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「オリエント急行殺人事件」 古今の名優と芳醇な物語を堪能

さて、2ヶ月ぶりに禁を破って見た映画は、この映画でした。2017年の映画で、ケネス・ブラナー監督主演の「オリエント急行殺人事件」。もちろん周知のごとく推理小説の名作で、何度か読んだ作品。最後に読んだのは、古いハヤカワ・ミステリを買ってきて、往年のミステリーの雰囲気を感じつつ読んだ時かな??いずれにしても、あのお話がどう映像化されているか、楽しみであったのです。

あらすじ
ヨーロッパの各地を結んで横断する豪華列車のオリエント急行。この列車がイスタンブールを発ってロンドンへ向かってしばらくして、ポワロに護衛をしてくれと訴えていた美術商のラチェット(ジョニー・デップ)が、客室で刺殺される事件が発生する。この列車に乗り合わせていた世界的名探偵エルキュール・ポワロ(ケネス・ブラナー)は、事件の真相に挑むことになるが…。



あまりにも有名な話なので、あらすじを書くのも何ですが…。それに、有名とはいえ推理小説のなので、オチを書かないのがマナー。取りあえず、さわりだけです。

エルサレムで盗難事件を、僅かな手掛かりから名推理で解決したポワロは、事件発生の知らせを受けロンドンに向かうべく、船でイスタンブールに渡ります。そして、イスタンブールで再開した旧知のブーク(トム・ベイトマン)は、国際列車の社員としてポワロの為に、季節外れの満席の列車に無理やり座席を手配し、2人はカレーに向かうオリエント急行に乗り込みました。満席の一等車にはポワロの他に、様々な職業、国の出身者が乗り合わせていました。列車はロンドンへの連絡のある、カレーに向けて走り出し、乗客の交流も進みましたが、その中の1人で、美術品を商売にしている狡猾そうな男ラチェットがポワロの同乗を知り、話しかけてきます。彼によれば、脅迫状を受け取っており、身の危険を感じているので、護衛を頼みたいとのこと。しかしポワロはラチェットの怪しい商売をしていて、狡猾な態度が気に入らず、これを断わりました。

ある夜、ポワロは隣室のラチェットの部屋での物音に気付き、車掌が確認しようとしますが、中からラチェットと思われる声がしたので、追及しませんでした。そして、山間部を走る列車が、吹き溜まりに突っ込み立ち往生した翌朝、起きてこないラチェットの部屋に踏み込むと、寝台の上でめった刺しにされている彼を発見。ブークは会社としてポワロに捜査を依頼します。

ポワロは、立ち往生した列車が動き出すまでの間にと、現場から発見された燃やされた脅迫状の言葉を手掛かりに、身分も職業も国籍も全くバラバラの乗客たちに聞き取りを始め、犯人と殺人事件の背景にあるものの解明に、推理を始めるのでした…。

オリエント急行殺人事件

さて、謎解きは置いておいて、まずキャストが豪華ですね。ジュディ・デンチが出てくると、それだけで大物感が漂いますし、ケネス・ブラナー はもちろん、ジョニー・デップミシェル・ファイファーデイジー・リドリーペネロペ・クルスウィレム・デフォー…。いやはやなんとも、という感じでした。古今の名優たちに出会うのも、それは価値があるというものです。

勿論、ストーリーは解っている訳ですが、普通に本で読んでいると、サラッとしたミステリーとして読んでしまうのですけども、この映画で見ると謎解きはまぁ、そういう訳ですので、それよりもこの古典文学をいかに映画として演出するかというところが、楽しみとなっています。そういう意味では、この映画を見ていて感じるのは、アームストロングの悲劇の物語を、過不足なく、つまりやリ過ぎることなく描いていて、よくまとまっていましたと感じました。それによって、この物語の今や芳醇とでも形容したい香りが引き立ってくる。そういう映画でしょうか。

この映画が撮影されたのは、撮影場所の中に無いので、実際の事件の起こった、クロアチア・ボスニア国境ではないと思いますが、(あるいはCGで制作?)この列車の走る映像はなかなか美しく。今は無きオリエント急行のルートを、一部区間でいいので乗ってみたいなと思いました。当初オリエント急行は、ミュンヘン・ウィーン経由だったのですが、この映画の中の構内放送では、ミラノ・ヴェネチア経由の、後年のオリエント急行のルートになっていますね。

オリエント急行の映画って、以前白黒で見たことあるな?と思いつつ、この映画を見ていたのですが、そんなものは無く、すっかり「バルカン超特急」と混同していました(笑)。初歩的な勘違いです。事件の場所も季節も近所なのですね。

久しぶりに映画を見て、何かこう、往年のと形容されるようなものに触れられて、大満足でした。
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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torrent13

Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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