
私の好きな100本の映画⑦ ホラー映画からの5本

私の好きな100本の映画第7回
第7回は、ホラー映画からの5本。ホラー映画はどちらかというと、その場で消費されるような映画になってしまうので、なかなかベストに選びづらいかと思っていたのですが、全く杞憂でした。むしろ、印象に焼き付く映画が多いので、そこそこシーンを覚えているのですね。ただ、趣味に左右されるので、かなり偏りがちかと思います。有名であっても見ていない映画も多いのです。そんな中で選んだ5本ですが、ダリオ・アルジェントが2本入ってしまいました。ワンパターンですが、好きなんですね。
31.サスペリア (Suspiria)
1977年 イタリア 監督:ダリオ・アルジェント 出演:ジェシカ・ハーパー アリダ・ヴァリ
公開当時、映画館で見て、深く印象に残っている映画です。この映画を見たのはホラー映画華やかなりし時代。「エクソシスト」とか、「オーメン」とか。今見てもやはり怖い部分があります。特に、盲目のピアニストが殺される場面で、だだっ広い空間にたった一人歩いていく中での、盲導犬の異様な反応。このあたりは、なかなか不気味です。そして、なりよりこの映画の特徴は耽美的な映像美にあると思います。原色の赤に彩られ、抽象画のような、一方で古典的なステンドグラスを見ているような美しさ。素晴らしい色彩の魔術です。そして、ラストでのスージーの一瞬の笑み。見事なエンディングでした。これからも、何度も見てみたい映画です。
<ブログ内にレビューがあります>
「サスペリア」 永遠の芸術的ホラー映画
32.パラノーマル・アクティビティ (Paranomaru Akutibiti)
2007年 アメリカ 監督:オーレン・ペリ 出演:ケイティー・フェザーストン ミカ・スロート
この映画との出会いは、衝撃的でもありました。当時、全く何の予備知識もなく、ふらっと入った映画館で見た作品です。思い起こせば普通にドラマを見たいだけでした。ところが、じわじわと迫ってくる恐怖感は、その後もトラウマになって、怖かった映画と言えばこの映画を思い出すようになりました。ただし、この感覚はきっと今では味わえないと思っています。ということで決しておすすめ作品にはなり得ないのです。まず、DVDで自宅で見ても、恐怖感はかなり無くなってしまうと思います。そして、怖い映画だと気負ってみても、やはり恐怖感が半減してしまいそうです。ボーイフレンドの自己中加減ばかり気になるかもしれません。そういう意味で、ベストな状態で、その恐怖感を存分に味わってしまった映画としても印象に残っています。
33.シャイニング (The Shining)
1980年 イギリス 監督:スタンリー・キューブリック 出演:ジャック・ニコルソン シェリー・デュヴァル
これは、押しも押されぬホラーの名作。高校時代に映画館で見ました。数々の印象的な場面があり、今でもいろいろと思い出せます。生垣で仕切られた迷路の場面とか、浴槽から出てくる腐敗した婦人の場面とか、そして何より怖かったのは、廊下の向こうに立つ双子の女の子。この映画を見てからホテルに泊まる時には部屋の番号を気にするようになりました。「237」だったらどうしようと…。幸い今まで当たってはいないですが。そして、ジャック・ニコルソン=シャイニングという図式が頭の中で定着してしまいました。印象が強すぎるあまり、もう一回見てみようと思ったことはまだないです。でも、この映画は、音楽も凝っていて、バルトークが好きになって「弦チェレ」を繰り返し聞くようになったり、当時入手しづらかったペンデレツキの宗教曲を買い求めたりという後遺症も残しました。(笑)

