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「マッドストーン」 70年代の雰囲気を色濃く残すB級映画

70年代のアクション映画を探して、いろいろと見てみたのですが、どうも社会派だったり、コメディが勝っていたりと、これというものに出会えませんでした。この映画も内容的にはドラマに近いような感じですが、アクションシーンも多いし、マッドマックスの原型ともいわれているようなので、アクション映画といってもいいかなと思いました。1974年のサンディ・ハーバット監督によるオーストラリアの作品です。

あらすじ
シドニーの公園で公害の責任を追及する演説していた指導者が、何者かに狙撃され殺されます。その時、たまたま現場近くに、アンダーテイカー(サンディ・ハーバット)をリーダーとする暴走族「墓掘り」のメンバーがいましたが、彼らは麻薬で朦朧状態であり、犯人を認識できていませんでした。ところが、その日から暴走族のメンバーが狙われ始め、一人、また一人と殺されていきます。この連続殺人の捜査を開始した警察は、ストーン刑事(ケン・ショーター)をメンバーに潜入させることにしました。暴走族と刑事という関係で、最初は抵抗があったグループですが、アジトで共同生活を送る中で徐々になじんでいき、ストーンも社会的地位を捨て、メンバーとして活動している面々に共感を覚えていきます。

ある日、墓掘りは、対立する暴走族グルーブの「黒鷹」と衝突したことから、これに目をつけた犯人グループが黒鷹の名を使ってグループをおびき出します。決闘の場所へ向かった墓掘りを迎えたのは、環境破壊の張本人である資本家がやとった殺し屋たちでした。銃撃戦で犠牲者を出しながらも、手配中の犯人をつかまえたストーンは、自分たちで復讐するというメンバーの抗議を押し切り、犯人を警察に連行。ストーンは墓掘りメンバーの生き方に共感を持っていましたが、警察の立場を優先しました。墓掘りのメンバーは、ストーンの家を襲いリンチを加え、瀕死の重傷を負わせますが、彼らが去った後、恋人が警察に訴えようと受話器をとった時、ストーンは彼女の手を押さえこむのでした。



マッドストーン

マッドマックスの原型とも言われているとのことですが、確かに70年代の反骨精神など、その面影はあります。一方で、アメリカン・ニューシネマのオーストラリア版というイメージも持ちました。それは、ひとえにバイク繋がり。イージーライダーをイメージさせるからです。ただし、イージーライダーのような強烈な旧社会への反抗や、ヒッピーの文化が強く出ているというところまではいきません。ここはオーストラリアなので、そのあたりは軽めになっています。アメリカほど強いムーブメントでは無かったのかもしれません。でも、暴走族の集団生活を美化して見せるところなど通ずるものがあると思います。

というわけで、この時代の雰囲気をよく表している作品だと思いました。全体的に解りづらいところもあり、映画としてもいろいろと甘いと感じるところも多く、立派な映画だという感じではないのですが、生き生きとした表現で暴走族のメンバーを捉えていて、かなり説得力がありました。ラストは恋人との会話からリンチへと進行していくあたり、いかにも言葉で作ったというような感じもありますが、一方でこの結末には、すっきりしたという感じも残ります。時代を経て見ているという事もあるかもしれません。

ということで、この映画自体はB級の域を出ない感じですが、でも70年代の意気ごみや気合を感じた次第です。見てよかったという感想が残りました。さて、この映画の主役のケン・ショーターですが、なんか既視感があって、有名な俳優かと思って見ていたものの、日本公開作品はこれしかないようです…。う~む、どこで見たんだろう、この顔…。似た顔がいるのかなぁ。と悩んでおります。どうでもいいことですが。

2020.1.25 自宅にてAmazon Prime鑑賞
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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