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「インプリズン -修道女の悪夢-」 イタリアン・ホラーの伝統があるか

休日の昼下がりに家で見る映画は、そんなに深刻なものでないほうがいい。そう思いつつこの映画を観てみました。ホラーは決して好きな訳ではなくて、スプラッタ物もどちらかと言うと敬して遠ざけている方ですが、耳・目・手・口と奪われると言っても、それほどでもないだろうと思ってのチャレンジです。それほどでもないって意味わかりませんが、まぁ感触です。

あらすじ
修道院で新しく生活を始めようとイタリアにやって来たサラ。神に近づくための彼女の新しい生活が始まるはずだったのだが…。彼女が入ることになった修道院には、恐ろしい秘密の儀式が存在した。その儀式とは、耳をふさぐことで神の声を聞き、目を潰すことで神の姿を見、手の感覚をなくすことで神に触れ、舌を失うことで神と対話するという儀式であった。



冒頭サラがアメリカから修道院生活のため、この修道院を訪れますが、いきなりシスターたちの応対がイヤな感じです。寒々とした部屋に入れられ、下着まで全部脱がされ、持ち物はすべて没収。でも神のために生きると誓った彼女はそれを受け入れ生活を始めました。

すぐに妄想や幻覚が始まります。サラはここから一定の間隔で、耳をとられ、目に薬品をかけられ、手を焼かれ、舌を切られという風にされていくのですが、その間妄想の世界と行き来しています。
その向こう側の世界とは、老司祭と若い女が住む家。子供が生まれて母親が同時に亡くなり、司祭は子供を一人で育てますが、彼らの家にちょっかいを出してくる隣人や医者を開かずの部屋に監禁。どうやら死に至らしめている感じです。子供にニンファとなずけた司祭は、常に神が「飢え」という言葉を発しているということに取りつかれており、その発作が起こる毎に異常な行動を起こしているようです。そして体に飢えの文字が切り刻まれ命を絶たれてしまいます。

一方ニンファは立派に成長し、マルコという優しい伴侶を得て、一見幸せそうに見えていますが、彼女は子供のころから気になっており開かずの部屋がトラウマになっており、時々幻覚に悩まされているようです。マルコはその幻覚を断ち切ろうと、開かずの部屋に一緒に入って、懸念を払拭することを提案します。

インプリズン

その間、サラはニンファの母親やニンファの幻覚をずっと見ており。ニンファのキスによって耳目手が回復し、普通の体に戻ったりします。そして、向こうでは、マルコとニンファは、家族にまつわる秘密を詳細に知ることとなり、同時にサラは元の体に戻るのですが、シスターから儀式への参加を告げられます。彼女は幻覚の中で起こったことは予知夢であったことを悟りますが、強引に祭壇に連れていかれることとなりました。

話の概略はこんな感じですが、いずれにしても非現実的な話なので、なんとなく納得いかない部分がありますが、一応のまとまりを見せているので良しとしましょう。

で、感想は...

・決して、エログロとまでは言いませんが、見た感じは結構強烈です。あまり怖さはないですが、どちらかというとトラウマ系で迫ってきますので、ご注意下さい。
・イタリアンホラーの伝統はあるか?と書きましたが、これはあると思います。ドアがひび割れて戻ったり、血がドアに流れたりするシーンが繰り返し見られますが、この感じはかつて見たような雰囲気です。アルジェントとか...
・いろいろな幻覚(夢?)の中の現象について、ラスト近くで最終的に種明かしされます。ちょっとチープでもあります。しかし、それがサラの今の境遇にどう繋がるのかは、ちょっと納得感がない感じがします。きっとニンファに接した周囲の人たちがこういう儀式を作り上げたのでしょう。
・同様に、他のシスターたちは五体満足なのに、なんでサラだけ?と思いましたが、これも一定期間毎に行われる儀式の生贄ということだろうと解釈しました。サラは神に近づき(ニンファを受け継ぎ)、シスターたちはそれを讃えるのみなのであろうと。
・視覚効果も気味悪いようで意外とそれ自体は奇麗です。と個人的には思います。
・大人になったニンファはとても美しいです。キャロライン・デ・クリストファロという女優さんが演じていますが、正直もっと見たいです。と思ってIMDBを見ましたが、出演作は他に短編が一つあるだけのようでした。

イタリアン・ホラーテイストは、ホラーの中でも好きなので、このズッコン監督(日本語で書くと面白い名前になりますが)ちょっと注目しておきましょう…
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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