34.ミザリー (Misery)
1990年 アメリカ 監督:ロブ・ライナー 出演:キャシー・ベイツ ジェームズ・カーン
ホラー映画というよりも、サスペンスドラマという色が濃いですが、キャシー・ベイツの演技がとても印象的な映画です。サイコサスペンスとでも言えばいいのでしょうか。こういう普通の人間の怖さを扱った映画はいろいろとありますが、やはりこの映画は怖い。女性の怖さとストーカーの怖さが相乗効果を発揮しているということかもしれません。虐めかたも、かなりネチネチしたもののようだった記憶があります。この映画を見て以来、キャシー・ベイツ=怖い人です。アカデミー主演女優賞を受賞してしまうほどの怖い演技でした。
35.フェノミナ (Phenomena)
1985年 イタリア 監督:ダリオ・アルジェント 出演:ジェニファー・コネリー ダリア・ニコロディ
アルジェント作品をもう一作。ここまでくると完成の域に達したアルジェントのホラーです。いわば、アルジェントのサスペンススリラーの総集編的な感じでした。完成しているので、他の作品のような荒々しさは影を潜めますが、なかなかサービスは満点です。ブルックナー夫人のダリア・ニコロディが、目を剥いた形相は、怖い!そして、主役のジェニファー・コネリーは、サスペリアのジェシカ・ハーパーと似たような役回りですね。サスペリアとどちらか一つを選べと言うとサスペリアになってしまうのですが、この作品も完成度がより高くなっているので、外しがたい一本です。
<ブログ内にレビューがあります>
「フェノミナ」 同じパターンながらより洗練された
さて、私の好きな100本の映画。第7回の5本は、ホラー映画を題材にしてみました。スティーブン・キングが2作、ダリオ・アルジェントが2作とかなり偏った選択になってしまっていますが、どれも印象に残っている作品です。これで35本、まだまだ続きます。次回は、また趣向を変えた形で考えていきましょう。
第7回は、ホラー映画からの5本。ホラー映画はどちらかというと、その場で消費されるような映画になってしまうので、なかなかベストに選びづらいかと思っていたのですが、全く杞憂でした。むしろ、印象に焼き付く映画が多いので、そこそこシーンを覚えているのですね。ただ、趣味に左右されるので、かなり偏りがちかと思います。有名であっても見ていない映画も多いのです。そんな中で選んだ5本ですが、ダリオ・アルジェントが2本入ってしまいました。ワンパターンですが、好きなんですね。
31.サスペリア (Suspiria)
1977年 イタリア 監督:ダリオ・アルジェント 出演:ジェシカ・ハーパー アリダ・ヴァリ
公開当時、映画館で見て、深く印象に残っている映画です。この映画を見たのはホラー映画華やかなりし時代。「エクソシスト」とか、「オーメン」とか。今見てもやはり怖い部分があります。特に、盲目のピアニストが殺される場面で、だだっ広い空間にたった一人歩いていく中での、盲導犬の異様な反応。このあたりは、なかなか不気味です。そして、なりよりこの映画の特徴は耽美的な映像美にあると思います。原色の赤に彩られ、抽象画のような、一方で古典的なステンドグラスを見ているような美しさ。素晴らしい色彩の魔術です。そして、ラストでのスージーの一瞬の笑み。見事なエンディングでした。これからも、何度も見てみたい映画です。
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「サスペリア」 永遠の芸術的ホラー映画
32.パラノーマル・アクティビティ (Paranomaru Akutibiti)
2007年 アメリカ 監督:オーレン・ペリ 出演:ケイティー・フェザーストン ミカ・スロート
この映画との出会いは、衝撃的でもありました。当時、全く何の予備知識もなく、ふらっと入った映画館で見た作品です。思い起こせば普通にドラマを見たいだけでした。ところが、じわじわと迫ってくる恐怖感は、その後もトラウマになって、怖かった映画と言えばこの映画を思い出すようになりました。ただし、この感覚はきっと今では味わえないと思っています。ということで決しておすすめ作品にはなり得ないのです。まず、DVDで自宅で見ても、恐怖感はかなり無くなってしまうと思います。そして、怖い映画だと気負ってみても、やはり恐怖感が半減してしまいそうです。ボーイフレンドの自己中加減ばかり気になるかもしれません。そういう意味で、ベストな状態で、その恐怖感を存分に味わってしまった映画としても印象に残っています。
33.シャイニング (The Shining)
1980年 イギリス 監督:スタンリー・キューブリック 出演:ジャック・ニコルソン シェリー・デュヴァル
これは、押しも押されぬホラーの名作。高校時代に映画館で見ました。数々の印象的な場面があり、今でもいろいろと思い出せます。生垣で仕切られた迷路の場面とか、浴槽から出てくる腐敗した婦人の場面とか、そして何より怖かったのは、廊下の向こうに立つ双子の女の子。この映画を見てからホテルに泊まる時には部屋の番号を気にするようになりました。「237」だったらどうしようと…。幸い今まで当たってはいないですが。そして、ジャック・ニコルソン=シャイニングという図式が頭の中で定着してしまいました。印象が強すぎるあまり、もう一回見てみようと思ったことはまだないです。でも、この映画は、音楽も凝っていて、バルトークが好きになって「弦チェレ」を繰り返し聞くようになったり、当時入手しづらかったペンデレツキの宗教曲を買い求めたりという後遺症も残しました。(笑)

34.ミザリー (Misery)
1990年 アメリカ 監督:ロブ・ライナー 出演:キャシー・ベイツ ジェームズ・カーン
ホラー映画というよりも、サスペンスドラマという色が濃いですが、キャシー・ベイツの演技がとても印象的な映画です。サイコサスペンスとでも言えばいいのでしょうか。こういう普通の人間の怖さを扱った映画はいろいろとありますが、やはりこの映画は怖い。女性の怖さとストーカーの怖さが相乗効果を発揮しているということかもしれません。虐めかたも、かなりネチネチしたもののようだった記憶があります。この映画を見て以来、キャシー・ベイツ=怖い人です。アカデミー主演女優賞を受賞してしまうほどの怖い演技でした。
35.フェノミナ (Phenomena)
1985年 イタリア 監督:ダリオ・アルジェント 出演:ジェニファー・コネリー ダリア・ニコロディ
アルジェント作品をもう一作。ここまでくると完成の域に達したアルジェントのホラーです。いわば、アルジェントのサスペンススリラーの総集編的な感じでした。完成しているので、他の作品のような荒々しさは影を潜めますが、なかなかサービスは満点です。ブルックナー夫人のダリア・ニコロディが、目を剥いた形相は、怖い!そして、主役のジェニファー・コネリーは、サスペリアのジェシカ・ハーパーと似たような役回りですね。サスペリアとどちらか一つを選べと言うとサスペリアになってしまうのですが、この作品も完成度がより高くなっているので、外しがたい一本です。
<ブログ内にレビューがあります>
「フェノミナ」 同じパターンながらより洗練された
さて、私の好きな100本の映画。第7回の5本は、ホラー映画を題材にしてみました。スティーブン・キングが2作、ダリオ・アルジェントが2作とかなり偏った選択になってしまっていますが、どれも印象に残っている作品です。これで35本、まだまだ続きます。次回は、また趣向を変えた形で考えていきましょう。
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