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「海底のヴィーナス」アネット・ケラーマンの水中撮影を見る

百万弗の人魚で見た、アネット・ケラーマンを見てみようと探したら、一本出てきました。1924年の映画で、もちろんサイレント。そして、アネット・ケラーマンの最後の映画です。監督は、夫のジェームズ・サリヴァンです。この映画は、ニュージーランドで撮影され、2004年にアメリカ議会図書館により復元されました。
原題:Venus of the South Seas

あらすじ
南海の小島マネアに、真珠の採集を営む白人ロイヤル(ローランド・パデュー)と、その娘ショーナ(アネット・ケラーマン)が、豊かな自然の中で、原住民に仕事をさせながら、のびのびと暮らしていました。原住民の中には真珠を掠め取ろうと企むものもいましたが、泳ぎの達者なショーナに、水中ではかなうものがなく、盗難を未然に防いでいました。しかし、父親の友人であり、島への定期船のドレイク船長(ノーマン・フレンチ)は、原住民の一部と通じ、騙して真珠を掠め取ろうと企んでいました。

ある日、島の沖に豪華なヨットがやってきて、好奇心から泳いで船に乗り込んだショーナはそこで資産家の息子のロバート(ロバート・ラムジー)と出会います。ロバートはひと目でショーナを好きになり、二人は島の中で楽しい時を過ごしました。そして、ヨットの出航の時間になると、ロバートはショーナとの再会を約して帰っていきました。その後、ショーナは島の子供たちに物語を聞かせたりして、のびのびと暮らし、ロバートは、一旦港に戻ると、ドレイク船長の船に水夫として乗り込むことに成功しました。

ある日、ショーナの父親が亡くなり、ドレイクの手先の原住民が、父親が隠していた真珠の小箱を狙って、ショーナに迫ります。ショーナは海に逃げ、追いかける原住民を倒して漂流していると、ドレイク船長の船に救助されました。しかし、真珠を狙っていたドレイクは、ショーナを船室に監禁。ショーナは真珠を渡すまいと海に投げ入れます。船員が海に潜っても深くて到達できず、ショーナが海に潜って真珠の小箱を回収すると、ロバートのボートに浮き上がり、二人は無事その場を脱出したのでした。



海底のヴィーナス

百万弗の人魚を見た時に、動画を探していて発見したので、続けて見てみました。これは、百万弗の人魚のモデルとなった、アネット・ケラーマンの最後の作品になります。そして、監督のジェームズ・R・サリヴァンは、映画にも出てきた、アネットの旦那さんですね。これが、彼の唯一の監督作品と思われます。成立年代はサイレント作品の中では比較的新しいのですが、残念ながらメジャー作品と比べると、ちょっと見劣りがする感じがしました。

この映画の見せ場の一つが、アネット・ケラーマンが子供たちに語る物語のシーンで、その物語の内容が、水中の演技で表現されています。水槽の中での演技のようですが、まったく地上と同じような表情で演じているところはすごいと思いました。そして、一部海底の魚など、プリズマカラー方式で彩色されていました。ストーリーは真珠の盗難をたくらむドレイク船長を阻止する若い二人の活躍というものですが、船長は顔のアップとかも少なく、悪人らしく見えないので、よくわからない感じ。あまり人物描写がうまくいってないと思いました。いろいろな要素を見せて楽しんでもらおうという趣旨の映画かな?

今回は、伝説のアネット・ケラーマンを見られて良かったということですが、やはりハリウッドで撮られた全盛期の、この10年ほど前の作品を見てみたいなと思いました。サイレント映画鑑賞は、映画の歴史を追いかけつつ、往年の名女優を楽しむとか、ちょっとエポックメイキングであるとかなどで興味を持った作品が、時折ネットで全編視聴可能になっていることもあり、サイレント映画の字幕くらいの長さの英語だと、それほど読むのも大変ではないので、たまに楽しんでいます。このあたりの映画も、一つの楽しみの宝庫だとは思います。

2020.6.7 HCMC自宅にて YouTube よりのパソコン鑑賞
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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