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「藪の中」 ホラーテイストのエロティックファンタジー時代劇

「藪の中」は、「羅生門」としても映画化された芥川龍之介の超有名小説ですが、その映画化に果敢に取り組んだ、ピンクの四天王の一人佐藤寿保監督が初の一般映画として製作した作品です。1996年の映画です。

あらすじ
その事件の謎が未だ腑に落ちない、検非違使の森川中正(松岡俊介)は、再び現場を訪ね、当時証言した木樵(ジーコ内山)に出会うと、再度その目撃談を聴取します。当時、森の中で、旅の武士金沢武弘(細川茂樹)とその妻・真砂(坂上香織)が、多襄丸(高杉亘)という盗賊に襲われ、多襄丸は武弘を木に縛り、その眼前で真砂を犯したのです。行為の後、多襄丸は真砂について来るように言い、真砂は、武弘を殺してくれれば行くと話します。そして、多襄丸が武弘を殺しているうちに真砂は消え去ったのでした。その後、多襄丸捕まって処刑され、真砂は人知れず湖に身を投げたとされていました。

中正は真砂の兄でした。木樵は森の奥にいる巫女(白石ひとみ)のお堂へ案内します。中正は巫女の力によって怪異な妄想の世界へ入っていきます。森の中をさまよう中正は、多襄丸に斬りつけられ、真砂から手を引けと迫られます。中正が切りつけると、それは木に縛り付けられた武弘と重なります。いつの間にか中正は、魔物に姿を変えた巫女に襲われており、武弘が現れて中正を助け、武弘は真砂と中正に兄妹以上の愛情を感じていたことから、関係を怪しんで問い詰めると、中正は明確に否定することができません。森の中を彷徨ううちに、中正は木樵に切りつけられ絶命します。木樵は中正の生き血をすくい、魔物に飲ませると、再び魔物はうら若い巫女に戻ります。中正は真砂の姿を求めて彷徨い続け、砂丘の広がるあの世で再会するのでした。



藪の中

佐藤寿保監督の作品は初めて見ます。ピンクの四天王が初めて撮る一般映画、それも藪の中ということで、期待半分。でもB級感と藪の中は合わないなと思いつつ見始めました。冒頭から、幻想的な映像で押しています。画面の基調がいろいろな色調で展開されていきます。最初から坂上香織のヌードで入るところは、さすがに引き付けられました。その後物語に入って、事件現場に変わりますが、演技のB級感は流石に拭えないところがありました。

坂上香織は元アイドル歌手で、人気が落ちてからエロス系の作品に多く出演するようになったようです。その中でも美貌と思いのほかグラマラスな体がワンランク上感を感じました。とても美しいと思います。白石ひとみはAV初期に一世を風靡しました。久しぶりに見ますが、妖艶さはしっかり出ています。ただ、セリフが今一つだったような。中園広美は初めて見ますが、面白いキャラクターで、良かったと思いました。さすが、女優さんたちの美しさがとても目立つ映像で一見の価値がありました。

物語は後半に入ると、ほとんど脈絡が無い、巫女の見せるファンタジーの世界に入っていきます。その中で物語が少しづつ展開していくのですが、ファンタジーとはいえあまり繋がりの無い映像の連続は、少々飽きてきました。頑張って面白く見せているけど、限界も感じます。兄と妹の近親相姦的な愛に落ち着くとは言え、その結末は途中から見えていますので、それほど出し惜しみしながら展開することでも無いかと思いました。藪の中という小説は、こう見ると終わりのない物語だとも思えます。超有名小説に挑戦した結果で、これだけの世界が作られているので、そこは良かったと思いました。

2022.4.15 自宅にてGyao!よりのパソコン鑑賞
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Author:torrent13
映画は見たり見なかったりでしたが、ベトナム在住時代に、時間があるので映画を集中して見ながら始めたブログ。帰国しても続けています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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