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「お嬢さん(1961)」 若尾文子と野添ひとみの楽しいロマコメ

若尾文子野添ひとみコンビの大映恋愛ドラマ。1961年の映画で、弓削太郎監督の作品です。つまりはロマコメなんですが、若尾文子はこの頃になると、落ち着いた雰囲気がぐっと出てきているので、ちょっとロマコメが似合わないかなぁ…みたいなところもあるのですが、そこは野添ひとみがしっかりフォローしているという楽しいコンビなのでした。

あらすじ
かすみ(若尾文子)とチエ子(野添ひとみ)は同じ学校に通う親友です。かすみの父は会社の部長で、そろそろ娘の結婚も気になっているようです。父の部下の若い男性たちが時々家に遊びにくるのですが、そのうちの一人である牧(田宮二郎)が、父の上司である専務を通じて、かすみをお嫁さんに欲しいと言ってきているようでした。かすみの方は、どちらかと言うと沢井(川口浩)に興味を持っているのですが、ある日東京駅でチエ子と一緒に、沢井と女性がグリーン車から降りてくるのを目撃してしまいます。かすみは興味津々で沢井に二人で会い、沢井はかすみの前で遊び人ぶりを披露しますが、かすみは沢井の女性関係を知りながらも惹かれていきます。

かすみと沢井の進展の話は、チエ子の間では女同士オープンに話しながら、お互いの恋を応援しあっていましたが、チエ子はどうやら牧の方に惹かれているようです。そして、かすみと沢井の仲はトントン拍子に進み、あっという間に結婚生活となりました。しかし、沢井と元々付き合っていた浅子が、新婚家庭に乱入し、自殺騒ぎまで起こしてしまいます。そして、牧の女性関係を知ったかすみはチエ子に注意するように忠告したところ、逆に恨みをかってしまい、かすみは今の沢井の女関係をチエ子からまくしたてられます。すっかり沢井を疑ってしまったかすみは家出してしまいますが、その疑いは誤解だったことが解ると仲直り。一方、チエ子もうまく牧と結ばれ、めでたしめでたしでした。



お嬢さん (1961)

若尾文子は役柄が女子大生なのですが、落ち着いた雰囲気で、すでに美しい年上の女性を感じます。当時は28歳です。従って、結婚してからの主婦ぶりは、かなり板についている様に思いました。卵の値段13円と、4個50円の差を、まぁ高いと驚くことも無いと思いますが…。野添ひとみはいつも通り学生っぽい感じで、明るい雰囲気です。興信所の報告書に、沢井の行動がすべて抜け落ちているのが不思議でした。そして、興味を持った時が恋の始まりという感じでとんとん拍子に進んでしまいます。浅子(仁木多鶴子)の自殺騒ぎ、あちらから帰るという、とっさにあまりにも気の利いたセリフは、ちょっと出来過ぎかな?

内容は、ロマコメに違いないと思いますが、その割には、音楽が時々必要以上に不穏だったり、画面が妙に暗かったりすることがあり、このような演出が入る意味がよく解りません。こういったストーリーですから、一貫して明るくやればいいのではと思いました。まぁ、そういった気になるところはありましたが、全体的にそつなく楽しめる作品だと思いました。やはり、若尾文子野添ひとみを見る映画ですし、いろいろと気の利いた恋の発展の場面も織り込まれています。

男性は、川口浩田宮二郎。なかなか男前の二人ですね。川口浩はあいかわらずで、いつもと変わらない調子です。というか、これしかできないのでは?田宮二郎はいつもより大人しい感じの演技だと思いました。三宅邦子は安定した良妻賢母。中田康子は、脇役で微妙ないい味を出していると思いました。61年のロマコメ、当時の若手の大映スターを楽しむという意味でも、楽しく見られると思います。

2020.3.14 HCMC自宅にてパソコン鑑賞
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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