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「リムジン」 出演者ほぼ一人によるリムジン監禁サスペンス

Amazon Prime の特典期間終了予定作品に、面白そうなものがあったので、見てみました。ちょっとした監禁物のようですが、なにより上映時間が75分と短いので、お手軽なのです。2016年の映画で、アリッツ・ズビリャガという監督のスペイン映画。ホラー関連の映画祭にいろいろ出品された作品みたいです。2016年のシッチェス映画祭でも上映されています。
原題:El ataúd de cristal (ガラスの棺)

あらすじ
女優のアマンダ(パオラ・ボンテンピ)は、授賞式に出席するため、リムジンに乗り込み自宅を出発しました。ところが、途中で電話が通じなくなり、到着するはずの時間になっても、目的地に着きません。そして、社内のスピーカーから、男の声でヌードシーンを演じるよう命令されました。アマンダは拒絶しますが、車が止まっていきなり覆面の運転手が現れ、警棒で殴打されてしまいました。男は戻っていくと、スピーカーの声はさらにヌードの演技を強要し、アマンダは仕方なく従い始めます。脅迫者は、さらにこういうことになった理由を、自分で考えてみろと言っているうちに、実は女性であることが判りました。

女との会話の中で、彼女は、アマンダが主演を獲得し、出世作となった映画の、最初に内定していた女優だとわかりました。その後彼女は、その映画のパロディ版のポルノに出演。レイプまでされ、あとは落ちる一方だったとの事。彼女はアマンダが役を盗んだとして、その復讐をしていたのです。当時アマンダは人違いで抜擢され、役作りに励んでいた女優の存在にもかかわらず、知らぬふりをして、見事盗み取ったのでした。再び運転手が侵入し、アマンダをレイプしようとしますが、アマンダは割れた瓶で運転手を撃退し、運転手からリモコンを奪って、窓から外に出ると、そこは沼の畔でした。

そこにいた女は、ハンドガンでアマンダを撃ち、再びアマンダをリムジン内に手錠をはめて拘束します。女もその反対側に座っていました。床には水があふれ、徐々にリムジンが沼に沈んでいるようです。手錠のキーを持つ女が、最後に言い残す言葉を求めると、アマンダは、解放してくれれば、あなたを助けると言いますが、女は余命半年だと言い、聞き入れません。水位が上がってきた時、ついにアマンダは、役を盗んで以来、ずっと偽りの日々を過ごしてきたことを告白し、謝罪しながらも、それでも生き続けたいと懇願します。女はアマンダの手錠を外し、アマンダはなんとか窓から脱出しますが、女は密かに笑っていたのでした。岸にたどり着いたアマンダは呆然と森の中へと歩いていきました。



リムジン

スタート早々にリムジンに監禁され、最後までほぼリムジン内で展開するお話でした。出演者も、アマンダ以外に2名。従って、主演のパオラ・ボンテンピさんの、女優が女優を演じる一人芝居を見続けることになる訳です。さすがに、本業を演じる訳ですから、板についています。ずっと車での移動中という場面ですが、すべて車の中から写され、外の風景は夜のぼやけた景色が動くだけ。揺れも全くないので、一人芝居を楽しむには、却っていい感じかと思います。動きはエンジン音で表される感じでしょうか。映像も美しく、面白いシチュエーションでした。

途中で運転手が乱入してきたり、ビンでケガをしたりしますが、それほどヴァイオレンス的な激しさは感じませんでした。その割に体に出来る痣が大きくて、ちょっと不自然に感じました。かなりボロボロになっています。最後の沼地の脱出劇は、画面が今ひとつはっきりしませんでしたが、光の届かない世界で仕方がないとは思うのですが、もう少し解りやすいと良かったと思いました。最後の脅迫する女の不敵な笑みは何を表しているのでしょう。アマンダの反省を受け入れたということでしょうか。あるいは、反省を表明しても、心の底は見切っているよ、という笑いでしょうか。

シチュエーションの設定が面白く、映像のきれいな映画でした。最後の笑みについては、抵抗姿勢を崩さないアマンダが、最後に罪を告白し、それでも生きたいと吐露したことから、女は相手を解放しましたが、いままで影の存在でしかなかった彼女が、最後の瞬間でも、優位に立つことができたという、勝利の笑みと解釈しておきます。

2020.4.12 HCMC自宅にてAmazonPrimeよりのパソコン鑑賞
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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