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私の好きな100本の映画⑤ イタリア映画から

私の好きな100本の映画第5回

第5回は、5番目に好きな映画として、「鉄道員」を選定。その関連作品として、珠玉のイタリア映画を選定しました。最後の1本はマイナーではありますが、他は映画史に残る錚々たるメンバーとなっています。イタリア映画は、50年代の古い時期の名作と、学生時代に見て印象に残った映画の2つに分かれています。最近はどうなんですかねぇ…。



21.鉄道員 (Il Ferroviere)  第5位
  1956年 イタリア 監督:ピエトロ・ジェルミ 出演:ピエトロ・ジェルミ、エドアルド・ネヴォラ

これは、小さい時からNHKで繰り返し見てきた映画です。確かそのころ映画館でリバイバル上映もやっていたような記憶があります。モノクロの映画ですが、少年と父親の瑞々しい関係が印象に残っています。酔っぱらいの父親ですが、実直でスト破りまでやってしまう。しかし、不器用な彼は仕事も奪われ自暴自棄になりますが、最後に家族の元に帰ってくる。そして、不和だった家族が一堂に会し団欒を取り戻した中で、母親は、元の家族とそして何よりも、夫が家族の要として戻ってきたことが、とてもうれしく幸せそうに微笑んでいる。その傍らで、夫は死を迎えていた。なんとも大きな幸不幸のギャップの大きさ。せめて最後に戻ってきたことを救いと見るべきなのでしょうか?少年時代の私に強い印象を残した映画でした。



22.ニュー・シネマ・パラダイス (Nuovo Cinema Paradiso)
  1988年 イタリア 監督:ジュゼッペ・トルナトーレ 出演:フィリップ・ノワレ、サルヴァトーレ・カシオ

これは、映画愛に満ちた映写技師の物語。類型的な話として、同じような作品もいくつか作られています。ここまで感動的に、あるいは感傷的に徹底して作られると、もう言葉もありません。映画史上に輝く名作であることは、ほぼ万人が認めるところではないでしょうか?やはり好きなのは、ラストシーンで、検閲でカットされたラブシーンを繋ぎ合わせたフィルムを写す場面。ストーリーの中での位置づけもさることながら、名場面を連続して流すなんて、ほとんど反則技ですねと思うくらい、一気にクライマックスに達しました。これは、折に触れて振り返って見たい名作だと思います。



23.道 (La Strada)
  1954年 イタリア 監督:フェデリコ・フェリーニ 出演:アンソニー・クイン、ジュリエッタ・マシーナ

これは、鉄道員と同じ時期の、イタリアの押しも押されぬ名作。ラストの喪失感や悲哀も大きなもので、また、なんといってもジュリエッタ・マシーナの可愛らしさ(という表現がいいかどうかですが)が出色の作品でした。でも実際はアンソニー・クインが出ずっぱりというか、彼の物語のウェイトがかなり高いんですよね。この映画もNHKの放送で数回見たのですが、最近ちょっとご無沙汰です。無料動画にアップされているのを見つけたので、また見直してみたいなと思っているところです。ニノ・ロータの音楽も素晴らしいものでした。たぶん、今まで見たフェリーニの映画の中で一番好きかな…。いっぱい見ている訳ではありませんが。

道



24.カオス・シチリア物語 (Kaos)
  1984年 イタリア 監督:パオロ・タヴィアーニ、ヴィットリオ・タヴィアーニ 出演:マルガリータ・ロサーノ、クラウディオ・ビガリ

最初に見たのは学生の頃だと思います。テレビの深夜放送でノーカットでやっていたものです。その後もテレビで再見。何といってもこの映画は海の青さが印象的なイメージがあります。でも、そのシーンは作品のほんの一部のイメージで、実はかなり土俗的な、凡そ洗練という言葉と対極にあるような映画だったと記憶しています。ミニシアターブームの絶頂の時代。フランス映画社配給の作品を、ちょっと通ぶって良く見ていた時期がありました。この映画はオムニバスなので、一つ一つの話を細かく覚えている訳ではないですが、甕の修理に来た男が、甕の中から出られなくなってしまい、領主にいたぶられるという光景は良く覚えています。きっと雰囲気で見ていたんですね。



25.セブンビューティーズ (Pasqualino Settebelleze)
  1975年 イタリア 監督:リナ・ウェルトミューラー 出演:ジャンカルロ・ジャンニーニ、フェルナンド・レイ

これは、上にあげた4本の作品とは違って、それほど有名でない映画です。しかし、個人的にはかなり印象深い映画でした。この映画を見てから、その背徳的とも言える内容と、凄惨な場面がけっこうトラウマになっていたのです。今では「サウルの息子」など、ナチス収容所の実態をよりリアルに描いた作品がありますが、今見てもだいぶ免疫ができています。当時は、この映画は内容も内容ですし、勧善懲悪的な感覚からはかけ離れた不思議な雰囲気をもった映画で、きっとどう考えてればいいのだろうと迷ってしまったのかもしれません。最近ちょっと思い出して、ネットで再鑑賞して見ました。当時ほど衝撃的な感想は持ちましたが、何かこう居心地が悪いような、独特な印象を残す映画だと思います。

<ブログ内にレビューがあります>
「セブンビューティーズ」 かつてトラウマになっていた映画を再見


さて、私の好きな100本の映画。第5回の5本は、イタリア映画を中心に選んでみました。ちょっと癖のある映画もあったかと思いますが、やはり雰囲気が好きなので、時々思い出したように継続して見ています。マカロニウエスタンやイタリアンホラーもあるのですが、イタリアのドラマのアクの強さはかなりのものだと思います。これでやっと25本。今のところ100本選びきっている訳ではないですし、さて次回はどんな作品を並べようかとちょっと考え中です。
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Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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