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「ミラーズ 呪怨鏡」 オーソドックスな悪霊物のロシア映画

いろいろな映画を目についたものから見ていたのですが、これはロシア産ホラー映画という事で、少々興味をそそられたというもの。ちょっと雰囲気に期待です。2015年の映画で、監督は、ズヴィヤトスラフ・ポドゲイフスキー。2016年のポルト国際映画祭(ファンタスポルト)で、作品賞ノミネートのほか、審査員特別賞を受賞しています。こういった映画は見ておきたいなという感じです。(ちなみにこの年の受賞作は、「ゆれる人魚」でした。)

あらすじ
ロシアのある町で、4人の子供たちが集まり、怪談話に熱中していました。それは、カーチャ(ヴァレリヤ・ドミトリエヴァ)が仕入れた「スペードの女王」という悪霊を呼び出す話。呼び出した男の子は、鏡の中に黒いドレスの女性を見るようになり、やがて死んでしまったということです。マトヴェイ(Valentin Sadiki)の提案で、実際に呼び出してみようと言うことになり、嫌がるアーニャ(アリナ・ババク)を説き伏せて儀式を開始。それをセリョージャ(セルゲイ・ポホダーエフ)がカメラにおさめます。そしてアーニャが呪文を唱えると、物音が聞こえ、クローゼットの扉が開いたのでした。これを期に異変が起こり始めます。まずマトヴェイが、カーチャの話と同じように亡くなってしまい、アーニャの父アントン(イゴール・クリプノフ)は、離婚してアーニャと二人で暮らしている元妻のマリーナ(エフゲーニャ・ローザ)から一部始終の連絡を受け、二人の住むアパートに向かいました。

セリョージャはSNSでスペードの女王に詳しい男性と相談し、彼女の望みをかなえることと、鏡は見ないほうがいいとアドバイスされ、家にある鏡を布で覆います。アントンは子供たちの妄想だろうと考えていましたが、自身も奇妙な体験をし、マトヴェイを検視した医師から、死因に不可解な部分があったことを聞くと、セリョージャの撮影したビデオを見ることにします。そして、鏡の中のアーニャが、不可解な動きをしているのを発見。スペードの女王の望みを聞くことにしました。そして、それはアーニャに乗り移るという事でした。セリョージャも怪死してしまい、アントンは自分のアパートに皆を移します。そして、アントンはセリョージャのパソコンから、専門家に連絡を取ると、関わりたくないと通信を切る相手の家に押しかけ、その男スミルノフ(ヴィラディミール・セレズニョフ)は、スペードの女王に関する出来事を話し始めました。

19世紀の終わりごろ、孤児院を開いた没落貴族の女は、金を手に入れると子どもたちを浴槽に沈めて殺すことを繰り返していました。19人まで殺したとき、女の犯罪が発覚。舌を切られ、髪を剃られて生き埋めにされます。以後、剃髪した黒衣の女が目撃されるようになったのでした。そして、スミルノフの息子もスペードの女王に殺されたひとりだったのでした。アントンに懇願され、しぶしぶ協力することにしたスミルノフは、霊感の高いカナリアを連れ、アントン宅に向かいます。そして、ちょうど襲われそうになっていたアーニャを二人が助け、アーニャの指輪が目印になっているとして、ペンチで指輪を切断しました。そして、悪霊の写真を撮った二人は現像を始めます。

映し出されたのは、黒い服の女で、スミルノフは前と同じ儀式を繰り返して指輪を返せば、魂が解放されるのではないかと提案します。アーニャとカーチャが一緒に儀式をすると、カナリアが死に、電燈が点滅し扉が閉まりました。触手がアーニャを襲いますが、カーチャが指輪を窓の外に投げると触手は消えてしまいます。呪いは解けたと考え、アントンは、スミルノフを送っていくことにしますが、途中エンジントラブルに見舞われ、指輪が落ちているのを発見。呪いが解けていないと悟り家に引き返しました。その頃アーニャが突然カーチャを襲い始めました。アーニャは、帰ってきたマリーナとカーチャに押さえつけられ、拘束されて入院。戻ったアントンとスミルノフは、取りつかれたアーニャを取り返すために病院に潜入。呪いの言葉を叫ぶアーニャを臨死状態に陥らせ、悪霊が出てくるところを、そばに置いたネズミに移し、その後にアーニャを蘇生させることを計画します。しかし、アーニャは心停止しても、なかなか悪霊は出てこず、時間的にも限界に達した時、アントンが自分を犠牲にしようと近寄ってスペードの女王を誘うと、アントンは宙に浮きます。スミルノフが、さらに誘うとこんどはスミルノフに悪霊が移り、スミルノフは悪霊を体内で押さえこんだままアーニャを蘇生させ、アントン、マリーナ、アーニャを立ち去らせると、自分に毒を注射して自殺したのでした。

後日、アントンの家に現れたセールスレディが、あの指輪をしているのを見て、アントンは思わず「捨てろ」とアドバイスしますが、女性にむっとされます。そして部屋に戻ったアントンは不安になり、鏡を思わず振り返えるのでした。



ミラーズ 呪怨鏡

なかなか雰囲気がいいホラーで、ゆったりと進んでいきます。そして、この雰囲気になじんでしまえば、いい時間が過ごせたと思います。4人の子供たちが、自分たちで行った儀式で呼び起こした悪霊に取り付けれ、一人一人殺されていく。でも、殺されるのは男の子だけで、じゃあ、ヒーロー役はというと、離婚して家を離れた少女の元お父さんというところが、ちょっとしたホームドラマ的な味わいも加味されていました。

悪霊は憑依するので、アーニャがリンダ・ブレア相当で、スミルノフが、悪魔祓いの神父相当ということになりますが、迫力とかはエクソシストの方が遥か上を行っていますので、比較してしまうと見劣りします。しかし、厳寒のロシアを舞台に凍みわたるような情感と恐怖という意味で、このホラーの雰囲気はかなり気に入りました。

アントン役のイゴール・クリフノフが、なかなかいい味を出していると思います。あと、お母さん役のエフゲーニャ・ローザがなかなか美人でした。悪霊の造形はあまりはっきりとはしませんでしたが、まずまずなのでは…。ラストは思わせぶりなものでありきたりではありますが、逆に言えば何も示してはいません。都市伝説的な物でもあり、終わりはないのでしょうけどね…。

2019.9.25 HCMC自宅にてパソコン鑑賞
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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