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「ダブル/フェイス」 代理母をテーマにドナーの執念を描く

ニコラス・ケイジの名前に惹かれて見始めました。まぁ、彼が出ているくらいですから、安定の映画だろうと…。結果として良かったのですが、ニコラス・ケイジは主人公ではありませんでした。2017年のアメリカ・イギリス合作映画で、監督はジョナサン・ベイカーです。日本のジャケットはニコラス・ケイジが真ん中に映っていますが、アメリカのジャケットは、ニッキー・ウィーランが真ん中になっています。

あらすじ
赤ん坊を連れ去ろうとして、帰ってきた父親ともみあいになったケイティ(ニッキー・ウィーラン)は、父親を刺殺してしまいます。

ブライアン(ニコラス・ケイジ)とアンジェラ(ジーナ・ガーション)は、裕福な医師夫婦。アンジェラは4度の流産を経て、提供された卵子で娘のコーラを出産しました。ある日、アンジェラは友人のリンダ(ナタリー・エヴァ・マリー)の紹介で、シングルマザーのケイティと出会い、意気投合します。彼女は、壁に絵を描く内装の仕事をしていました。時々やってくる義母のドナ(フェイ・ダナウェイ)の心配をよそに、アンジェラとケイティの付き合いは深まり、ゲストハウスに住むようになります。アンジェラは再び妊娠しますが、流産し、気持ちが落ち着いたところで復職したので、ケイティがコーラの面倒も見るようになりました。アンジェラとリンダはレスビアンの関係でした。ブライアンは次の出産は代理母に頼もうと提案。その候補となったのもリンダで、リンダがそれをケイティに打ち明けると、突然ケイティの様子が変わり、「私の卵子なの」と叫んで、リンダを溺死させてしまいます。そして、代理母はケイティに頼むことになりました。

妊娠してお腹も大きくなると、アンジェラは染色体異常の検査を受けさせますが、その時ケイティはパニックに陥ります。ケイティは以前、卵子提供をした時に、卵巣の炎症で摘出せざるを得ず、手元に残った3個の健康な卵子を卵子提供会社に預けていたのでした。アンジェラは、ケイティの出産後も産休をとらず、ナニーを雇うつもりでした。それを聞いたケイティは、以前子供が泣いているのに放置していた母親を溺死させたことを思い出します。その時の子供がマディで、そのあと冒頭の父親と出くわしていたのです。ケイティの態度に不審を感じたアンジェラは、ケイティの部屋に忍び込み、写真を手掛かりに調査をはじめます。一方ケイティもアンジェラの行動に気づきます。ブライアンとドナは、生まれてくる子の名前をアンジェラに相談無しに決めてしまい、アンジェラは取り乱し始め、ブライアンはアンジェラの精神状態を疑い始めました。アンジェラは、コーラの卵子を提供してもらった会社のサイトを見ると、背後にケイティが今、子供部屋に描いている絵と同じものを発見。電話で問い合わせ、ケイティがドナーということを確信しました。

アンジェラは同僚の男性に、コーラとマディのDNA鑑定を依頼します。ケイティはアンジェラが核心に迫っていると考え、ジュースに薬物を混ぜ、アンジェラは車を運転中に車内で3時間も眠ってしまい、薬物に気づきます。家に帰ったアンジェラは、ケイティを問い詰めると、「自分の卵子から生まれた子供を、きちんと育ててほしいが、誰もやってくれないので、自分が育てる。最後の卵子を自分で妊娠できて嬉しい」と正直に答えます。不安になったアンジェラは、包丁を持つと、ケイティはそれを浅く自分の腹に刺させ、助けを求めながらアンジェラを深く刺し返しました。二人とも病院に担ぎ込まれますが、その病院でブライアンはアンジェラが頼んだDNA検査結果を知らされ、愕然とします。すべてを理解したブライアンは、ケイティにアンジェラは死んだと話し、赤ん坊が見たいというケイティに、ガラス越しに赤ん坊を見せ、「見納めだから」と告げます。そして、ガラスの向こうに生きていたアンジェラが現れ、ブライアンもアンジェラの横に立ちました。ケイティの横には警察官が近づいてくるのでした。



ダブル/フェイス

ケイティはちょっとやり過ぎですね。どうしようもない衝動があったということでしょうか。サイコパスかもしれないと思いました。というところはありますが、この葛藤は、結果は別にしても、いかにもありそうな話という風に思いました。3つしか無い卵子を供給し、その結果卵巣がダメになり、しかもお腹を痛めた赤ちゃんと別れる時の姿は、逆に同情してしまいます。ストーリー自体は、非常に複雑な後味を残して終わりました。ケイティにうまく乗せられることを見越していた義母も、いざ子供が生まれるとなると、ケイティの味方になっているところが、面白いところ。子供を作る事の、人間に対するインパクトの強さを象徴し、この時のアンジェラは、自分が産めないという負い目も含めてパニックになっていたのではないでしょうか。

結局、アンジェラの元にはケイティの卵子から成長した子供が3人という結果になりましたが、これから先を心配してしまいます。義母が心配するように、脇の甘い夫婦のようですが、大丈夫でしょうか。そして、いろんな角度から見た時に、母親とは何なのかと考えてしまいました。混乱回避のために、いろいろなルールや法律をつくっているのでしょうが、代理母のこのケースの場合は、ドナーと出産する人と受け取る人の3人の女性が絡むことになり、なにか間違えると、その場は良くても、いろいろと禍根を残す可能性があると思った次第です。

ケイティ役のニッキー・ウィーランさんの演技が素晴らしいと思いました。顔かたち含めて、いろんな場面や感情を演じ分けています。まさに彼女の映画という感じです。ニコラス・ケイジとフェイ・ダナウエイは、ベテランで安定の演技。ジーナ・ガーションの取り乱しぶりも良かったのですが、ずっと見ている間、小林千登勢の顔が浮かんできて、頭から離れなくなりました(笑)…。 さて、「ダブル/フェイス」という邦題は、どういう意味かよくわからないのですが、原題は Inconceivable です。

2020.4.18 HCMC自宅にてAmazon Primeよりのパソコン鑑賞
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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