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「東海道お化け道中」 昔懐かし任侠・怪談時代劇

8月も最終日となりました。この1ケ月間、夏休みという訳ではではないですが、毎日更新してしまいました。明日からペースダウンです。しかし、30日分をアップし終わって、やっと終わったと思ったら、31日までありました。ということで、ヤケクソでのもう1本。この大映の妖怪シリーズは幼少の頃、どれかを劇場で見ているはずです(たぶん百物語)。怖いというよりは、まだ話がよく解らなかったという印象。お化けが出てくるのを楽しみに見ていました。ちょうど、ゲゲゲの鬼太郎をテレビアニメを毎週見ていて、妖怪慣れした頃だったんですね。たぶん…。1969年の映画で、監督は安田公義黒田義之です。

あらすじ
東海道藤川宿の鬼塚で、火車の勘蔵(山路義人)一味は、仁兵衛(玉置一恵)を待ち伏せる。その場にいた塚守の甚兵衛(左卜全)は、ここで人を殺めると妖怪に取りつかれると、諫めるが、勘蔵一味は甚兵衛に切りつけ、そして、通りかかった仁兵衛から、勘蔵の悪事をしたためた証文を奪い取ったうえでこれも倒してしまう。しかし、その一部始終を7歳の少女お美代(古城門昌美)に見られていた。お美代は倒された祖父の甚兵衛から、由比宿にいる父親を訪ねよという遺言とともに、父子の識別のためのサイコロを渡される。お美代は一人由比宿に向かい、途中で馬子の新太(保積ペペ)や、仁兵衛の子分の百太郎(本郷功次郎)に助けられながら由比を目指すが、勘蔵一味は口封じのためお美代を執拗に追い始める…。



この怪談のストーリーの、だいたい舞台設定をご紹介しておきます

東海道は藤川宿のはずれの鬼塚で、塚守の甚兵衛がお祈りをしていると、その場所で勘蔵親分率いる一味が、仁兵衛親分を待ち伏せしようとやってきました。甚兵衛はそれを見て、「鬼塚で殺生をすると祟りがある。おまけに今日は全国から妖怪の集まる日だ」と告げ、やめるように説得します。そんな事を聞き入れるはずもない勘蔵一味は甚兵衛に切りつけ、仁兵衛を待ちます。甚兵衛はいつのまにか消えていましたが、そこに仁兵衛が登場。勘蔵一味に倒され、勘蔵の悪行をしたためた書付を奪い取ります。しかし、それは7歳の少女お美代に見られていました。

お美代は、一度はその書付を手にしましたが、途中で捨てて家に逃げ帰ります。勘蔵一味は口封じと書付の奪回にお美代を追います。お美代が家に帰ると、ここまで育ててくれた祖父の甚兵衛が息も絶え絶えに、「父が由比にいる。このサイコロを持っていくと、お前が娘だとわかる」といって、サイコロを渡し、由比宿に行くように告げて息絶えました。そこに追っ手の勘蔵一味が到着。お美代は家の裏手から逃げ出し、由比に向かいました。

一方、百太郎は、親分の仁兵衛が殺された時、不思議な現象を体験します。そして、東海道の道中で同じ仁兵衛に仕える賽吉と遭遇。実は、賽吉は勘蔵一味に寝返り、仁兵衛の行動を内通し、百太郎も無きものにしようとやってきたのでした。百太郎は、途中で会ったお美代を不憫に思い、由比まで同行するつもりで連れていました。3人で渡しにさしかかった時、お美代がいない間に賽吉は百太郎を襲いますが、力の差は明らかで太刀打ちできず、逃げていきます。お美代が帰ってきて賽吉がいないので不審に思いますが、百太郎は「忘れ物があったらしい」とやり過ごしました。

賽吉は勘蔵親分のもとに戻ると、お美代を誘拐し百太郎をおびき寄せることを提案、実行します。そして、連れ去ることに成功しますが…。

というような感じで話が進み、ここから後は妖怪もいろいろと登場。ストーリーも勧善懲悪をベースに、生き別れの父子の物語の側面も踏まえ、定番の時代劇+妖怪跋扈という形で進んでいくことになります。

東海道お化け道中

さて、実際の追跡劇に入ってからも、いろいろな物語が出てきますが、妖怪がいろいろ絡んできます。

・賽吉の背中に負ぶわれたお美代が、森の中への道を指示。森の中でグルグル回ることになり、背中のお美代はいつの間にか石のように重くなっていく。
・新太とお美代は勘蔵一味の追っ手に追われ、鉈を捨てて八墓山へ。刃物を持つと祟りがある山で、追っ手の二人は刀を持って入り、妖怪に苦しめられる。
・勘蔵とお美代のサイコロ勝負。サイコロは母の骨から作ったもので、何度やってもお美代の言った目になる。
・勘蔵の屋敷の裏山での最後の闘い。いろいろな妖怪が現れ、勘蔵一味は同士討ちの地獄絵を描く。
といった具合。

ストーリーは、妖怪が悪人を懲らしめる、勧善懲悪もの。生き別れた父子の再会。任侠ものと、いろいろな要素を詰め込み、立派なエンターテインメントでした。途中に出てくる、島田洋之介・今喜多代の漫才コンビも面白く、サービス満点でした。

この映画の主役は誰かというと、百太郎ということでしょうが、やはり賽吉(戸浦六宏)の活躍が大きいと思います。当時の時代劇のテレビドラマで言えば、伝七や平次が百太郎で、毎回変わる事件の主役が賽吉といったところ。戸浦六宏さん、目立つ役者さんで、なかなかいい味を出しています。

1969年製作なので、そろそろこのあたりから、いろいろと時代劇などもテレビで見始めたという年頃でした。仮面ライダーが71年なのであと2年。子供の時間帯が終れば親にチャンネルを奪われ、捕物帳を見ていた懐かしい時代を思い出しました。
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Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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