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「イヴの総て」 ベティ・デイヴィス対アン・バクスター

久しぶりの記事になりました。何となく忙しかったというだけなのですが、一応映画はそこそこ見ていました。主に昔のハリウッド映画を中心に。いろいろと書いていくと、また興味も広がっていくと思いますので、続けていきたいと思います。が、少し簡略化して…。ということで、昔のハリウッド映画から、「イヴの総て」。1950年の映画で、ジョーゼフ・L・マンキーウィッツ監督。アカデミー作品賞含め6部門受賞の、押しも押されぬ名作です。

あらすじ

演劇界最高の賞の授賞式、賞は新進のイヴ・ハリントン(アン・バクスター)に与えられました。しかし、会場の中でイヴの本当の姿を知る者は、複雑な表情を浮かべて見守っていたのでした。

数ケ月前、劇作家の妻カレン(セレステ・ホルム)は、毎夜劇場の楽屋口で大女優マーゴ・チャニング(ベティ・デイヴィス)を待っているイヴを知り、マーゴに紹介します。そして、イヴの身上話にマーゴは感動し、イヴをマーゴのアパートに住まわせ秘書として起用することにしました。用意周到で賢いイヴに、マーゴはすっかり信用していましたが、ある日ハリウッドの仕事から帰って来る予定の、マーゴの恋人である演出家のビル(ゲイリー・メリル)に対する出過ぎた態度に、マーゴは疑念を抱き始めます。

そして、イヴはカレンにとりいって、マーゴの代役に推薦してもらい、また批評家のアディスン(ジョージ・サンダース)にも実力を認められるようになっていきます。マーゴはこれが気に入らず周囲に当り散らしますが、そのマーゴの行状にカレンまで立腹してしまい、カレンは策を用いてマーゴを舞台に欠勤させ、代役のイヴを立たせてしまいました。イヴは大成功をおさめ、アディスンはイヴへの賛辞を書き立てます。イヴのやり方に気づき始めた周囲の人々ですが、イヴはさらにカレンの夫ので脚本家であるロイド(ヒュー・マーロウ)を篭絡し、彼のマーゴの為に書いた新作を自分の物としてしまいました。

周囲もイヴのやり口に気づいていましたが、イヴはアディスンと組んで、周囲の人を踏み台に最高の栄誉を獲得。そして、受賞式の夜イヴはパーティーを欠席し、一人アパートに帰りました。イヴは部屋にフィービー(バーバラ・ベイツ)という演劇志望の少女が上がりこんでいるのを見つけます。フィービーはイヴの世話をやき、イヴが寝室に入ると、フィービーはイヴの衣裳をつけて鏡の前に立ち、数か月前のイヴの様に光悦の表情を浮かべるのでした。



イヴの総て

演劇の世界の話ではありますが、ハリウッドの世界の話にもダブって感じられました。一見大人しそうに見えて、いろいろな機会をうまく利用し勝ち上がっていくイヴの姿が見事ですが、もちろん本来の才能無くしては成し遂げられないことだと思います。そして、単に才能だけでも成功しないということも教えてくれます。いや、肯定的にとらえるとそうなんですが、 AFIの、「アメリカ映画100年のヒーローと悪役ベスト100」で、イヴは悪役の23位に入っているところを見ると、権謀術数をめぐらす悪役という見方が一般的なのでしょう。

そもそも実話がベースとなった小説が原作ということで、内容もかなり現実味を帯びてくるのですが、映画成功後もベティ・デイヴィスアン・バクスターが同一映画でオスカーを争った(これは共倒れ)ということで、オスカー女優同士の対決がありました。勝負の世界は厳しいのでした。演技はベティ・デイヴィスが貫録みたいなところもありますが、アン・バクスターもこの映画と演技は雰囲気に実に合っていると思いました。どちらかと言われれば、私はアン・バクスターの方かな?

この2人の演技は言うまでもなく大変素晴らしいものですし、それがこの映画の醍醐味でもありますが、その中でマリリン・モンローがでていますね。見たところこの映画に中にあっては、かなり浮きまくっている感じがしますが、これは芸風の違いからくるものなのか、早くもこの時期から、タイプの異なる大女優の片鱗が現れているのかは判断に苦しむところ。妙に目立っていたことは間違いないと思いました。

2019.8.3 シネマヴェーラ渋谷にて
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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torrent13

Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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