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<短編> 'The Last Ten Seconds' (2018)

15分ほどの短編映画です。10代の少女が交通事故で亡くなる瞬間と、家族の過去の思い出をつづる映画でした。編集が大変凝っています。
Amazon 邦題:最後の10秒

あらすじ
グラスが床に落ちて砕け散り、それが逆回しで映されます。父(Mike Shaffrey)と、母(Nadja Hoyer-Booth)が語る、事故の事や娘の事。娘の過去と、事故当日の様子と、いろいろな映像が組み合わさって映画は進んで行きます。よみがえる娘の記憶は、母にとっては、娘が乾燥機の中に隠れていたこと。父にとっては、小さなプレゼントを渡す時、いつもドアノブの内側にプレゼントをかけてノックした事。

娘のメアリーの小さい頃の情景、8歳(Brittany Fisheli)の誕生会。そして、18歳(Taylor Keene)の誕生会。兄弟との団欒の日々。その日メアリーは、ちょうど家に電話をかけようとした時にクラッシュしてしまいました。家の電話の留守電には、そのクラッシュの音が記録されています。誰もいない乾燥機の前で泣き崩れる母。そしてプレゼントを渡す時のようにそっと娘の部屋のドアを開ける父。しかし、そこはもう、真っ暗な誰もいない部屋なのでした。



The Last Ten Seconds (2018)

いや、これはリアルですね。といっても、事故が生々しいとかそういったことでは無く、ドキュメンタリー的な語りがあり、小さな時から今までの、成長の記録のようでもあり、それがまた、家族のそれぞれの思い出のように映像で映されます。そして、事故当日の様子や、その後の父母の悲しみの様子。なんだか、本当に身近な人のお別れ会に行ったような気分になりました。彼女の生きたすべてがそこにあるような…。

編集が大変凝っていて素晴らしいです。短いシーンをうまく繋げて繋げて…という感じです。乾燥機のドラムから、揺れ動くタイヤのホイールへ、呼び鈴のボタンから、電話機の再生ボタンへ、それらのものがすべて意味を持って話が展開していきます。そして、乾燥機や娘の部屋の現在と過去の対比。ローソクの数字の変化など。編集して作り上げることのお手本のような映画でした。

もう一つは映像がとてもしっかりして、美しいこと。娘の好きな紫色を基調にした部屋もアートです。映像の撮り方もちょっと凝っています。15分の映画を見て、個人の総てが判るような編集。まさに、見終わるとお別れ会から帰ったような気分になる映像なのでした。良かったという感想よりも、ちょっとため息が出る映画でした。

Data
監督:Michael Mike Canon
脚本:Michael Mike Canon
製作国:アメリカ
公開年:2018
時間:15 minute
スペック:カラー 16:9
Imdbリンク:The Last Ten Seconds (2018)

2020.4.27 HCMC自宅にてAmazonPrimeよりのパソコン鑑賞
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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