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「ある女流作家の罪と罰」 オスカー候補となったメリッサ・マッカーシー主演作

機内で見る映画の3本目。目についたのがこの映画です。日本未公開というところにも興味を惹かれ、とりあえずこの機会に見ておこうという感じです。2018年のアメリカ映画ですが、アカデミー賞(主演女優賞・助演男優賞他)にノミネートされました。

あらすじ
売れない女流作家のリー・イスラエルは生活が困窮し、家賃も滞納するほどだった。ある日、著名人の手紙が高く売れることに気づくと、贋作に手をそめ、大金を得るようになる。しかし、収集家たちもその手紙の信憑性を疑い始め、やがて彼女はFBIにマークされ始めるが…。



落ち目の女流作家リー・イスラエル(メリッサ・マッカーシー)は、仕事がうまくいかず、アパートの家賃を滞納したり、知人のホームパーティーでトイレットペーパーを盗んできたりしていました。日々の生活は酒におぼれ、部屋の掃除もせず、唯一の友である猫と過ごす毎日です。なんとか復活しようと出版社にアイデアを持ち込むものの、全く相手にもされていませんでした。そんなある日、リーは、図書館で本の間に挟まれていた古い手紙を発見。そして、それを古書店に持ち込んだところ、著名人の手紙が収集家の間で高値で取引されていることを知りました。

そこで、リー・イスラエルは、古いタイプライターを買い、紙でも時代を演出し、手紙の贋作に取り組み始めます。さすがに作家である彼女の文章は、買取の店主の目をごまかし、高値で売ることができました。味をしめた彼女は、どんどん手紙を捏造。大金を得ていきます。そして、旧友のジャック(リチャード・E・グラント)の手も借りて売りさばいていくうちに、収集家が実在の手紙との文体の相違などに気づき始め、FBIからマークされ始めました。ついに、彼女は本物なら心配ないだろうと、手紙を図書館から盗み出し、売却しようとしますが、すでにジャックも逮捕され、その証言によりリー・イスラエルも逮捕されてしまいました。

裁判当日は、自ら真摯な反省の弁を述べ、執行猶予付きの判決で解放されます。そして、自分がしてきたことを反省しながら街を行き、騙した店を眺める彼女は、同じく解放されたジャックと出会い、一連の事件のことを自伝として発表したい。ついては、ジャックのことも書かせてくれと頼みました。当初とんでもない話と断っていたジャックですが、彼女の真剣な復活への頼みに折れ、リー・イスラエルは自伝を出版。再び作家へと復活したのでした。

ある女流作家の罪と罰

結果として、なかなか面白かったです。前半はうまく入り込めず、ちょっと退屈な感じがしていましたが、贋作の手紙に取り組み始め、それが徐々に疑惑を招き、さらに盗みまで発展していくという、負のスパイラルの中での緊張感がありました。そして、今まで文才はあるものの、主体的でない行動や文筆活動しかできなかった彼女が、自分に向き合うことができるようになり、彼女の表情も輝いてきたように見えました。このあたりの、メリッサ・マッカーシーも演技は見事だと思いました。それもそのはず、メリッサ・マッカーシーはこの映画でオスカーの主演女優賞候補だったのですね。

メリッサ・マッカーシーって、実はお恥ずかしながら注目して見ていたことがありませんでした。彼女の出た映画はいくつか見ていたのですが、彼女自身にあまり印象が無く、それが今回主演ととして見ることができていい機会だったと思います。基本はコメディエンヌですね。この映画は、日本では劇場未公開のDVDスルーなので、ちょっと惜しい感じです。勿論、DVDなりネット配信で見られるだけでも大変ありがたいのですが…。

彼女が、法廷で発言する場面。最初は、弁護士と打ち合わせた上での、作った話かと思ってみていましたが、どうやらそうでは無かったようです。そのあたり、ちょっと感動します。元々あった、編集者などからのいろいろな周囲からの批判。それでも頑なに一人で自分のスタイルで生きていた彼女が、この事件を契機に殻が破れたようです。その後の清々しさがやはり印象に残りました。そういう意味では、前半のちょっと退屈に感じた場面は、そのあたりの性格背景を描いているので、じっくり興味深く見ていくべきでした。しかし、最近のドラマ、Based on the true story.というのが多いなぁ…。

2019.4.22 JL759 (成田~HCMC)にて機内鑑賞
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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