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「サスペリア」 永遠の芸術的ホラー映画

かつて見た映画の中で、深く印象に残っている名前の一つが「サスペリア」です。小学校から中学校にかけては、ホラー映画の全盛期。パニック映画と共に次々と封切られていました。その中でも、「エクソシスト」「オーメン」「サスペリア」は私にとっての御三家。多感な年代で見て、しっかりと心に刻まれております。そんな「サスペリア」が、GYAO!の無料動画に出現。何を差し置いても見てしまうのです。

あらすじ
ニューヨークよりバレリーナ志望のスージー(ジェシカ・ハーパー)が空港に着くと、激しい雷雨だった。タクシーでバレー学校にむかうが、そこには半狂乱で何やら叫びながら木立ちの中に消えていく女性、そして学校の扉をたたくが扉は開かれなかった。翌朝、改めて学校を訪れた彼女は、副校長のブランク夫人(ジョーン・ベネット)とタナー女史(アリダ・ヴァリ)に紹介される。そして、ハードなレッスンが始まった。
不安や疲れが重なり、スージーはめまいと共に倒れ、気がつくと寄宿舎のベットの中。医者とブランクに見守られ、薬と食事を与えられたスージーは、学生のサラ(ステファニア・カッシーニ)から謎めいた話を聞かされる。スージーが嵐の夜見た女性は何者かに殺され、以前から何人もが行方不明になっており、消灯後、教師達がどこかに集まっているというのだ。
ある日、盲目のピアニスト、ダニエルが自分の盲導犬に殺される。疑惑の渦の中、サラも夜教師達をつけていって殺されてしまう。スージーは、ある日、サラの友人の精神分析学者をたずねると、彼は何百年も生き続ける魔女の話を始めた。サラが見えないのを不審に思いタナーに聞くと、サラは退学したという。
スージーはサラの残したメモを頼りに、夜学校の奥深くへ入っていく。たどりついた部屋には、初めて来た日に半狂乱の女が叫んでいた、アイリスの花の壁紙があった。押すと隠し廊下があり、突き当たりの部屋に、ブランクやタナーなど学校の首脳陣が集まり、スージーの処置について話し合っていた。スージーは逃げ出し、さらに奥の部屋に飛び込むと、そこには創設者である魔女がいた。スージーのナイフが魔女の急所をとらえ、学校は崩壊。荒れ狂う学校から逃げ出したスージーの顔に笑みが浮んだ。



この映画、今見てもやはり怖いです。2ケ所あります。まず、冒頭のスージーが到着の夜、学校から逃げ出した彼女が殺される場面。怖いというか、見事な映像です。ただし、ここは前振り。最も残酷な殺され方を冒頭にもってきて、見ている物は同じ様なことが次々と起こるのではと思ってしまい、恐怖心にどっぷりとつかります。そして、2つ目はちょうど真ん中あたりの、盲目のピアニストが殺される場面。だだっ広い空間にたった一人歩いていく中での、盲導犬の異様な反応。いかにも、来るぞ来るぞと恐怖心を掻き立てられます。この2ケ所。本当に怖い場面はそれほど多くあるわけではありませんが、この2つが効いています。

そして、もう一つはこの映画の耽美的な映像美。ほぼ全編、原色の赤に彩られ、抽象画のような、一方で古典的なステンドグラスを見ているような美しさ。血の色まで、この赤と合わせてしまう。こんな、色彩効果を持ったホラー映画ってあったでしょうか。色彩の激しさの中に、禍々しさが強調された見事な映像です。見終わっても、この映像の世界に浸っていたいと思うような不思議な感じです。暗闇と赤から我々が解放されるのは、スージーが精神分析学者と外で会う部分のみ。ここだけが日常の世界で、あとはすべて世間から隔絶された異世界で話が進んでいます。

サスペリア

さて、最後のスージーの一瞬の笑みは何でしょう?勝利の笑みと思えばそうかもしれないのですが、このような惨劇の後で普通の人間であれば笑みは出ません。ということは、魔女に勝ったものの笑み。やはり、スージーが次の魔女として君臨していくこことを暗示しているのでしょう。

語ると尽きないこの映画はまた、語りつくされた映画でもありますが、最近の話題としては、2017年に、4Kレストアヴァージョンがでたこと。これは、是非大画面の4Kテレビで見てみたい。また、今年はリメイクされて公開されるようです。監督は、「ミラノ、愛に生きる」の「ルカ・グァダニーノ」。すでに、予告編はネットで見ることができますが、原色の赤のイメージがなくなったようで、今風のホラー映画になっている感じでした。予告編の感じでは、ブラックスワンとシャイニングを想起したのですが…。このリメイク版、キャストになんと、ジェシカ・ハーパーが入っています。さて、どんな映画になっているのかちょっと楽しみでもあります。
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torrent13

Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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