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「ノックアウト」監視カメラ映像の再構成、ツッコミが楽しい

AmazonPrimeで、もうすぐ配信終了というものの中から、何やら気軽で面白そうだったので見てみました。この映画、ジャケットや邦題でちょっと損しているかもしれません。自分的にはけっこう面白かったです。2017年の映画で、日本では、「未体験ゾーンの映画たち 2017」で上映されました。ジョン・ライド監督の作品です。
原題:626 Evolution 「No.626の進化」といった感じですか…

あらすじ
「スマホ、衛星、防犯カメラなど、あらゆる手段で監視されている。でも、簡単にハッキング出来る。この物語の映像は、すべて保存されていたものだ。」というナレーションで始まり、映画は保存映像の再生とナレーションで進行します。

武闘家と思しき女性(ダニエル・チャクラン)が、男たちを相手に奮闘中、警官の出現により逃走しますが、屋根から落下してしまいます。少女(ルビー・ジョーンズ)は里親カール(Andrew Dee Jones)にせかされて学校に行きまが、孤児をネタにいじめられ、サイコキネシスでいじめっ子たちを吹っ飛ばします。武闘家女性は収容されていた病院を抜け出しますが、またもや男たちに捕まってしまいます。しかし、彼らを倒して逃走。しかし、警察に拘束されてしまい、彼女はサラという名前で、婚約者もがいることが判明しました。そして、迎えに来た婚約者が連れ帰ります。彼女は記憶喪失になっているようです。この武闘家女性には626番、少女には449番という刺青が首の後ろにありました。

少女449はカールに殴られて、サイコキネシスでカールを殺してしまい、家にあった手紙から自分にサラという姉がいることを知ります。626は婚約者の家で、別の女性の遺体を発見すると、男が豹変。626もサイコキネシスで男の首を折ってしまいました。そこにサラを探して449が現れ、ガレージにあった女性の遺体を見ると、375の刺青がありました。彼女こそ、449の姉のサラと思われます。しかし、再び武装した戦闘員が現れ、二人は逃げ出しました。そして、高架下に隠れると449は鼻血を出し、具合が悪そうでした。さらに、626は追手の男の一人をを捕まえると、男は、626はファミリーの敵で、養女を誘拐し殺害したと言われます。

626は449とともに元里親を訪ねると、彼女は「組織から子供を預かると多額の金が貰えた」と話します。その間449は家のタンスを探り、里親に向けた手紙を発見。そこには、「イブリン病の初期症状は鼻血、症状が出たら施設に送り返して下さい」と書かれていました。再び追手に追われ、倉庫に逃げ込むと、ファミリーのボスが登場し、ボスが449を見て、失った養女とそっくりだと言います。626は、養女を誘拐したのは自分であることを思い出しました。そこにファミリーを一掃しながら武装戦闘員たちがやってきて、その中から626の双子の姉妹が現れます。彼女は626は優秀な回収係だったと言いつつ、626を始末しようとしますが、626はこれを返り討ちにします、しかし、その間に449は戦闘員たちに連れ去られました。

手術室で449は目覚めます。一方、626も施設に侵入します。626は施設の記録センターに入り、1ヶ月前375の遺体を家族に返そうとし、婚約者が追跡装置を外そうと提案している映像がありました。そして、626は手術室を襲い、処分されようとしている449を救出すると、記録センター室にへ連れて行き、2人で一連の映像を見ます。2人は宇宙人のDNAで作られ改良を重ねてきたクローンで、初期には、236番のイブリンで成果が出たが、問題も発生。さらにクローンを作り、多様な環境に配置し 里親のもとで生活させ、監視システムで観察していたのでした。そして、626は不良クローンを回収するクローンだったのです。

626と449は、自分の追跡装置を壊して施設から逃走し数ヶ月が経過。いままで監視映像を見ながらナレーションしていた449がカメラの前に現れ、これから他の姉妹を探して、凶暴な人間たちと戦う決意を話すのでした。



ノックアウト

監視社会を描いているような紹介文だったので、そのつもりで見始めましたが、そうでは無くてこの2人を監視しているだけだったんですね。ずっと中学生の女の子(449)のナレーションがはいっていますが、これがツッコミだったり自虐だったりで、なかなか面白かったです。無いなら無いで、また違った雰囲気になるかもしれませんが、この映画の魅力は落ちてしまうと思います。監視映像と監視対象者に埋め込まれたカメラによるPOVを中心に構成した映像上、このナレーションはアリと思いました、

オチは丁寧に解説してくれているので、安心です。それはSF的要素を入れたもので、まとまりも良かったと思いました。この結末に対する伏線もうまく作られていて、最後に種明かしをしましたという感じです。626さんは、最初武闘家のようなアクションを見せていますが、特殊能力もだんだん研ぎ澄まされ、グレードアップしていきます。特殊能力は449さんだけかと思ったんですが、626さんは、身体能力+特殊能力なので万能ですね。

という訳で、短い映画ですが、なかなか楽しめました。このクローンプロジェクトの背景とかには、話は突っ込んで行かないので、SF的深みは多少薄いと思いますが、映画の造りとしては面白いアイデアですし、ストーリーがしっかりまとまっているので好感が持てました。

SF的にまとめてみると、ある遺伝子操作の研究所で、宇宙人の遺伝子から作ったクローンの実験体を作り出しては里親に出し、社会に中で生活させてみて、問題があれば回収し処分するという研究を行っている。その実験体のクローンが進化をとげ、自らの出自とその研究を知り、殺人や遺体損壊を繰り返す人間たちに、仲間のクローンたちを結集し立ち向かうのだ。というお話になります。クローンたちの能力は既に人間を上回り、進化してきました。残酷な人間たちと戦うという決意で終わるこの映画は、今後のクローンのさらなる進化が予測されるだけに、かなりブラックな終わり方でした。

2020.4.6 HCMC自宅にてAmazon Primeよりのパソコン鑑賞
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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