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「高原の駅よさようなら」 楽しくまとまった高原の歌謡映画

日本の古い映画からの鑑賞。1951年(昭和26年)の作品で、監督は中川信夫。新東宝の製作です。ヒロインは香川京子で、初期の初々しい作品。そして、主題歌が有名ですね。気軽な鑑賞です。

あらすじ
若き植物研究家の野村俊雄(水島道太郎)は、病床にある恩師伊福部教授が、野村を娘の啓子(南條秋子の)婿養子にしたいという申し出を振り切って、先輩である池島良寛(柳永二郎)の働く高原の療養所に逃避しました。野村は高原の療養所で、看護婦の泉ユキ(香川京子)と知り合い、一緒に植物採集に出かけたりしているうちに、二人の間には愛情が芽生えてきます。ところがある日、野村は崖から転落し大怪我をし、その時秘かにユキを愛している、彼女の幼馴染の村の青年、戸田直吉(田崎潤)に救われたのでした。

ユキをめぐる愛情の波乱は、冷静で男性経験の豊富な女医、三神梢(相馬千恵子)の知るところとなり、梢は野村に病院から立去るように要求します。そこへ野村の怪我を知って啓子が駆けつけ、野村に父の病状が悪化したことを告げ、一緒に帰るように促し、野村と啓子の間柄を知ったユキは、絶望して姿をかくしてしまいました。野村や直吉を始め皆でユキを捜索。救い出すことが出来たがユキの野村への愛情は、依然断ち切り難いものでした。しかし野村は恩師を見捨てることが出来ず、啓子と共に高原を立去って行く。野村を忘れられないユキは、直吉の馬で追いかけ、信濃追分駅で野村を見送り再会を約すのでした。



高原の駅よさようなら

楽しいですね。このところ、いろいろと日本の昔の深刻な映画を見続けましたが、こういった晴れやかな映画を見ると楽しくなります。基本的には音楽を基調にした歌謡映画スタイルがあり、いろいろなシーンには歌は無くとも印象的な音楽がつけられています。山の中で雷雨に遭遇する場面とか、アルプス交響曲を映画で見ているような雰囲気です。曲は全然違いますが、イメージとしてです。

香川京子が美人であることを強調するようなアップがたくさん登場するところもなかなかよろしいのでは。いろんなところでいろんな表情で出てくるので、彼女のPVのようでもあり、この時期あまり見かけないラブシーンもありで、楽しめます。また、浅間山麓を走る高原の馬車が新たな登場人物の出現を告げます。その馬車で登場人物が高原の診療所に現れ、また去っていく。この映画のアクセントです。

何かと怪談で有名な中川信夫監督ですが、ここでは見せ場をきっちり作って楽しい歌謡映画に仕上げています。そう、診療所の受付に所長に面会を求めて現れる来客のパターンも面白い作りになっていました。馬車のシーンも含め、古典音楽の様に、きっちりした構成になっているところも面白いです。最後は信濃追分駅のシーン。汽車が動きだしているのに、水島道太郎をアップが入ると動きが止まって見えるという感じがご愛敬でした。

2019.10.13 HCMC自宅にてパソコン鑑賞
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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