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「椿姫」 1936年のグレタ・ガルボの名演による椿姫

デュマ・フィスの小説である椿姫による作品は、オペラ・演劇等枚挙に暇が無いのですが、やはり第一に浮かぶのはヴェルディのオペラですね。しかし、映画にも名画として存在しています。1936年のグレタ・ガルボによる椿姫。ジョージ・キューカー監督による作品で、MGMの配給によります。

あらすじ
パリの名花マルグリット・ゴーチェ(グレタ・ガルボ)は元々病弱な体で、派手な生活のため、ますます健康を害していました。年上の親友で仲間のプリュダンス(ローラ・ホープ・クルーズ)の勧めで、安定した生活を求め、ヴァルヴィル男爵(ヘンリー・ダニエル)をパトロンにしようと画策しますが、手違いで青年アルマン・デュヴァル(ロバート・テイラー)と出会ってしまい、元々彼女に恋焦がれていたアルマンは大喜びでしたが、男爵と間違えられたことを知るとショックを受けてしまいます。男爵の方も彼女を熱愛し、一緒にロシア行きを誘いましたが、彼女は健康を理由に断ったため、一人で旅立ちました。

その日の夜、彼女の誕生パーティにアルマンも招かれましたが、マルグリットが途中で病に倒れたので、彼は病床に付き添い、アルマンの熱情にマルグリットは心を動かされ、二人は、アルマンが一度他の招待客客と外に出たあと、また戻って来て再会することを約束します。ところが、その間に彼女を残しては旅立てなかった男爵が引き返してきてしまい、アルマンは閉め出されてしまいました。翌日、心の痛手を癒すため長い旅に出るとのアルマンの便りに、マルグリットは、アルマンに昨夜のことを謝ります。そして、アルマンとともに、田園の清々しい空気の中で2人で過ごすことに決め、二人で田舎に引っ越していきました。

アルマンの愛に抱かれ幸福なマルグリットは、生活をすっかり改めて更生しようと決心。アルマンも結婚のために父に金の無心をしたところ、父は彼女の過去を調べ、アルマンが不在の時にマルグリットを訪ね、アルマンの将来のために別れてくれるよう頼みます。身を引いたアルマンは、男爵のもとに戻り、再び荒れた生活に戻りましたが、これがもとで病状はどんどん悪化し、ついに死の床に伏し、急を聞いて訪れたアルマンの変わらぬ愛の言葉に、マルグリットは静かに永い眠りについたのでした。



椿姫

椿姫は、世紀のラヴストーリーであり、悲恋の物語と思っているのですが、さぞや映画が沢山あるだろうと思うと、実は案外そうでもありません。これは、カルメンの本数とくらべると相当な差なんですが、やはりそこはネームヴァリューなんでしょうか。その椿姫の映画の中でも、これは最右翼に属するものと思います。椿姫の映像作品としては、オペラの映像化のフィルムが圧倒的に多いのですが、それはまぁ映画とは違うんでは無いかと思っていますので…。

やはり、椿姫と言えばヴェルディのオペラということで、ずっとこの物語に慣れ親しんできました。したがって、この物語というか、椿姫という言葉を聞くと頭の中には冒頭の序曲の戦慄が流れてきます。そして、今回はグレタ・ガルボの著名な演技で再見した訳ですが、ストーリー(ラスト)はオペラに準拠しており、また役名は原作小説に準拠しているようです。そして、グレタ・ガルボの演技は評判通りの素晴らしいものだと思いました。特に、父親が訪ねて来てから、ラストまでは圧巻です。一方で、他の演技者が仏頂面が多く、ちょっと堅苦しく感じました。時代性を含めてこういう演出なのかもしれませんが。

音楽は、オリジナルだと思いますが、ヴェルディの音楽に似た雰囲気を感じます。ベースの物語が同じだからそうなるのかもしれません。いずれにしても、オスカーにノミネートされた、感動的なグレタ・ガルボの演技を体験すべき映画だと思いました。

2019.8.17HCMC自宅にて Amazon Prime よりのパソコン鑑賞
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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