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「総攻撃」 コンパクトにまとまった戦場の兵士たちのドラマ

Amazon Prime にあるクラシカルな映画の中から、あまり意図せずお手軽な感じで選んで見てみました。ノルマンディー上陸作戦をモチーフにした戦争映画。1950年の作品で、ルイス・サイラー監督による映画です。

あらすじ
ノルマンディー上陸作戦を控えたヘール(デイヴィッド・ブライアン)の中隊に、小隊長マロリー(ジョン・エイガー)が編入してきました。マロリーは実戦派のヘールと異なり理論派で、ヘールとは合わないなか、作戦は実行されます。そして連合軍は生垣戦術という、生垣から他の生垣へと一歩一歩前進するという作戦で独軍を撃退していきました。マロリー小隊は、戦いの中で部下を失い、ヘールは連戦の功績に対し、初めてマロリーを賞めたものの、ヘールの部下の死に対する冷たい態度に、マロリーは憤怒を爆発させますが、一方でヘールも部下の死に関する思いは強いものがあったのでした。

マロリー小隊はある日、付近の町の町長から、独軍の撤退に伴い無血入城を頼まれます。しかし町民の歓迎を受ける中で、独軍の協力者だったフランス女性の銃撃を受け、数人の兵士が倒れ、これを契機に独軍の戦車による反撃が始まりました。戦闘が続く中、司令部からの上官が来訪。ヘールに司令部入りを申し渡し、第一線の中隊長での活躍を誇りとするヘールは渋々承知しますが、後任にマロリーを推薦し、上官の反対を押し切ります。マロリーもヘールの意図を悟り、中隊長として指揮しながら、新たに派遣された経験の少ない小隊長を鼓舞するのでした



総攻撃

ノルマンディー上陸作戦に向けての訓練の場面から、上陸し地域を制圧するまでの出来事を背景に、実戦経験の豊富な中隊長と理論派の小隊長の関係を描く戦争映画。実戦経験が無く、士官学校から配属されてきたばかりの小隊長に対し、その能力を感じた中隊長は危険な任務を間断なく与え、小隊長はこれに反発しながらも実戦を積み、成長していくというお話です。

一般社会に置き換えてみると、上司と部下の人間関係や部下の育成指導のお話ということになりますが、ここは戦場。一つのミスが大勢の命を奪いかねないという状況の中で、そこで長として立つことのできる強靭な精神力を育てていくということになります。そして、その映画の意図は十分伝わってきました。また、職場の長はいつも苦労するよという風情の古参の軍曹なども印象的でした。一方で、ノルマンディー上陸作戦で最大の犠牲者が出たというオマハビーチの戦闘を語るという部分については、少々迫力不足。戦場の緊迫感や、隊長の苦汁の決断など、虚々実々の駆け引きなど、戦争映画の妙味となるところが深く描かれている訳ではありません。従って、ドラマとしては楽しめますが、そつの無い映画という印象です。

原題は、Breakthroughということで、作品の主眼はそこ。超有名俳優は見当たらないのですが、マロリー役のジョン・エイガーは、B級西部劇やSF映画にたくさんの作品があるようなので、またどこかでお目にかかると思います。部下の兵士も個性をうまく描き分けられていて、多士済々でそこは雰囲気が良く出ていたと思います。中でも、最初のうちは、足を引っ張っていた新入りが印象に残りました。

2019.8.15 HCMC自宅にてAmazon Prime よりパソコン鑑賞
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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torrent13

Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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