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「東京ナイト」 主題歌の"ランデブーッ"がとにかく耳に残るのです

この映画は、確か電話で寝入りばなを起こされて眠れなく立った時、ぼーっとしながら見ていたと思います。そんな見方でも十分印象深く見られるお手軽な映画でした。1967年公開の日活製作の作品です。

あらすじ
舞妓の小はな(和泉雅子)は、祇園の「菊の家」を継ぐのが嫌で家出し、東京に行くトラックの荷台に乗り込みます。そして、そのまま東京の運送会社に到着、その運送会社の若旦那(山内賢)は、その時大学対抗のバンドのコンテストがあり、熱心に練習しているところでした。バンド仲間たちと懇意になり行動を共にするようになりますが、小はなが東京に来た目的は、同じように家を継ぐのがいやで駆け落ちして東京に出てきた姉の雪枝(長内美那子)を探すことでした…。



舞妓の小はなは、早朝に家を抜け出し駅に向かおうとしますが、たまたま目に着いた東京に行くトラックの荷台に秘かに乗り込むことにしました。着いた運送会社では、若旦那の大学生健が学生バンドを組んでおり、いまや大学対抗コンクールの最中です。ところが、来週が決勝戦というところでボーカルの美知子(徳永芽里)が怪我をしてしまい、小はなは代役を依頼されます。そして、小はなはしばらく健にかくまわれていましたが、健の親に見つかってしまい、バンド仲間の部屋を転々としながら、最終的に入院中の美知子の部屋を使うことで落ち着きました。

小はなには、東京に来た目的が一つありました。それは、自分と同じように家を継ぐのを嫌って、駆落ちした姉の雪枝を探すことです。元祇園にいたバーのマダム駒子(高千穂ひづる)を訪ね、姉の消息を聞きますが、駒子は言葉を濁します。そのことを知った健たちも雪枝をあちこち探し回り、とうとう探しあてたのでした。しかし、小さな飲み屋をやっている雪枝を見た小はなは、雪枝が嫌っていた水商売に戻っているのを見て幻滅し、駆け落ちまでして自分に家を継がせ、この結果はどういうことかと詰め寄ります。

雪枝は母キク(中村芳子)の実子ではありませんでした。その為、小はなに家を継がせるべく身を引いたというのが真相でした。その事実を知っていたのは駒子でしたが、小はなが雪枝につらく当たったことを聞いて、初めて雪枝が家出した訳を話します。そして、雪枝は今の生活がみじめに見えても、とても幸せだと、小はなに話しました。すべてを知った小はなは、雪枝を訪ねて和解し、家を継ぐことを決心、京都に戻る前のバンド対抗戦で、見事に代役をつとめ、健のバンドの優勝を土産に、京都に帰っていくのでした。

東京ナイト

テンポのいいお話でした。当時はやっていた、歌謡映画の一つで、全編、当時全盛期に入ったグループサウンズに埋めつくされていました。そして、主題歌の「東京ナイト」のランデブーってのが、しつこく耳に残ります。和泉雅子の演じる小はなは活発で、そのまま現在に持ってきても、時代を感じさせないような雰囲気でした。しかし、大学対抗のバンドコンクールで、ボーカルが部外者でもいいのかな?ってのがちょっと気になりますが…。

もう一つの主題は、駆け落ちした姉を探す物語。やっと探し当て、恨み言を言いつつ、帰ってくれとでも頼みたかったのでしょうが、それどころではありませんでした。駆け落ちした相手が会社を解雇されてしまい、自ら怪しげな小料理屋で働いて夫を支える雪枝を見て、京都を抜け出して行きついた先がこれとは、どういうことか。何のために私が好きでもない仕事を継がなければならないのか!と怒り狂います。しかし、雪枝は夫を心の底から愛していて、今でも十分幸せだといいます。そして、京都を出た理由は自分が実子ではなかったからでした。

小はなは今まで、それなりに今の境遇の中で努力してきて、いろいろな事を知っている女性です。健たちに自分はあなたたちとは違うと言ってのける中には、それなりの覚悟や境遇の違いを十分認識して、超えられない何かを意識しているのでしょう。しかし、雪枝と会って、思い直して京都で家を継いでいく覚悟をしたからには、もっと高いところで、精神的にも経済的にも成長していくことになるのでしょう。そんな未来があることを願うようなエンディングでした。

2018.12.25 HCMC自宅にてパソコン鑑賞
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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

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