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「ミクロの決死圏」 懐かしい響きの本格SF映画

ミクロの決死圏。懐かしい響きです。自分のイメージとしては、ハヤカワSF文庫の二桁番台。文庫以前ですと、ミクロ潜航作戦として、ハヤカワSFシリーズにあった、アイザック・アシモフによる小説(ノヴェライゼーション)です。1966年の映画で、アカデミー美術賞と視覚効果賞の2部門を受賞。当時として、画期的な映画であったことが伺えます。

あらすじ

アメリカに亡命してきたベネス博士が襲撃され、脳出血で危篤状態となってしまいます。そして博士の持つ重要な機密を聞き出すために、博士を蘇生させるべく、隊員をミクロ化して体中に潜りこませることになりました。ミクロ化の可能な時間は1時間。その間に患部を修復し、脱出するという、空前のプロジェクトに選ばれたのは5名。脳外科医デュバル(アーサー・ケネデイ)、その助手コーラ(ラクウェル・ウェルチ)、循環器の専門医マイケルス(ドナルド・プレゼンス)、海軍大佐オーウェンス(ウィリアム・レッドフィールド)、そして特別情報部員グラント(スティーブン・ボイド)。さらにグラントは、将軍からデュバルがスパイとしてこの作戦を失敗させる虞があり、監視役をもいいつかったのでした。

ミクロ化し、潜航艇プロテウス号に乗った5人は、血管内を航行してゆきますが、数々の思いがけない様々な困難が襲いかかり、体外と交信しながら解決してゆく5人ですが、やがて交信も途絶え、ようやく脳内の患部に到達した時、残された時間はわずか6分。隊員たちの超人的な活躍で治療を終えた時、ついにマイケルスが敵側のスパイであったことが発覚。彼は破壊活動を開始します。しかし、マイケルスは潜航艇もろとも白血球に捕食され、残った四人は徒歩で出口を目指します。時間も残り僅かになった時、眼から入ってくる光線を捉え、なんとか眼球の上に脱出。科学者たちに救出された彼らは、無事元の姿に戻ることができたのでした。



ミクロの決死圏

大変懐かしいストーリーで、かつてはいろいろな少年向けの雑誌などでも紹介されていたと思います。ハヤカワ文庫でも、初期からアイザック・アシモフの小説としてありましたが、実際は小説版はこの映画のノベライゼーションで、本家は映画でした。実際に読んでいなかったので、詳細は知らなかったのですが、この作品はミクロで体内の世界に潜航する内容だけかと思いきや、スパイものの要素も入っていたのですね。想像以上に面白く仕上がっていました。

特撮や仕掛けなど、当時の上質なSFのセンス・オブ・ワンダーが溢れる楽しいものでした。いろいろなトラブルが次々と襲い掛かるところは、宇宙ものの楽しさとも通じる感じです。まさにミクロの宇宙ですね。この時代のこういった作品を見ると、当時のSFの楽しさを思い出すと同時に、当時のアメリカのSFのレベルの高さを再認識します。

さて、通信が途絶えてからも、外の世界からの的確な対応に助けられるところなど、この辺りはあまりにもデキ過ぎという気もしますが、それはご愛敬。そして、現在ではレーザーでの治療とか普通に行われており、また内視鏡の発達で人は潜航しませんが同様の効果が実現しています。この間の科学技術の発達のスピードを考えると、さらに感慨深いものもありました。特撮も素晴らしく、ストーリーも良くまとまった、素晴らしいSF映画だと思いました。

2019.8.1 NHKBSプレミアムの録画鑑賞
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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torrent13

Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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