
<短編> 'Cells' (2017)

Amazon 邦題:縛られた
あらすじ
夜の寝静まった豪邸。ロナルド博士(マーク・アシュワース)は水を飲みにキッチンに降りてきたところを、覆面の男(ベン・オーウェン)に拘束されてしまいます。異変に気付いた妻も拘束され、リビングに連れてこられました。博士は暗闇のリビングのソファに、銃を突きつけられて座らされ、覆面の男に質問に一つ一つ答えるように要求されました、
質問は簡単なものから始まりましたが、やがて男は、博士の組織は年間3500万の寄付を受け取っているが、一向に難病の治療法の研究が進展しないのは何故だと問われます。男は、この様な豪邸の購入資金に金が回っているのではないかと尋ねます。妻が断固否定しますが、黙らされ、博士は、管理費や交際費に一定の金額がとられ、現場は限られた一部の予算しか回ってこない。しかし、膨大な研究と実験が必要で、進展に限度があると答えました。自分ではどうしようもできないと。
男は、小さい時に難病で父を失った話をし、今でも治療法の発見に進展が見られないのは、重役や官僚が、慈善の寄付金で至福を肥やしているからだと断言。博士も、もどかしいが、自分だけでは何もできないと答えると、男はその場で5000万を渡し、博士が人を助けたいなら、直接これを与える。正しい事をして欲しい。もししなかったら、次回はこうはいかない。と言って立ち去りました。博士と妻は茫然と座り込んでいました。

沢山の映画祭マークに半信半疑で見始めたのですが、強行犯のわりに質問が少々緩く、脅かしはしますが、最後はなんとなくお互い共感が出来上がっていく雰囲気に、何が起こるのだろうと思っていると、そう来ましたか…。ちょっと意外でした。これ、絶対貰った方も茫然としますよね。この邦題の「縛られた」の意味が解りました、そもそも、ここに縛られたという邦題をつけること自体が凄いギャグではないでしょうか(笑)。
この映画は、終始画面に灯りが殆どなくて、真っ暗なので少々疲れます。逆に字幕は良く見えます。そして、最後に慈善団体への寄付に関しては、CharityWatch(NPO)の情報を参照するようテロップが流れました。ということで、いろんなところで上映したのは、そういった啓蒙的なところもあったのかな?と思い、この映画の予算を見たら、$2000だそうです。予算ですが、安いですね。
顔をはっきり見ることのできる俳優は、マーク・アシュワースなんですが、バイプレイヤーで結構ご活躍中の方のようでした。役名を見ても、固有名詞のない役でいろいろと出演しているのが目立ちます。ブラックパンサーでは、守衛であったりとか…。そんな彼の主役の12分でした。と言っても、だからどうしたという感じですが。でも、ラストは意外だったので、面白かったです。
Data
監督:Raymond Wood
脚本:Raymond Wood
製作国:アメリカ
公開年:2017
時間:12 minute
スペック:カラー 2.4:1
Imdbリンク:Cells (2017)
2020.4.26 HCMC自宅にてAmazonPrimeよりのパソコン鑑賞