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「カリガリ博士」 ブルックナーの交響曲のサポートで

最初に寝落ちして以来、何度か途中まで見たことがあったのですが、まだ最後までたどり着いていません。ということで、今度こそはと意を決して見始めたわけです。今回見た映像は、なんとBGMがブルックナーだったので、音楽と映像と両方を楽しみながら見ることになりました。

あらすじ
若い男フランシスが語る、ある村で起こった不思議な事件。それはカーニバルの日、カリガリ博士の眠り男を使った出し物で、余命を訪ねた友人が、明日の朝までだと言われ、翌朝死体で見つかったというものだった。フランシスはカリガリ博士の周辺を調査し始めるが、さらに博士の魔の手はフランシスの恋人にも向かっていく…。



会話を交わす二人の男。その横を茫然と通り過ぎる一人の女性。若い方の男は、その女性が自分のフィアンセであると言い、二人が体験した奇妙な物語を語り始めました。

若者のフランシス(フリードリッヒ・フェーエル)は、友人のアラン(ハンス・ハインツ・フォン・トワルドウスキー)と、村にやって来たカーニバルを見に出かけます。二人はカリガリ博士(ヴェルナー・クラウス)という人物が主催する、眠り男チェザーレ(コンラート・ファイト)のショーに目をとめました。チェザーレは23年間から箱の中で眠り続けており、尋ねられればどんな質問にも答えられるとのことです。箱から出てきたチェザーレに、アランが「自分はあとどれくらい生きられるのか?」と尋ねたところ、チェザーレは「明日の夜明けまで」と答えました。翌朝フランシスは、村人からアランが何者かに殺されたことを知らされ、また村ではカリガリ博士を邪険にした役人がやはり殺されているという事を知りました。

フランシスは、彼の恋人ジェーン(リル・ダゴファー)とその父親(ルドルフ・レッティンゲル)と共に、カリガリ博士とチェザーレの調査を始めます。危険を感じた博士は、チェザーレにジェーンの殺害を命じ、チェザーレはジェーンの部屋に忍び込んでナイフをふりかざしますが、ジェーンの美貌に見とれチェザーレは気を失ったジェーンを抱きかかえて、彼女の家から連れ去りました。その様子を知った村人はチェザーレを追いかけ、その最中にチェザーレは心臓発作で命を落としてしまいます。一方で、フランシスは警官たちとともにカリガリ博士の見世物小屋に行き、チェザーレとの面会を強要しますが、博士は逃亡、精神病院へ逃げ込みました。フランシスはその病院でカリガリ博士のことを尋ね、院長室に行くと、なんと院長はカリガリ博士なのでした。

フランシスは、深夜に院長室に侵入。職員とともに、夢遊病者を使った殺人を犯した見世物師について書かれた書物を発見。その名もカリガリ。一行はさらにカリガリ博士の日記を発見し、博士が本の記述を再現しようとしていることを知りました。翌日、病院に運び込まれたチェザーレの死体と対面したカリガリ博士は、悲しみのあまり取り乱し、博士は職員たちに取り押さえられ、拘束衣を着せられて収容されます。そして、冒頭の場面に戻り、話し終わったフランシスは男と共に精神病院の中庭へと入っていきました。その風景は、登場人物総てが思い思いで過ごしている精神病院の光景。フランシスは院長のカリガリ博士が出てくると突然取り乱して暴れ、職員にとlリ抑えられて拘束衣を着せられてしまいます。そして、博士は自分ならフランシスを治療することができるとつぶやくのでした。

カリガリ博士

この映画に挑戦するのは、何度目になるかしらん。と思いつつ、意を決して見始めたのです。初回は、遥か昔のACTミニシアターで、数本ソ連映画を見た後の明け方の鑑賞で、完全に寝落ちしてしまいました。その後、何度かネットでトライしましたが、映像の古さと英語を追うのに疲れて、途中でやめてしまいました。今回はAmazon Primeでの鑑賞、字幕音楽付き。まず驚いたのは、音楽がブルックナーの交響曲第2番であったこと。この調子で始めれば、全曲いってしまうのでは?尺も同じぐらいだしと思っていたら、曲が少し早く終わり、再び第一楽章に戻ってきた…。

そんな訳で、ブルックナーのサポートで映画に入っていき、無事完走できたのですが、映画自体は結果として大変面白かったです。さすがに映像が古くて、かつかなり凝った映像なので、ちょっとわかりにくいのですが、この世界のシュールな舞台装置の造形。三角の扉とか、あまりにも現代絵画的な居住空間とか、とても面白かった。ここまで奇妙な世界の中で演じられる映画って、そんなにないと思いますし、ましてやまだ映画創成期のこの時代、当時の最新の美術と映画がマッチングした感じで画面に引き込まれていきました。

そして、ラストはしっかりどんでん返しが仕組まれていて、楽しみ的にも言うことなしでした。100年たっても古びることの無い、いい映画だったと思います。ストーリー構成として、カリガリ博士が拘束されても、冒頭のジェーンが彷徨っている原因がまだ解決されていないぞと思いながら見ていたのですが、しっかりそこは回収されていきました。見事です。という訳で、ブルックナーサポートで完走出来て、やっと一つの映画遺産を体験することができたので感謝です。

2019.4.28 HCMC自宅にて、Amazon Prime よりパソコン鑑賞
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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