
私の好きな100本の映画⑩ 男たちの生きざま

私の好きな100本の映画第10回
折り返しの第10回となりました。今回は、男たちの生きざまと題して、男の闘いが主題となっている映画を5つ挙げてみました。西部劇が3本、マフィア物が2本と言う格好になります。本来、男は決闘だけではないはずですが、どうしてもこの辺が目立ってしまいました。この中に、日本の任侠ものが一つも無いのは、正直あまり見ていないからです。ずみません。何本か見た内では好きな映画もあったのですが、今のところ次点。また次の機会と言う事にさせてください。
46.ゴッドファーザーPARTII (The Godfather Part II)
1974年 アメリカ 監督:フランシス・フォード・コッポラ 出演:ロバート・デ・ニーロ アル・パチーノ
この次に挙げている、最初のゴッドファーザーと、このPartⅡ。いずれも甲乙つけがたい名作だと思います。どちらかと言われると、私はこのPartⅡの方を上げるのですが、それはやはり哀愁を帯びた音楽と、移民としてアメリカに渡ってきた、ビトー・コルレオーネ(ロバート・デ・ニーロ)のストーリーが素晴らしいからです。現在の時間の設定で、マイケルが繰り広げている、裏切りと復讐劇の一方で、マイケルの回想も含めて語られる、ビトー・コルレオーネの登りつめていく苦難の道のり。2つの物語が相乗効果となって進むこの作品は、本当に素晴らしいと思います。
47.ゴッドファーザー (The Godfather)
1972年 アメリカ 監督:フランシス・フォード・コッポラ 出演:マーロン・ブランド アル・パチーノ
さて、こちらは元祖ゴッドファーザー。マーロン・ブランドが強烈な個性を見せる作品です。ストーリー運びも王道です。音楽も大ヒット。非の打ちようがない映画だとも思います。ドンの役割や重責、要求される人間力。そして、過酷な勢力争いの駆け引きから、どこからも命を狙われている中での、世代交代。マフィアの世界のことと言いながらも、世の中のいろいろな局面の中では普遍的なテーマを象徴的に表現しています。そして、初代と二代目は違うというのも、この三部作でしっかりと表現されている。男たちと言うだけでなく、社会の仕組みを克明に表現しているとも言えます。
48.ウエスタン (Once Upon a Time in the West)
1969年 イタリア 監督:セルジオ・レオーネ 出演:ヘンリー・フォンダ クラウディア・カルディナーレ
いかにも、セルジオ・レオーネのマカロニウエスタンという映画でした。そもそも冒頭の方から現れる悪役たちの雰囲気や描き方から、すっかり目を奪われてしまいます。汗臭い顔の大写し、そしてエンニオ・モリコーネの音楽。そもそもヘンリー・フォンダの悪役というのも珍しいものですが、相手はチャールズ・ブロンソン。これも世代交代で、15歳の年の差があります。ストーリーの面白さも勿論ですが、男の顔の大写しで、じっくり情感をためていくこのスタイルが、いかにもマカロニウエスタンらしくて、ゾクゾクするような魅力を感じるのでした。

