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「シャドー」 殺人のサバイバルゲームのよう

またまた、ダリオ・アルジェント作品。せっかく無料動画に出ているので、この機会を見逃さないようにと、率先して見ているのです。今回は、「シャドー」。サスペリアのあと、「インフェルノ」(1980)を経て、1982年に製作されたサスペンスです。

あらすじ
ミステリー作家ピーター・ニール(アンソニー・フランシオーサ)は、新作「暗闇」のプロモーションのため、ローマに到着。その頃、ローマでは、「暗闇」を万引したエルザが、ナイフで首を切られて死亡する事件が発生した。ピーターは、エージェントのブルマー(ジョン・サクソン)に迎えられ、記者会見で、旧友の女性記者チルデと再会、空港から秘書のアン(ダリア・ニコロディ)と、ブルマーの助手ジャンニと共にホテルに向かう。部屋では、警察のジェルマニ警部(ジュリアーノ・ジェンマ)とアルティエリ刑事が待ち受けており、エルザの事件について尋問を受けることとなる。その夜チルデと、彼女とルームメイトの二人も、殺害される。
翌日、ピーターはTVで文芸評論家ヴェルディ(ジョン・スタイナー)と対談、ヴェルディは作品の異常さが社会におよぼす影響を鋭く問いただす。そして、ヴェルディ邸での殺人事件から、当のヴェルディの殺害へと進展、その後さらに魔の手は関係者全員に広がっていく…。



アルジェントの初期作品と同様、殺人場面の強烈なサスペンス・スリラー。今回は、登場人物が次々と殺害されるので、主要当所人物で、最後まで残った人は一人だけという状態です(ネタバレですが)。このあたり、まるで、サバイバルゲームですし、さすがはマカロニウエスタンを生んだイタリア映画と言えます。

だいたい、この短い時間の間に、大勢の被害者がでるので、画面に何かしら映ると、ああ、次はこの人という感じでやられていくというスタイル。殺され方は、アルジェント流で堂に行っていますので、最後まで、いろいろな死に方を披露してくれます。それほどまでに、殺人現場の出現機会が多い作品でした。

シャドー

さて、アルジェント作品特有の、犯人捜しより、ホラー重視のイメージは、ここでも同じではあるものの、初期作品よりは幾分犯人探し要素が高いような気がします。初期の作品のように、あまりにも前振りが無いので、犯人はこいつだと言われても、「ああ、そうですか」と答えざるを得ないような感じよりは、想定内に収まっている感じがしました。

また、インテリアの面白さといった、絵になる側面も残ってはいますが、それもちょっと大人しい感じです。そういう形なので、初期のような研ぎ澄まされた感じは大分穏やかになり、ストーリーもそこそこ、ただただ犠牲者の人数が多いという感じでしょうか。テレビの刑事物プラスホラーと言った感じ。とはいっても、見せ場はいろいろ作ってくれているので、楽しめましたよ。

この作品に、刑事役でジュリアーノ・ジェンマが登場します。マカロニウエスタンの人気俳優ですが、刑事役に転身。しかし、もともと演技がそれほどうまい俳優では無いと思うので、ガンファイトを彼からとってしまうと、なんとも陸に上がった河童のようで、寂しい感じがしました。
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Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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