FC2ブログ

「さよならミス・ワイコフ」 公開当時、背徳の問題作だった

アメリカの1979年の作品。「さよならミス・ワイコフ」です。日本でも早々に公開されて、話題となったようですが、私は記憶にありません。ちょうど、スター・ウォーズとかと同じ世代の映画になります。内容は全然違いますが…。たぶん当時はちょっときわもの的な扱いだったのではと想像するのですが、どうでしょうか?

あらすじ
イブリン・ワイコフ(アン・ヘイウッド)は、実直な高校のラテン語教師だった。ある時から彼女に、時々原因不明の変調が襲うようになり、ニール医師(ロバート・ボーン)の元に診断を受ける。ワイコフは35歳にして処女であったが、すでに更年期障害が発生していると屈辱的な宣告を受け、精神医科シュタイナーの元に通うようになる。そのうちに、バスの運転手に誘惑されたことで、男女関係に積極的になることを学び、ずいぶんと明るく変わってきた。
ある放課後、ワイコフが教室に居残っていると、アルバイトのレイフ(ジョン・ラファイエット)にレイプされてしまう。ワイコフは以後レイフの求めを断り切れなくなり、毎日のように教室での密会が続くこととなった。ある日その密会も皆の知るところとなってしまい、ワイコフは職を追われ町を去ることとなってしまった。



冒頭は、ミス・ワイコフが家に戻ると、玄関に「Miss Wyckoff Fucks Nigger」と書かれているところから。この場面はラストで回帰します。ミス・ワイコフが身体の変調の治療のために訪ねたのは、学生時代の同級生だったナポレオン・ソロならぬニール医師。彼が、アン・ヘイウッドの股間に首を突っ込み、膣鏡を使ってで膣内を検査するシーンは笑ってしまいました。ちなみに、ミス・ワイコフが授業でポンペイ遺跡の説明をしてうっとりしていましたが、ポンペイ遺跡から膣鏡が発掘されていることと関連付けているのでしょうか?

途中、ウィチタのシュタイナー医師の元に通う時の長距離バスの運転手の誘惑で、性愛に目覚めるとか、マルクスを教えていることから共産主義者とされ、退職させられそうになった同僚を救うとかのエピソードがあり、レイフのレイプのくだりへと移行します。この情景の順番は以下の通り。

1回目 レイフはミス・ワイコフの前に立ち、股間を露出する。
2回目 教室に鍵をかけ、レイプによる処女喪失。
3回目 むりやり抱きしめ、ミス・ワイコフは否応なく反応してしまう。
4回目 全裸で、仁王立ちしているレイフのもとに、四つん這いで来させる。
5回目 下宿の大家さんに電話し、無理やり来させる。
6回目 ミス・ワイコフの乳房をスチーム暖房に押し付けバックから犯す。この途中で見つかる。

どんどんエスカレートしていきます。当時、日本でもポルノ映画全盛時代でしたが、まるで奴隷女教師状態です。

そして、発覚後学校や近所のすべての人から白い目で見られ、退職することになり、途中ニール医師のもとに立ち寄り睡眠薬(おそらく自殺用)をもらい家に帰ると冒頭のシーン。部屋に戻れは荷物がまとめられていて、出ていけとの置き手紙。ここで、ミス・ワイコフは切れて睡眠薬を投げつけ自ら街を出ていきました。最後に親友や大家のささやかながらの別れの言葉はありましたが、この時点ではミス・ワイコフは、一切言い訳なしである意味毅然としており、何かふっ切れた爽やかささえ感じさせました。

さよならミス・ワイコフ

全体的には、ポルノ的興味をそそる内容ではありますが、つくりがドラマです。SM的な要素が入っているとは予想していませんでしたので、ちょっと意外でした。もともと潔癖だったミス・ワイコフだっただけに、最後まで全く言い訳をしませんでしたが、そこで世間の目の冷たさを体感し、新天地での希望も持てそうな感じがしました。ある意味、全くの処女だったミス・ワイコフが成長したのかな?と。酷い体験には違いありませんが。しかし、まぁ、教室で求めるままにやるってのはどう見ても駄目ですね。そのあたりは不用意に過ぎるでしょう。バスの運転手とズブズブにハマるのとどっちが良かったのかな?どっちも良かないか…。

さて、アン・ヘイウッドさん、この撮影の時は48歳。映画の中では35歳と言っています。年齢詐称です!といっても、もともとミス・グレートブリテンの女優さんですので、そのくらいはOKでしょう。むしろオールドミス的雰囲気がよく出ています。なかなか雰囲気オある女優さんですので、代表作である「女狐」をぜひ見てみたいと思いました。

日本公開が1979年に思いを馳せると、その年で見た映画と言えば、「復讐するは我にあり」「スーパーマン」とか…。でも、「赫い髪の女」「天使のはらわた 赤い教室」などの方に、近い扱われ方かな??
アマゾンの内容紹介には、

■凄まじいレイプ・シーンの連続! 公開当時、全世界を震撼させた背徳の問題作!


とありますが…。
実際、内容的には、アメリカの地方都市の保守的状況やレッドパージ、人種差別、父母関係の影響によるトラウマなど散りばめられていて、興味本位で見られる以上に、丁寧に作られているなという感じがしました。

【リスト】 ① 裸のエロスを見る作品
スポンサーサイト



テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

torrent13

Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR