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「ダイヤモンドの犬たち」 捻った筋立と砂漠のカーチェイス

70年代のアクション映画のポスター画像が大変懐かしく感じたので、思わず見てしまいました。街角にはタテカンがあちこちにあり、それぞれの映画の独特の世界を主張していたものです。そしてお茶の間では、ロードショー番組。B級アクション花盛りでもありました。1976年のヴァル・ゲスト監督の作品。アイルランド・スイス・アメリカ合作となっているようです。

あらすじ
南西アフリカにある、ダイヤモンド・コーポレーションの集積所は、砂漠の真ん中にあって厳重に警備されていました。ある日、集積所の警備隊に勤務するマイク・ブラッドリー(ピーター・フォンダ)は、隊長のネルソンから、ダイヤモンド強奪を狙っているプロ集団の計画を、囮になって未然に防ぐことを命令されます。それは、まずブラッドリーが会社のダイヤを盗み、それを土産にして、グループに潜入するという、2人だけしか知らない計画でした。ブラッドリーは盗み出したダイヤをネックレスにセットし、愛人のクレア(モード・アダムス)にプレゼントしますが、そこに現れた本社の警備本部長ウェッブ(テリー・サヴァラス)に、クレアのネックレスからダイヤを発見され、偽装の事実を知るネルソンも殺されてしまうと、ブラッドリーの立場は危うくなってしまいます。

ブラッドリー自身も、かねてよりダイヤモンドの強奪を狙っており、ブラッドリーは、強奪グループと合流し、参謀となって行動をすすめることにしました。彼は早速、仲間の1人を労務者として潜入させ、他のメンバーで地下金庫からの大量のダイヤモンド強奪に成功。砂漠をジープで逃走するブラッドリー一味。しかし、その後をウェッブが隊員を総動員して追いかけ、次々と仲間を射殺。途中でクレアと合流したブラッドリーは、仲間をすべて失いながら、敵のヘリコプターを奪い取って飛び去り、ウェッブはどこかで取り返すことを誓い静かに見守るのでした。



ダイヤモンドの犬たち

70年代のアクション映画と言えば、テレビのロードショー番組でよく親しんでいた訳ですが、テレビドラマが充実してきたとはいえ、映画も娯楽に大きな位置を占めていた時代に、毎週のように放映されるロードショー番組は、つまみ食いする程度でも、普段と違った体験ができるひと時でありました。特に、話題作を放映する時以外の日常的な作品は、その後レンタルビデオへ、ネット配信へとメディアがとって変わっていったということなんでしょう。という訳で、この映画もそういう作品の雰囲気を楽しめるのではと思いつつ、気軽に見てみたという訳です。

主演は、ピーター・フォンダということだと思いますが、犯罪者側なので、ノワールとまではいかなくとも、「俺たちに明日はない」スタイル。対して、警備する側はテリー・サヴァラスで、実際はこちらの方が悪役のステレオタイプを演じます。という訳で、普通の作品とは主客が逆転した感じが面白いところ。そして、従来のアメリカン・ニュー・シネマの流れを汲むとすれば、ビーター・フォンダとモード・アダムスがハチの巣になって終わりというのが、容易に想像できるわけですが、そうはなりませんでした。この映画、いろいろと捻りながら、定石を覆しているのが面白いところです。もっとも、エンディングは2通りあるらしく、その差はWikipediaに掲載されています。まぁ、こういう後付けなら無い方がましかもしれませんね。

今回は、Amazonの配信で見たのですが、画質が良くて大変楽しめました。今の時代、映画は古くても画質がいいというのが一番。まずそこで印象が違ってきます。この映画の場合、砂漠の風景と、空の青が素晴らしいので、それがクリアーに出ているだけでも、素晴らしい体験だと思いました。その中で行われるカーチェースがなかなか面白い。ピーター・フォンダは髭を生やすとこうなるのですね。いつもと印象が違います。砂漠での戦いは、日焼けでみんな真っ赤な顔になっています。特にヒュー・オブライエンとの最後の殴り合い。そもそもそういう場合じゃないでしょう!という感じで、久しぶりに見た70年代アクション。楽しかったのでした。

2019/10/30 HCMC自宅にて Amazon Prime よりのパソコン鑑賞
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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