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「めまい」映像美と衝撃の展開

アルフレッド・ヒッチコックの映画、昔から少しづつ観てきて、もう、半分くらいはみたのかなと思います。「鳥」や「サイコ」を若い時に観て、あとは古いものから含めて細々と....。今回、まだ見ていない中でも名作の誉れ高い「めまい」を飛行機の中で見るためにダウンロードして出かけました。1958年の映画です。

あらすじ
スコティは、犯人を追う途中に同僚を死なせてしまったショックで、高所恐怖症によるめまいに襲われるようになり、警察を辞めてしまう。そこへ友人エルスターが現れて、何かに憑かれたかのように不審な行動する妻マデリンを調査してほしいという。スコティはマデリンを尾行するうちに、彼女の先祖であり過去に不遇の死を遂げた人物、カルロッタの存在を知る。カルロッタは髪型から首飾りまでマデリンそっくりであり、スコティはエルスターから「マデリンはカルロッタの亡霊に取り憑かれている」とする見解を聞かされる。
尾行を続けていると彼女は突然海に飛び込み投身自殺を図る。そこを救い出したスコティは初めて彼女と知り合うことになり、やがて二人は恋へと落ちていく。2人は、カルロッタの自殺した教会へと走っていき、スコティは追いかけるが、高所恐怖症によるめまいのために追いつくことが出来ず、マデリンは鐘楼の頂上から飛び降りてしまう...。



冒頭は、高所恐怖症が発症する場面。なかなか迫力のある構図でした。そして、エルスター氏の依頼に応じて、マデリンの後をつけまわすことに。尾行は稚拙であり、普通ならすぐに見破られるような感じですが、一応成立していきます。この長い尾行の場面、当時のサンフランシスコの風景がとても美しい。アメリカの50年代の景色。建物もアンティークで、色も鮮やか、見せ方も素晴らしい!全体に流れている音楽も、尾行の緊張感だけでなく、いろいろな雰囲気を醸し出していて、いい映画だなぁと、しみじみ思いました。

海に身を投げたところを助けたあと、2人は惹かれるようになりますが、彼女の自殺によって、スコティは茫然自失の状況となり、療養する羽目に。そして街中での似た人(実は本人)との再開。スコティもいやがる彼女に、かつての恋人に似た人を、かつての恋人の服や髪型にさせて幻影を追い、ついに全くそっくりな状態にしての熱いラブシーンで、映画は最高潮に達します。このジェームズ・スチュアートとキム・ノヴァクのラヴシーンの甘美な音楽とともに盛り上がる盛り上がり方は、星の数ほどあるラヴシーンの中でも、最高の部類にはいるのではないでしょうか。

めまい

話は、ここで終わってハッピーエンドというところなんですが、なんですが....。
ヒッチコックです。神を恐れぬ悪の片棒を担いだ状態のでの、異常な愛のままでは終わらせません。衝撃のラストへと話はまだまだ続きます。

古い映画ですので、ネットでみればあらすじは最後まで書かれているのですが、やはりこのラストをブログで綴るのは野暮というものでしょう。半ばあっけにとられて、妙な虚脱感のまま映画は終わりました。

いやぁ、やはり名作でした。まずは、絵と音楽が凄くいいです。50年代から60年代は、いろいろな新しい技術ができて、どんどんモダンになっていく時代。そのころの作品のレストアも盛んに行われていますが、当時の芸術的な美への追及が、今の技術でよみがえってきます。SFXやCGで作ったものではない、生の撮影の迫力を感じます。
そして、ストーリーも2転3転して秀逸。すっかり、役者たちの名演技に翻弄され続けるだけでした。いい映画を観させていただきましたと言うのが正直な感想でした。
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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torrent13

Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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