FC2ブログ

「カルメン(1948)」 リタ・ヘイワースは15人目のカルメンでした

カルメンは、メリメの原作以上にビゼーのオペラが有名ですが、この二つは若干印象が異なるのも事実です。ビゼーのオペラの方のカルメンの方がやはりイメージもストーリーもおなじみです。かつては何度も映画化されたこのお話ですが、1948年の映画で、チャールズ・ヴィダー監督の。リタ・ヘイワース版で見てみました。

あらすじ
セビリアの連隊に配属されたドン・ホセはさっそく町で出会ったカルメンに惹かれてしまう。彼女を巡って連隊長を殺してしまったドン・ホセは山賊に身を落としカルメンと行動をともにするが、やがて首領であるカルメンの夫も出獄してくる。



セビリアの連隊に配属されたドン・ホセ(グレン・フォード)はその街中で、カルメン(リタ・ヘイワース)と出会いました。カルメンに声をかけられたドン・ホセは一目で惹かれますが、カルメンはそこに通りかかった結婚式の隊列にちょっかいを出し、結婚式を目茶苦茶にしてしまいます。後日その時の花嫁と出会ったカルメンは大喧嘩の挙句につかまってしまいました。ドン・ホセは彼女を連行する途中で、彼女に頼まれて逃がしてしまいます。ドン・ホセは連隊から処罰を言い渡されましたが、カルメンにはお咎めが無く、不思議に思います。ある日連隊長の屋敷のパーティーで踊るカルメン。パーティーを抜け出したカルメンは、ドン・ホセと共に家に戻ると、そこに訪ねてきた連隊長と鉢合わせ。決闘になりドン・ホセは連隊長を殺してしまいました。

あ尋ね者になったドン・ホセは、入獄中のカルメンの夫が首領を務める山賊の一味に加わり、行動を共にし始めます。そこで、駅馬車や旅人を襲ったりと悪行を重ね、ドン・ホセにかかる賞金はうなぎのぼりに上がっていきました。やがてカルメンの夫ガルシア(ヴィクター・ジョリー)が戻り、カルメンを巡り、ドン・ホセとガルシアの間は微妙な関係になっていきますが、疑心暗鬼ながらともに活動を続けていきました。一方で、カルメンはコルドバで売れっ子の闘牛士ルーカス(ジョン・バラグレイ)と出逢い、さっそく誘惑していい関係になってしまいます。そしてついに、ガルシアとドン・ホセは衝突し、ドン・ホセはガルシアも刺し殺してしまいました。

カルメンとドン・ホセは、邪魔者がいない、いい関係になったと思ったのもつかの間、ドン・ホセは街に出ていくカルメンの行動に不信を抱き、カルメンを問い詰めます。そして、部下からルーカスの存在を知ったドン・ホセは危険を冒してコルドバに出ていくことにしました。しかし、部下は内通しており、警察にドン・ホセが出ていくことを伝えます。闘牛場の前で会った2人は、ドン・ホセがカルメンに自分のすべてを掲げてきたと詰め寄りますが、カルメンは私は自由な女だと取り合いません。そして、激高したドン・ホセはカルメンをナイフで刺すと同時に、警察の撃った弾丸にドン・ホセも倒れるのでした…。

カルメン 1948

リタ・ヘイワースのカルメンです。彩色テクニカラーということですが、なかなか綺麗な彩色で、見ているうちに違和感も無くなりました。さすが、アカデミー撮影賞ノミネートです。カラーというだけでなく、全体的に映像も高いレベルだと思いました。内容は、クラシカルな伝統を受け継ぐ、王道のドラマで、しっかりした構成で楽しませてくれました。この時期までに、すでに沢山のカルメンが作られていて、リタ・ヘイワースは15人目のカルメンということです。

カルメンという物語自体は、原作のカルメンと、ビゼーのカルメンの2通り系統に別れるようです。こちらは原作系のカルメンという事で、以前に読んだことはあるのですが、あまりはっきりと覚えている訳ではありません。やはり、ビゼーのカルメンのイメージが強いようで。リタ・ヘイワースの迫力はなかなかのもの。彼女の有名作と言えばギルダという名前が挙がりますが、未見ですので、見てみたくなりました。

山賊のアジトは西部劇の様です。カルメンは、ドン・ホセに「2人も殺しておいて」と言いますが、ドン・ホセが盗賊として殺した相手は数知れず。それとは別で、自分の男が2人殺されたというのが面白いところ。グレン・フォードも好演ですし、2人の山賊仲間がコミカルで面白い。この映画の音楽はオリジナルでビゼーのものではありません。それはいいのですが、ビゼーの音楽を使った作品も見てみたくなりました。数々の映画が作られたカルメンで、最近はオペラの記録映画的なものか、現代風アレンジのものが多くなっていますが、伝統的なカルメンの映画も含めていろいろと見てみたいと思いました。

2019.4.27 HCMC自宅にて、Amazon Prime よりのパソコン鑑賞
スポンサーサイト



テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

torrent13

Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR