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「プロフェシー」 実話と伝承を映画化した、抑制の効いたストーリー

引き続き、未知の映画との出会いを楽しみに、大量購入DVDを消化しております。今回は、「プロフェシー」。題名からの内容の類推もできませんが、とりあえず知らないまま見ることにしました。プロフェシーとは、英語で書くと何やらかっこよくなって、意味がぼやけてしまいますが、「予言」という意味です。2002年のアメリカ映画になります。

あらすじ
念願のマイホームの購入を決めた日、クライン夫婦は奇妙な光を見て交通事故にあい、妻のメアリーはその後脳腫瘍によって亡くなってしまう。そして、残されたクラインの周りで奇妙な出来事が起こり始め、何かに導かれて着いた、ポイント・プレザントの地で起こる不可解な出来事の謎を、地元の警察官コニーと共に調査を始めるが、不思議な出来事はエスカレートしていく…。



ワシントンポストの記者ジョン・クライン(リチャード・ギア)は、妻のメアリー(デブラ・メッシング)と新居の購入を決めた帰路、異様な光を見て交通事故を起こしてしまいます。メアリーはその後の検査で脳内の腫瘍が発見され、しばらくして息を引き取りました。そして、メアリーの荷物を整理していたジョンは数々の奇妙な絵を発見しました。2年後、ジョンは何者かに導かれて着いた、深夜の町で車のエンジンが停止。仕方なく近くの家を訪ねると、家主に銃を突き付けられます。地元警察のコニー(ローラ・リニー)が駆け付けると、主人のゴードン(ウィル・パットン)とその妻(ルシンダ・ジェニー)は、3日連続で、深夜2時半にドアがノックされる現象が発生しているといいます。コニーの計らいでその場を収め、ジョンは町のモーテルに宿をとりますが、そもそも、なぜここにいるのか町の名前すら分からないジョンは、彼女にポイントプレザントという場所であることを聞きましたが、そこは短時間では到底着かないほどの遠い町でした。

翌日の夜、ジョンは不審にかられゴードンの家を見張っていると、現れたコニーから最近何件もの対応しきれない異常な報告があると聞き、彼女から詳しく内容を教えてもらいます。それは、超常現象ばかりで、そこにはメアリーが書いていた絵と同じものもありました。コニーと共に調査を開始したジョンは、ゴードンからバスルームで奇妙な予言を聞いたとの報告を受け、その後、その通りの惨事が発生したことを知ります。ジョン自身も、奇妙な声の電話を受け、怪現象の専門家であるアレクサンダー・リーク博士(アラン・ベイツ)に相談。それは、伝説の存在である、モスマンによるものだと言われ、ポイントプレザントで何かが起こるから戻らないよう警告されました。しかし、ジョンは自分の宿命ということで町に再び戻り、コニーと合流します。そして、コニーからは、海の底に沈み、37番目と呼ばれるという予知夢を見たことを聞かされます。

ジョンのもとに、彼の家にメアリーから金曜の正午に電話が入るという伝言が入り、家に戻って、電話を待ちますが、正午直前にコニーから電話が入り、彼女から一緒にクリスマスイブを過ごそうと誘われます。電話を切ると、伝言通りの死者からの電話が鳴りますが、ジョンは迷った挙句、執拗に鳴る電話を振り切り、ポイントプレザントに向かいました。約束の時間に急ぐジョンですが、シルバー橋での渋滞につかまってしまいます。ジョンは、オハイオ川の惨事の予言を思い出し、急いで避難を呼びかけ始めました。すでに、橋から軋むような音が出ており、ワイヤーが断裂。橋が崩壊していきます。同じく渋滞に巻き込まれ橋上にいたコニーもパトカーから無線で助けを呼びますが、車ごと川に落下。その様子を見ていたジョンは川へ飛び込み、彼女を無事救出しました。橋の崩壊の被害者は36人でした。その数を聞いたコニーは、夢の中で37番と呼ばれていたことを思い出し驚愕。救い出してくれたジョンに身を寄せるのでした。シルバー橋の崩壊原因は確定されず。以後、モスマンの目撃談は、ポイントプレザントでは聞かれなくなりました。

プロフェシー

ああ、これ意外といいね…。というのが感想です。実話といわゆる伝説のお話ですから、当然真実が明かされることはありません。種明かしをしてしまうと、よほどのことでない限り興ざめになってしまうので、そこはご法度でしょう。モスマンの話は、Wikipediaにもしっかり載っています。1966年に発見されたのを皮切りに、ポイントプレザントで目撃証言が相次ぎ、最初の遭遇から13か月後シルバー橋の崩落事故が発生したとの事。その後、ポイント・プレザント周辺での目撃は絶えたとのことです。いわゆる未確認動物(UMA)のお話で、ネッシーや河童と同じ。この映画の中では、災厄の予言をしています。

そういう、雪女のような結論の出ない(あるいは解っている)話ですから、ストーリーと見せ方の勝負。そこはかなり成功しているのではないでしょうか。出だしはいまいち、緊張感が無かったのですが、(これはリチャード・ギアだから?)、ゴードンに銃を突きつけられてから面白くなってきました。いろいろなエピソードが十分すぎるほど織り込まれていて、回収されないものもありという感じです。恐怖を湧き立たせるような画面構成も、まずまず凝っていて、それなりに成功していると思います。あまり、こけ脅し的になっていないので、そこは抑制のきいたいい表現で好感がもてました。

さて、主役はリチャード・ギア。ずっとラブコメ女優の相手をしていて、シリアスな演技よりもヤニ下がった雰囲気で売っているという印象を持っていたのですが、ここは普通の演技をしています。今回はUMA相手なので、シリアスなドラマのような演技は要求されないでしょうから、成功したと言えるのでは。ウィル・パットンとルシンダ・ジェニー夫妻の演技は面白いですね。異常さを秘めた演技が、この物語を盛り上げていると思いました。ローラ・リニーも抑制の効いた役柄をそつなく演じていますが、この抑制感が大切だと思いました。リチャード・ギアと思い切り絡むとぶち壊しですので。そんな中で、全体的に均衡のとれたいい映画になっていると思います。こういう雰囲気は目立たないけれど、私は好きです。

2019.1.19 HCMC自宅にて、DVDをパソコン鑑賞
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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