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「女囚監獄」 エロスも盛り込まれた、女囚人情ドラマ

外出をあきらめ、一日中の部屋の中での生活を決め込んだ日曜日の昼下がり、ネットの中で偶然見つけた映画の鑑賞です。どうやら、イタリアンエロスらしいと思えば、興味津々。ほかに何となく探していたのもあったのですが、興味津々で、こちらを見ることににしました。1974年制作のイタリア映画です。

あらすじ
イタリアを旅行中に麻薬所持の疑いで逮捕されてしまった、フランス人の女性マルティーヌ(マルティーヌ・ブロシャール)。そして、冤罪のため、女性刑務所に収監されることになったマルティーヌに、過酷な日々が始まる。無罪を願い希望を捨てず服役するマルティーヌだが、彼女の周囲では、刑務所からの虐待に耐え兼ねた女囚たちの抗議が、日に日に高まっていった…。



タイトルバックは、刑務所の中光景からスタート。そして、看守に連れられ身体検査をされるマルティーヌ。その後、彼女の回想から逮捕された瞬間へと時間が移動します。フランス人の彼女は友人とローマを旅行中に、城塞の公園の中で麻薬中毒の若者たちに声をかけたところを、手入れに来た警官に捉えられ、誤認逮捕されたのでした。彼女は、誰かにポケットに麻薬を押し込まれ、ていたため、おざなりな審問を経て刑務所に入れられてしまったのです。

さて、刑務所の生活が始まります。同室にはスーザン(マリル・トロ)という元売春婦のリーダーがいて、姉御的な性格で皆を仕切っていました。そして、刑務所の中のシーンの数々、庭でのダンス、修道院での祈り、隔離される政治犯の女性、集団でのシャワー入浴シーンなどなど…。 そして、両親が面会に来ますが、両親も彼女が麻薬をやっていたと思っているようで、彼女は失望してしまいます。

刑務所の生活習慣に慣れ、それなりの不文律で生活している囚人たちの中で、自由をあきらめないマルティーヌは、同室の囚人に自由をあきらめないことを宣言します。それの影響もあってか、いろいろなトラブルを経て、囚人たちも外へ出たいという欲求が高まっていきます。そして、流産の処置を看守が正しくしなかったことから体調を崩した囚人が死亡。これを期に集団暴動が発生。シスターや看守たちを追い出し、犯罪記録を燃やしてしまう囚人たち。そして一緒に狂喜するマルティーヌがいました。囚人たちは建物を占拠して鬨の声を上げましたが、やがて警官隊が突入、そしてその代償は…。

女囚監獄

前半は、全体的に緩い感じでした。最初は少々インパクトがありますが、いざ囚人になってみると、最近の映画のような、リアルで酷いまでの描写は無く、時間が関係ない、自由もない中で、日常が流れていく感じでした。同室の囚人たちは、かなりの美人ぞろい。みんな綺麗にお化粧しています。マルチーヌも目にクマができるという訳でもなく、ずっと美しいままです。唯一ひどい目にあっていたのは、政治犯のグラティア(カティア・クリスティーン)でした。政治犯は目を付けられるとか…。

そして、前半でお色気シーンのサービスは終わり、後半は急展開。一人の囚人の死をきっかけに起こった暴動と、鎮圧にあたって対峙する警官隊。そして、塔の上に追い詰められたグラティアの飛び降りを、特ダネとばかりにカメラに収めようとする報道陣。このあたりに、この映画の社会的側面も出てきます。冒頭からの囚人たちに語られている、貧困や社会の不条理に対する抗議がこのクライマックスで盛り込まれます。

そして、自由を夢見て釈放の日を待つ仲間たち、ラストにかけてはお互いを慰め合いながら、連帯感が生まれてる彼女たちでした。ということで、エロスのサービスを盛り込みつつドラマ仕立てにした女囚の物語でした。囚人物という尺度で見ると、かなり緩い部類に入ると思います。しかし、そこはイタリア映画で、明るく破天荒で、かつかなり人情派のドラマなのでした。きっとエロスが売りの一つだと思いますが、あまりそれを押し売りしていないセンスもなかなか良かったです。楽しかったという感想です。

【リスト】 ① 裸のエロスを見る作品

2018.6.24 HCMC 自宅にて
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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torrent13

Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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