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「アンダルシアの犬」 フランスのシュールレアリスムを代表する映画

時間がない時に、なんとかしようと見てみる、短い映画。今日は、「アンダルシアの犬」を見てみました。ブニュエルとダリにより、1928年に制作された、シュールレアリスムの映画です。上映時間は20分に満たないものです。冒頭にある女性の目を剃刀で切るシーンが衝撃的で有名です。

あらすじ
…のようなものはありませんので、以下に映像の説明をしてみます。



煙草を吸いながら剃刀を研ぐ男。自分の指で切れ味を試し、バルコニーに出る。空は月夜。そして問題の女の目を剃刀で切るシーン。

8年後
男は首から箱をぶら下げて自転車で街を行く。部屋の中で本を読んでいた女は、これに気づき、窓の外で男が倒れるのを見ると、あわてて部屋から出て駆け寄り、抱き起す。男の箱の中にはネクタイ。男の身に着けていたものを人の形にべッドに並べる。それを見つめる女。部屋の中に立つ男の手のひらには蟻の巣があり、蟻が湧きだしている。
人だかりの路上で、落ちている手首を杖でつつく女。取り巻く群衆と警察。警察官は手首を箱に入れ女に渡す。抱きしめる女。道の見える建物の中から見下ろす、先ほどの男と女。解散する群衆と、一人道の真ん中に立ったままの女。そして、行き交う車に轢かれ倒れる女と、再び駆け寄る群衆。見下ろしている部屋の中の男と女。
再び、部屋の中。突如女に迫る男。捕まえた女の胸や腰を触り、裸の姿を想像して陶酔する男。再び女は男をはねのけ、テニスのラケットを構え、男を威嚇する。男はロープが結んであり、死んだ牛がそれぞれ乗っている2台のピアノを引っ張りながら、女に迫ってゆく。女は部屋を飛び出し、ドアを閉めると男の手が挟まれる。手のひらには再び湧き出す蟻。
そして、女の置いた服の通り、ベットの上に横たわる男

朝3時ころ
先ほどの部屋。一人の男がやってきて、女は男を呼び入れる。客の男はベッドに横たわったままの男に激しく抗議する。そしてベッドから引きずり降ろし、女が置いていたネクタイや箱を窓から投げ捨ててしまう。そして男は入ってきた男に命じられるままに、壁の前に、部屋に背中を向けて立つ。

16年前
入ってきた男は机の上にある埃を被った本を手に取り、男に手渡す。そして部屋を出ていこうとすると、本は拳銃に姿を変え、男は入ってきた男を脅す。男は、引鉄を引きもう一人の男は、森の中の風景の中で、裸婦の背中に倒れ、裸婦は消える。森の中に一人倒れている男を検分する4人の男と、そこにやってきた二人の男。彼らは倒れている男を抱えて連れ去り、森の中へと消えてゆく。
再び部屋の中。戻ってきた女は壁に留まっている蛾を見る。それが先ほどの男に変わり、自分の口を手で塞ぐと口が無くなる。女が自分の唇に口紅を塗ると、男の無くなった口の場所が赤く染まる。女はアカンベェをして部屋を出ていく。
海辺の男。そこに部屋からワープして駆け付ける女。二人は抱き合いながら浜辺を歩いていくと、足元の泥の中から、窓から投げ捨てられた箱や衣装の一部を見つける。手に取るが再び投げ捨て、二人は再び浜辺を歩いていく。

春に
男と女が砂に胸まで埋まって、そのままオブジェになっている。

アンダルシアの犬

そういう映像です。従って、どう感じるかは見る人次第。さすがにこれは意味を見出すよりも、素直に感覚で楽しんだらいいのではないかと思いました。あえて言えば、男と女の間に起こるいろいろなことを象徴的に凝縮したというものでしょうか?違うかな?そんな簡単なものではない??まぁ、いいでしょう。

初めての上映は、拍手喝さいで迎えられ、ブニュエルはシュールレアリスト・グループへの参加が許されたそうです。眼球を剃刀で切るシーンは、死んだ子牛の眼を使ったそうで、ご心配なく。

さて、この時代は、アヴァンギャルドがブームとなっていたことは、世界的な傾向だったのでしょう。20世紀の芸術の斬新な部分が一気に開花した時代です。ストラヴィンスキーの「春の祭典」が1913年、日本でも「狂つた一頁」が1926年。そして、フランスではルネ・クレールの「幕間」という映画が1924年に制作されています。わずか、15分前後の映画。これも面白そうなので、また時間のない時に見てみましょう。
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Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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