49.明日に向って撃て! (Butch Cassidy and The Sundance Kid)
1969年 アメリカ 監督:ジョージ・ロイ・ヒル 出演:ポール・ニューマン ロバート・レッドフォード
これも、見たのは相当前で、テレビでだったと思います。やはり、若い時代に見たこういう面白い映画は、いわば私にとって、映画の面白さの先生であり、足を向けて寝られないと言った存在のひとつなのです。西部劇と言うジャンルにも分類されますが、いわばクライムサスペンス的な話でもある訳でして、主人公二人の人柄や、改心、ひと時の平穏、そして再発による破滅という筋書きは、他にもいろいろな映画で見ることもできます。そして、キャサリン・ロスとの幸せなひと時の描写が「雨に濡れても」のテーマと共に、この物語を支配し、見る人の感情の置き場を作っておいてラストへと流れていく。という訳です。すっかりこの映画の虜になってしまいます。
50.殺しが静かにやって来る (Il grande silenzio)
1968年 イタリア 監督:セルジオ・コルブッチ 出演:ジャン・ルイ・トランティニャン クラウス・キンスキー
最近見た、マカロニウエスタンからの1本。一部からは結構嫌われているこの映画は、悪人が勝ってしまうからなのですが、これはこれで完結しているので私としてはあまり気にならないという立場です。そして、映像はいかにもマカロニウエスタン的でありながら、風景は砂漠では無く一面の雪世界。独特の構図、そしてモリコーネの音楽。一流のこの世界を堪能できます。もう一つのおまけは、イタリア映画らしいといいますか、濃厚なラブシーン。このモリコーネの音楽が煽るように盛り上がるシーンは、この凄惨な映画に会って、大きく異彩を放っていました。いろんな場面で心を惹きつけてやまない映画だと思います。
<ブログ内にレビューがあります>
「殺しが静かにやって来る」 過激すぎるストーリーとモリコーネ
さて、私の好きな100本の映画。第10回の5本は、男たちの生きざまということで選んでみましたが、結局、「男」というテーマで捉えられているのか、怪しくなってきました。でもまぁ、いろんなドラマがあってこその映画でもありますんで、このあたりでご勘弁を。ということで、50本まできました。次回は、「男」とくれば、「女」なんですかね…。ちょっと考えてみます。
折り返しの第10回となりました。今回は、男たちの生きざまと題して、男の闘いが主題となっている映画を5つ挙げてみました。西部劇が3本、マフィア物が2本と言う格好になります。本来、男は決闘だけではないはずですが、どうしてもこの辺が目立ってしまいました。この中に、日本の任侠ものが一つも無いのは、正直あまり見ていないからです。ずみません。何本か見た内では好きな映画もあったのですが、今のところ次点。また次の機会と言う事にさせてください。
46.ゴッドファーザーPARTII (The Godfather Part II)
1974年 アメリカ 監督:フランシス・フォード・コッポラ 出演:ロバート・デ・ニーロ アル・パチーノ
この次に挙げている、最初のゴッドファーザーと、このPartⅡ。いずれも甲乙つけがたい名作だと思います。どちらかと言われると、私はこのPartⅡの方を上げるのですが、それはやはり哀愁を帯びた音楽と、移民としてアメリカに渡ってきた、ビトー・コルレオーネ(ロバート・デ・ニーロ)のストーリーが素晴らしいからです。現在の時間の設定で、マイケルが繰り広げている、裏切りと復讐劇の一方で、マイケルの回想も含めて語られる、ビトー・コルレオーネの登りつめていく苦難の道のり。2つの物語が相乗効果となって進むこの作品は、本当に素晴らしいと思います。
47.ゴッドファーザー (The Godfather)
1972年 アメリカ 監督:フランシス・フォード・コッポラ 出演:マーロン・ブランド アル・パチーノ
さて、こちらは元祖ゴッドファーザー。マーロン・ブランドが強烈な個性を見せる作品です。ストーリー運びも王道です。音楽も大ヒット。非の打ちようがない映画だとも思います。ドンの役割や重責、要求される人間力。そして、過酷な勢力争いの駆け引きから、どこからも命を狙われている中での、世代交代。マフィアの世界のことと言いながらも、世の中のいろいろな局面の中では普遍的なテーマを象徴的に表現しています。そして、初代と二代目は違うというのも、この三部作でしっかりと表現されている。男たちと言うだけでなく、社会の仕組みを克明に表現しているとも言えます。
48.ウエスタン (Once Upon a Time in the West)
1969年 イタリア 監督:セルジオ・レオーネ 出演:ヘンリー・フォンダ クラウディア・カルディナーレ
いかにも、セルジオ・レオーネのマカロニウエスタンという映画でした。そもそも冒頭の方から現れる悪役たちの雰囲気や描き方から、すっかり目を奪われてしまいます。汗臭い顔の大写し、そしてエンニオ・モリコーネの音楽。そもそもヘンリー・フォンダの悪役というのも珍しいものですが、相手はチャールズ・ブロンソン。これも世代交代で、15歳の年の差があります。ストーリーの面白さも勿論ですが、男の顔の大写しで、じっくり情感をためていくこのスタイルが、いかにもマカロニウエスタンらしくて、ゾクゾクするような魅力を感じるのでした。

49.明日に向って撃て! (Butch Cassidy and The Sundance Kid)
1969年 アメリカ 監督:ジョージ・ロイ・ヒル 出演:ポール・ニューマン ロバート・レッドフォード
これも、見たのは相当前で、テレビでだったと思います。やはり、若い時代に見たこういう面白い映画は、いわば私にとって、映画の面白さの先生であり、足を向けて寝られないと言った存在のひとつなのです。西部劇と言うジャンルにも分類されますが、いわばクライムサスペンス的な話でもある訳でして、主人公二人の人柄や、改心、ひと時の平穏、そして再発による破滅という筋書きは、他にもいろいろな映画で見ることもできます。そして、キャサリン・ロスとの幸せなひと時の描写が「雨に濡れても」のテーマと共に、この物語を支配し、見る人の感情の置き場を作っておいてラストへと流れていく。という訳です。すっかりこの映画の虜になってしまいます。
50.殺しが静かにやって来る (Il grande silenzio)
1968年 イタリア 監督:セルジオ・コルブッチ 出演:ジャン・ルイ・トランティニャン クラウス・キンスキー
最近見た、マカロニウエスタンからの1本。一部からは結構嫌われているこの映画は、悪人が勝ってしまうからなのですが、これはこれで完結しているので私としてはあまり気にならないという立場です。そして、映像はいかにもマカロニウエスタン的でありながら、風景は砂漠では無く一面の雪世界。独特の構図、そしてモリコーネの音楽。一流のこの世界を堪能できます。もう一つのおまけは、イタリア映画らしいといいますか、濃厚なラブシーン。このモリコーネの音楽が煽るように盛り上がるシーンは、この凄惨な映画に会って、大きく異彩を放っていました。いろんな場面で心を惹きつけてやまない映画だと思います。
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「殺しが静かにやって来る」 過激すぎるストーリーとモリコーネ
さて、私の好きな100本の映画。第10回の5本は、男たちの生きざまということで選んでみましたが、結局、「男」というテーマで捉えられているのか、怪しくなってきました。でもまぁ、いろんなドラマがあってこその映画でもありますんで、このあたりでご勘弁を。ということで、50本まできました。次回は、「男」とくれば、「女」なんですかね…。ちょっと考えてみます。
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