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「旅愁」 (1950年作品)美しいラブストーリーを楽しむ

ウィリアム・ディターレ監督、ヒロインはジョーン・フォンテインのラブストーリー。原題はSeptember Affairで、「九月の出来事」となります。受賞歴としては、音楽を担当したヴィクター・ヤングがゴールデングローブ賞作曲賞に輝きました。1950年の映画でした。

あらすじ

イタリアからアメリカに向かう旅客機に、ピアニストのマニーナ(ジョーン・フォンテイン)と技師のデイヴィッド(ジョセフ・コットン)が乗り合わせます。マニーナはコンサートで、デイヴィッドは妻キャサリン(ジェシカ・タンディ)との離婚協議のために帰国するところでした。しかし、飛行機のエンジン不調でナポリに不時着。マニーナとデイヴィッドは修理の時間を利用して、町に出ます。ところが、飛行場に戻ってみると出発してしまったあとで、仕方なく2人はナポリ観光を続けることにしました。そして、カプリ島に滞在中に2人の恋は燃え上がっていきます。

朝になり、新聞で2人が搭乗する予定だった飛行機が墜落したことを知った2人。行方不明の乗客名簿に2人の名前があることを知ると、デイヴィッドとマニーナは、フィレンツェで2人だけの新しい生活を始めることにしたのでした。ある日、デイヴィッドの妻と息子が、デイヴィッドの最後の様子を知ろうと、マニーナの友人の家に訪ねてきます。そして、2人の真相を知るに至ったキャサリンですが、まだ夫を愛してはいたものの、夫の新しい幸福を知って静かに身を引きます。

2人がアメリカに戻った頃、デイヴィッドは、いつしか新しいプロジェクトに夢中になり、マニーナはコンサートで成功を収めていきます。そして、デイヴィッドとの生活に満たされない幸福を感じていたマニーナは、今の生活は本当の幸福ではないとデイヴィッドに静かに別れを告げ、南米への演奏旅行に一人旅立っていくのでした。



旅愁

ジョーン・フォンテインを中心にして、ナポリ周辺のポンペイやカプリ島などの観光名所や、ラフマニノフのピアノ協奏曲がふんだんに出てくる、美しいラブストーリーでした。美しい風景描写や音楽がふんだんに表れ、ストーリーの方は遅々として進まず、ただただラブストーリーとして盛り上げていくというもの。とにかく、ジョーン・フォンテインとロマンスを全面に押し出した、コテコテの不倫ストーリーとなっています。

前半は、さながらナポリの観光映画。ストーリーが動き出すのは後半の、アメリカから妻子が訪ねてくるあたりから。展開はそつの無いもので、破綻なくまとまっているのですが、そうそうドラマチックなお話ではありません。ジョーン・フォンテインを魅せるアイドル映画という風情でもありました。それもまた映画のあり様なので、甘美な音楽と美しいジョーンと恋の物語に身を委ねるという感じで鑑賞できるのも、些事を忘れるひと時としていいものかと思います。

ジョーン・フォンテインは、日本生まれの女優さんということで、親しみも湧くのですが、私としては今までヒッチコックの映画を2つほど見たくらいでした。ヒッチコックの映画は美人が主役ということもあるのですが、彼女にもぴったりはまっていたと思います。そして、この旅愁でも美しく魅力のある女優さんとして光を放っていると思います。また、ジェシカ・タンディも出演の場面はそれほど多くは無いのですが、安定の印象的な演技を見せてくれていたと思います。やはり綺麗にまとまった美しい映画でした。

2019.8.10 HCMC自宅にて、Amazon Prime よりのパソコン鑑賞
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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