FC2ブログ

「ANTIPORNO」 フェチ・怒り・シュールいろいろと混ざってます

日活ロマンポルノリブートプロジェクト第4作目。園子温監督の「ANTIPORNO」です。初日初回の観賞となりました。2回目、3回目は舞台挨拶ありで、すでに満席。初回もほぼ席は埋まっている様子で、盛況です。予告編は何度も見ていたので、いわゆる往年のロマンポルノを見るというよりは、園子温作品を見るというイメージで臨みました。

あらすじ
京子(冨手麻妙)は、小説家兼アーティストとして一躍時代の寵児に。日々、極彩色の部屋に籠もりマネージャーの典子が伝えるスケジュールを分刻みでこなしていくうちに、終わらない悪夢のように思えてくる。自分は京子なのか、京子を演じているだけなのか。虚と実の狭間で、秘められた京子の過去が浮かび上がってくる。



黄色の原色の部屋で京子が目覚める。京子の行動はどこか危ない感じ。そこにマネージャーの典子が現れ、今日のスケジュールを告げる。最初の訪問者である、雑誌の取材が現れるが、京子はかなり突飛な行動をとっている。典子は奴隷状態で、裸にされ、パニスバンドで犯されたり、リストカットを強要されたり、やりたい放題。
このあたりで、フェチッシュないろんなプレイが次々と行われます。平手打ち、足なめ、鞭、ランジェリー、言葉責め、ペニスバント、その他、成り行き上でてくる面白いプレイ多数。なかなかサービス満点で、そして、舞台のように大げさな演技で進行します。

ここでカットの声。撮影隊が現れ、今度は攻守交替。先輩女優の典子から、どうしてそんな演技しかできないのと、京子はののしられ、言葉でボコボコにされます。監督からも散々な言葉が飛ばされます。

そして、撮影再開、攻守交替となる訳です。

ANTIPORNO

そんな中で、京子の過去のストーリーが語られます。妹の自殺や、両親との会話。いずれも普通ではありません。両親との会話では、父母のセックスシーンを見たとか、性器をあらわす隠語が、ストレートに真面目な調子で語られます。隠語をこれだけ、真面目に連発されると爽快です。夫婦のセックスで使うのは、男性生殖器と女性生殖器。売女につかうのは、「ち〇ぽ」。というような調子で、父から説明を受けるのです。
その部屋のセットにのこぎりで切りこみが入れられる。撮影隊のシーンや部屋を壊そうとしていると思ったことから、フェリーニの「オーケストラリハーサル」を思い起こしました。実際は、部屋は崩壊しませんでした。

妹は、自殺してからは、いつも京子の前に現れ、ピアノを弾いています。ずっと幻想の中に生きています。ドビュッシーやベートーベンの雰囲気のいい曲が使われていました。

で結局主題はなんなの?ということですが、よくわかりません。ヒントととしては、繰り返し出てくる劇中劇のセリフ。「女は男のくそどもが作った自由を活かしていない。」「この国の女は誰一人自由を手にしていない」とか、「売女にもなれない」とか。この辺りがポイントですか? 繰り返し出てくる売女というのは、どういう存在でありどういう理想なのか?ということを考えていくのもポイントのひとつなんですね。

そして、男はみんな特大の壮大なくそで、そのくその為に作るのがポルノであるということでした。
アートで、シュールでなかなか激しいポルノでした。 てんこ盛りでした。

あらすじでは、虚構と現実が交差するようなテーマという風に書かれていますが、あまり何が虚構かとか追及しても意味のないような…

ともあれ、役者さんたち本当にお疲れ様でした。

【リスト】 ① 裸のエロスを見る作品
スポンサーサイト



テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

torrent13

Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR