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「ファング一家の奇想天外な秘密」 名優の演じる人間模様

久しぶりに、ニコール・キッドマンの作品の鑑賞です。昔は大ファンで欠かさず見ていたのですが、最近ちょっとインパクトが落ちたなぁと思いつつ、また別の味わいが出てきたのかもしれません。2015年のアメリカ映画で、監督は出演もしている、ジェイソン・ベイトマンです。

あらすじ
ケイレブ・ファング(クリストファー・ウォーケン)は芸術家として活動していましたが、それは、一家で銀行強盗の芝居をするなど、奇妙なものでした。ケイレブは、子供のアニー(ニコール・キッドマン)とバクスター(ジェイソン・ベイトマン)を「A」、「B」と呼び、2人は尋常でない成長過程をたどります。そして、2人は今や中年期にさしかかり、行き詰まってしまいました。アニーは女優になったものの、年齢的にオファーが減少し、バクスターは小説家になりましたが、スランプから抜け出せませんでした。ある日、2人は久しぶりに帰省すると、早速ケイレブの芸術に付き合わされます。しかし、今やそのセンスも衰え、失望して妻(メアリーアン・プランケット)と共に失踪してしまいました。ケイレブの車は近所の駐車場で発見され、それには血痕がついていました。警察も捜査を始めますが、アニーは両親の芸術ではないかと疑います。

アニーは、高校時代の出来事を思い出します。学校祭の「ロミオとジュリエット」の上演で、アニーはジュリエット役に選ばれましたが、ロミオ役の男子が緊張で演技ができなくなり、代役にバクスターが選ばれました。その結果、姉弟でキスをすることになり、観客はいやがる二人を見て爆笑。観念してキスしたところ、校長は激怒し演出した教師(リンダ・エモンド)が解雇されます。ところが、それが両親の芸術であったことがわかり、それ以来両親の芸術には一切協力しないことに決めたのでした。

二人は捜索を諦め、思い出の品々を整理していると、あるCDに家族しか知らない曲が入っているのに気づきます。二人は、その曲を歌っているバンドの自宅に押しかけると、彼らはあくまで自分達の曲だ言い張ります。そこへ戻ってきた少年たちの両親は、なんとアニーたちの高校時代の、解雇された教師とケイレブで、その二人が両親なのでした。結局この失踪も芸術だったのです。アニーは激怒し、ケイレブは、アニーとバクスターに言われるまま、湖畔の一軒家にいる母親の元に向かいます。ケイレブはこれも芸術の為だと話し、ケミーユはその事実に耐えていたのでした。アニーは母親の想いを悲しみますが、ケミーユは涙ながらに秘密にするよう訴えます。二人は両親に別れを告げ、絆の深まったアニーとバクスターですが、バクスターはその想いを小説にし、アニーは朗読会での彼の朗読に聞き入るのでした。



ファング一家の奇想天外な秘密

コメディではあるのですが、コメディとは思えないような、重さがありました。ベストセラー小説の映画化ということで、小説も映画もThe Family Fangで、邦題は、小説も映画も、大体似たような感じになっていました。現代文芸小説風の、一風変わったテイストのコメディです。映画はそのコメディを題材にした、あまり笑えない映画になっています。むしろあちこちで起こる、怒りや当惑の方が上回っていきます。ブラック・コメディという事かもしれません。

AとBという名前で呼ばない表現も独特でした。この両親には家族という考えが欠如しているようです。というか、それも芸術の一つの題材にすぎません。その中で育ったニコール・キッドマンが、いつも通りの素晴らしい演技を展開していると思います。こういった捻りのある役は、いつも通り似合いますね。アニーとからむ家族の3人も、まさに奇妙なテイストを地でいくような、怪演をしているような感じでした。クリストファー・ウォーケンはハマってます。

そういった立派な演技なのに、なんか物足りなく感じるのは、ストーリー展開が弱いのかな?ちょっと惜しい感じです。特にラストは、新作小説の内容がちょっと安っぽい…。あとは、不倫相手の人物は、もともと思い切りフラグが立っていただけに、意外性が無かったり、すんなり父親が登場したりと、拍子抜け感もありました。音楽が良かったです。ベートーヴェンの音楽に聞き入っていましたが、皇帝の2楽章から3楽章への移行部分の使い方に思わず笑みがこぼれました。

2019.11.8 HCMC自宅にて Amazon Prime よりのパソコン鑑賞
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