います。裕二はあかねと共に実に会って、結婚の許しを願いますが、実は裕二に出ていかないと殺すと脅します。あかねは兄を殺してと裕二に頼みますが、裕二は断り、あかねは裕二を追い出すと、自ら実を殺して自分も死のうと、実に襲い掛かりました。実は、あかねを落ち着かせ、外で待つ裕二にあかねの事を頼むと伝えると、一人で外山のいるトルコを襲撃。外山に銃弾を浴びせ殺しますが、なだれ込んできた外山の子分に撃ち殺されるのでした。



やくざ絶唱

ヤクザ映画と思って見始めたのですが、なにやら様子が違います。どうも、太地喜和子までは、まぁヤクザ映画の雰囲気ではあるのですが、大谷直子が異質。そうなんですね。これは、ヤクザの出入りの部分は飾りで、勝新太郎大谷直子兄弟の兄弟愛の物語だったのですね。箱入り娘のような扱いまでして溺愛するヤクザの兄と、それから逃れたい妹。しかし、妹も兄と同様の兄弟愛を持っていたということでした。そして、妹を理解し、ヤクザの宿命に立ち向かう兄の悲哀。60年代の若尾文子作品と同様の、なんとも濃い、女の情念の物語でもあったのです。

太地喜和子の熱演も鬼気迫るものがありました。まさに体当たりの演技という雰囲気で素晴らしいと思いました。そして、勝新太郎は画面いっぱいに暴れまくるので見応えがあります。大谷直子は清順から情念の女まで、幅のある役を演じています。増村保造監督の女の情念の表現に、さらにアクションや娯楽性をたっぷり乗せた作品で、なんとも強烈な作品になっていました。以前の作品のように、文学的な部分はなくなり、ただただ濃い演技で押しまくっているので、そのあたりは70年代という時代性を感じます。エンターティンメントの方向に傾斜していかざるを得なくなったという中で、この濃さが一つの答えだったのでしょうか。

増村監督の作品が好きで、けっこう見てきましたが、その中でも強烈な作品の一つかもしれません。ストーリーとか必然性とかはかなり端折って、なんで?という所は多々ありますが、娯楽と表現に徹底している感じがして、増村監督らしさが良く出ている作品と思います。ヤクザ映画を借りて、清純な妹に潜む情念を描くなど、なかなかの技と思います。この時代になると映画はテレビに押されて、監督自身もテレビの演出のウェイトが高くなっていくのですが、それでも映画の場合は、より強烈な娯楽を見せてくれる増村監督。まだ見ぬ作品にますます興味が湧いてきます。

2021.4.12 HCMC自宅にてパソコン鑑賞

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「ゾンビーバー」 ビーバーがゾンビ化してしまう映画

公開時に予告編を見て気になっていた映画。お色気系つきゾンビ映画で、気になっていたのはコートニー・パームだったのですが、見ることができなかったので、SUSHI GIRLの方を見てしまいました(笑)。監督はジョーダン・ルービン2014年の映画です。
Zombeavers (2014)

あらすじ
田舎道を走行するトラック。いい加減な運転で、鹿と衝突し、積み荷の汚染廃棄物の一つが川に落ちてしまいました。ドラムは川を流れ、ビーバーの巣の前で怪しげな緑色の液体を放出します。その頃、メアリー(レイチェル・メルビン)、ゾーイ(コートニー・パーム)、ジェン(レクシー・アトキンズ)は、女子会キャンプのために、メアリーのいとこの小屋に到着しました。企画したメアリーの目的は、スマホや男もいない環境で、週末の2日間を過ごすことでした。その後、彼女たちは、小屋の前の湖で水遊びを楽しんでいると、熊に遭遇。偶然ハンターが現れ、熊を追い払いますが、危険だから水着になるなと説教されました。

その夜、彼氏や元彼である、サム(ハッチ・ダーノ)、トミー(ジェイク・ウィアリー)、バック(ピーター・ギルロイ)が到着。メアリーは、男たちに帰るように言いますが、ゾーイはさっそく彼氏と遊び始めます。そんな中、ジェンが浴室のバスタブでシャワーを浴びようとすると、狂ったビーバーを発見。トミーがそのビーバーを野球のバットで撲殺します。しかし、その死体は翌朝消えていました。翌朝湖で遊ぶ6人ですが、バックの足に何者かが噛みつき、一帯に赤い血が広がります。それはビーバーの仕業であることが分かり、なんとか小屋に戻りますが、小屋にもビーバーが待ち構えていました。

夜になり、足を切断されたバックを病院に連れていくために、ゾーイとトミーは車で出発しますが、ビーバー木を倒して車は通れず、途中で出会ったハンターと共に戻ってきます。戻ると、仲間たちとビーバーの戦いが始まっており、近所の家でも住人が殺されていました。そして、ビーバーに噛まれた者は次々とゾンビ化し、お互いを殺害して何とか生き残ったのは、メアリーとゾーイのみ。二人は行けるところまで車で走り、歩き始めますが、メアリーは、ゾーイが血まみれなので、ゾンビーバーに噛まれているのではないかと疑いを持ち銃口を向けます。しかし、すぐにメアリーの方がゾンビ化し、ゾーイは斧でメアリーの頭を打ち砕くと一人でその場を去りました。再び、事件のきっかけとなった廃棄物のトラックがやってきました。彼らはまたわき見運転をしており、にゾーイを轢き殺してしまったのでした…。



ゾンビーバー

ふむ。軽いですねこれは。予告編で見て、ビーバーのゾンビ化というアイデアと、エロチックな楽しみがあって、ちょっと面白いかと思って期待していました。それはその通りでしたが、思ったよりチープだった感じがします。ビーバーのゾンビもあまりしっかりしていなくて、ストーリー展開はありきたりな感じで、十分楽しめはするのですが、何か突き抜けた面白さか、あるいはバカバカしさがありませんでした。ラストはうまい落とし方だとは思いましたが、まぁそれだけでは…という感じです。コートニー・パームを見るのであれば、やはりSUSHI GIRLの方が良かった感じです。

彼や元カレ入り乱れての、乱交パーティや、裏切り的なお話がスパイスとして入っていますが、その話自体はゾンビーバーに襲われるため、中途半端で終わってしまいます。裏切りは殺される順番に多少影響したかもしれません。しかし、結局最後は同じことなのですが…。そういう訳で、ビキニ姿の女の子と、一風変わったゾンビ映画として水準的に楽しめるのではないかと思いました。女優さんたちで見た事あるのはコートニー・パームだけなんですが、AmazonPrimeで見られる「ファイトクラブ・レディズ」にも出ているようです。懲りずに見てみようかな・・・。

という訳で、楽しかったのですが、ちょっと乗り切れなかった感じの一本。コンパクトにまとまった映画というか、ギャグなので、何か難しく考えたくない時に見るには良いと思いました。エンドロールの所で予告される、スズメバチのゾンビ化は、ゾンビーという事なのですね。いろいろなものに伝染していく映画でもあります。オーソドックスなゾンビ映画をパロディでなぞっていったような感じもあります。軽いノリで楽しみたいときにどうぞ…。

2021.1.21 HCMC自宅にてAmazonPrimeよりのパソコン鑑賞

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プロフィール

torrent13

Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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