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「ミラノカリブロ9」 日本のやくざ映画と通じるカッコよさ

Amazon Primeの特典にあった、フェルナンド・ディ・レオ監督の作品、ミラノカリブロ9を見てみます。1972年のイタリア映画で、2004年のヴェネチア映画祭でもリバイバル上映されました。B級アクション映画で楽しませてくれる監督だけに楽しみです。

あらすじ
マフィアの資金の札束が、運搬途中で白紙の束にすり替えられます。運搬に携わったメンバーは疑いをかけられ、拷問の末爆殺されましたが、結局金は行方不明のままでした。3年後、服役していたウーゴ(ガストーネ・モスキン)が出所すると、待ち構えていたのは、アメリカーナ―派のロッコ(マリオ・アドルフ)と彼の子分たちでした。ウーゴが金を奪ったと疑っている彼らは、ウーゴに親分に会いに来るように言い含めました。その夜も子分たちはウーゴのホテルを訪れると部屋を破壊。賠償を求められたウーゴは、旧友のチノ(フィリップ・ルロワ)を訪れ、金の無心をしにいきますが、再びロッコたちが現れます。今回はチノの活躍でロッコ以下の撃退に成功しました。

その後、ウーゴはボスと面会し、告白を求められますがウーゴは否定。ボスはロッコの部下として活動するよう求めます。その夜、ウーゴはクラブを訪れ、かつての恋人ネリー(バーバラ・ブーシェ)と再会。また、バーテンダーとその息子のルカ(Salvatore Arico)などと再会しました。ウゴはネリーと一夜を共にし、真犯人を必ず見つけると告げます。翌日再び運搬中の札束が消えてしまいます。運搬人は赤いジャケットの男に殺されたのです。ボスはチノの仕業と確信し、ロッコのチームに排除を指示。チノは逃げ延びますが、仲間が殺されてしまいます。

チノは殺された仲間の復讐に、ボスの家を急襲。ボスやその子分たちを殺害しますが、やがて銃弾に倒れてしまいます。チノは死ぬ間際にウーゴの本当の動機を読み取ります。ウーゴはチノの死によってボスから解放され、3年前に盗んだ札束の隠し場所に行くと、それを持ち帰ります。そして、ミラノを離れることに決めたウーゴはネリーに連絡し、ベイルートへの逃避行に誘います。しかし、彼女の部屋で札束を見せたところに待ち構えていたのは、赤いジャケットのルカ。ルカはウーゴの背後から発砲し、ウーゴは死の間際に最後の力でネリーを撲殺。そこにウーゴに心酔するようになったロッコが到着し、「お前にウーゴを撃つ資格はない」と怒鳴りながら、ルカの頭を何度も打ち付けるのでした。



ミラノカリブロ9

まずは、冒頭から70年代の雰囲気が溢れていました。オザンナの音楽も痺れます。イタリアのプログレ、いかにもこの時代を感じさせます。ボーリング場とか出てくると、うわっと思いました。ストーリー展開はなかなか緊張したもので、ラストにかけては静かながらも、怒涛の展開となっていきます。ネリーについては、どこかのレストランのシーンでフラグが立ちましたね。余計なことを聞きすぎでした。

ウーゴは寡黙な男で、当時の日本のヤクザ映画のスターと同じ雰囲気を持っているようです。健さんとか…。そして、最後には、ウーゴを讃える言葉で救われます。ポイントとしては、「ここにはマフィアはいない、チンピラかギャングだけ」みたいな発言と、孤高の崇高な男として讃えられるところでしょう。しかし、現金をしっかり強奪しているところが、やはりこういう結末に繋がり、ヒーローになれなかったというところでしょう。一癖二癖ある、フェルナンド・デ・レオのB級の裏社会を扱った、B級アクション。妙な人情味もあって、楽しいです! ガストーネ・モスキンなかなかいいですね。初めて見ます。暗殺の森とかでているらしいので、見る機会があれば注目したいと思いました。

この映画は、ギャング一味の抗争と並行して、警察の内部抗争?も描かれていました。世の中を根本から直したいという理想主義者と、悪い奴はいろいろな手段を使って叩けばいいという、いかにも高圧的な刑事。理想主義者は当時の社会情勢を語り、最後には内部の左遷劇となります。南部から貧民が流れ込み、北部の治安が悪くなるという構造になっているとか…。ストーリーも面白いし、緊張感もある、いい作品でした。

2019.11.20 HCMC自宅にて、Amazon Prime よりのパソコン鑑賞
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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