FC2ブログ

「銀座カンカン娘」 戦後4年目の大衆文化総出演

高峰秀子のヒット曲となった銀座カンカン娘ですが、その明るい曲が楽しい映画です。古今亭志ん生も出演して芸を披露しています。そんな楽しい昭和のミュージカル。1949年の島耕二監督の作品です。

あらすじ
引退した落語家の新笑(古今亭志ん生)と妻のおだい(浦辺粂子)の暮らす家には、昔世話になった恩人の娘お秋(高峰秀子)と、お秋の友人のお春(笠置シヅ子)が居候していました。新笑の甥の武助(灰田勝彦)は、会社の合唱隊を組織して歌に精進、お春は声楽家、お秋は画家と、みな芸術の意欲にもえていたのです。しかし文なしの娘達は、絵の具もピアノも買えず、お秋は職さがしに出ようとすると、おだいにポチを捨ててきてくれと頼まれてしまいます。ポチをつれたお秋が困っていると、映画のロケ現場に行き当たり、エキストラでポチと出演。そして、主演女優が池に放り込まれることを拒み、お春をよんできて代行させました。

2人は、そのエキストラで知り合った白井哲夫(岸井明)の世話で、銀座のバーで歌を歌うことになり、毎晩バーからバーへと出かけるうちに、いくらかの貯金も貯まります。ところが、新笑の家では、家賃が払えなくなっており、恩返しとばかりに貯金をはたいて新笑の苦境を救いました。武助も会社をクビになってしまい、お秋たちに加わって銀座で流すうちに仲良くなり、新笑も現役復帰。武助とお秋は結婚して田舎で生活することを決め、出発の夜に婚礼の宴。新笑の口上が冴え渡るのでした。



銀座カンカン娘

言わば居候の、お春とお秋のコンビも楽しい音楽劇。高峰秀子のヒット曲となった銀座カンカン娘を中心に、灰田勝彦や笠置シヅ子の歌唱も見られる豪華な歌謡映画となっております。2人も居候を置いて、それで家を追い出されそうになるという、ほのぼのとした設定も楽しくなります。笠置シヅ子は寝てばっかりでゴロゴロしているところなどが、居候然として面白いところ、また高峰秀子のあられチャンメガネも若々しい感じで良かったです。

絵画、歌、映画撮影、銀座で流しのポップス、そして落語と、当時の大衆芸術が盛りだくさんに散りばめられていました。映画撮影現場のエキストラ出演は、ストーリーの展開に繋がるだけで深くは触れられませんが、ユーモラスに描かれていました。そして、銀座カンカン娘はいろいろなバージョンで歌われていて、なかなか楽しめました。

最後に、古今亭志ん生の落語を見ることができます。高座の映像がほとんど残っていないとの事、名人芸を見られる貴重な映像らしいです。新婚夫婦を送り出す一席は、大変感動的だったと思いました。そして、終始取り仕切っている感じの浦辺粂子は流石に味のあるいい演技だと思いました。当時の大衆文化総出演という感じで、往時を偲びながらの楽しいひと時でした。

2019.10.19 HCMC自宅にてパソコン鑑賞
スポンサーサイト



テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

torrent13

Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR