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「神聖なる一族24人の娘たち」 諧謔的で幻想的な挿話集

以前に、Amazon Primeで見つけて、ウォッチリストに温めてあった映画です。こういう映画は興味を引くのですが、とっつきにくい感じもして、しばらく見ませんでした。でも、ウォッチリストに入れておけば、いつか見たい時がやってくるので便利です。アレクセイ・フェドルチェンコ監督による2012年のロシア映画です。

あらすじ
ロシアのヴォルガ川流域に住むマリ人の物語。全体を通した明確なあらすじは無く、24人のOで始まる女性の短いエピソードが連綿と続いていく構成となっています。マリ人たちの土着の自然信仰を背景に、生活のいろいろな場面での、生と性・そして死に関する短いエピソードです。

理想的な夫を選ぶ目を養うため、キノコの形を丹念に調べるオシュチレーチェ。小枝のようにか細いオシャニクを豊満な身体にするため、裸の体を布で拭くオカナイおばさん。夫の股間の匂いを嗅ぐことで浮気の確証を得ようとするオーニャ。夫に想いを寄せる醜い森の精霊から呪いをかけられるオロプチー。男の亡霊たちに乗せられて、裸で踊る姉たちを目撃する少女オルマルチェ。エピソードは次々と続き、村人たちの暮らしは連綿と続いていきます。



神聖なる一族24人の娘たち

ロシアのマリ人の女性を中心として、性と生と死にまつわるエピソードを集めた映画です。24人のおOで始まる女性にまつわる、24のエピソードで構成され、一つ一つが独特のユーモアのある語り口で表現されていきます。そういった内容から、あたかも人生の機微を語るショートショートのジョーク集を読むような感じで、次はどんな話だろうかと期待しながら次々と物語が展開していきました。ごく短いものもあれば、少し長いものもありで、様々なお話が詰まっています。

ストーリー性があって面白かったのは、ゾンビ自分を袖にした女性の元に遣わすお話。当たり前に笑えるオチがあるのは、男の浮気を確かめるため股間の臭いをかぐお話。そのほか、そういった落ちがあったりなかったり、あるいは幻想的であったり、悲惨なものであったりと、日常の中で女性にまつわる、あらゆることが盛り込まれている感じでした。短いものではキノコを選ぶエピソードも面白いですが、おもちゃみたいにしっかりしたものなので、あのあたりのキノコはこういうものなのかな?と思いました。小さいのはすぐにリジェクトされました(笑)。

死については、女性の死もありますが、この映画で死んでいる(あるいは死ぬ)のは、だいたい男性のようですね。ゾンビになったり、亡霊になったり、いきなり殺されたりと…。どうも、女性は生と性を謳歌し、男性は女性の為に生きているんですよと言っているようでした。

2019.10.29 HCMC自宅にて Amazon Prime よりのパソコン鑑賞
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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