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「不良少女魔子」 夏純子の魅力で見る最後の日活映画

木曜日は「人生を振り返る」第17回。1971年で小学3年生です。この年は、日活が一般映画を終了し、ロマンポルノを開始しました。当然のように、家の前にあったタテカンも時折ロマンポルノが飾るようになります。そこで、ロマンポルノでもと思ったのですが、日活の一般映画の最後の作品の一つにしました。蔵原惟二監督のデビュー作で、1971年の映画です。

あらすじ
町のヤクザの安岡組に所属する兄の田辺(藤竜也)の顔もあって、魔子(夏純子)は、ユリ(戸部夕子)、春美(美波節子)、おカズ(原田千枝子)、早苗(太田美鈴)たちを引き連れ、町で恐喝をはたらきながら毎日を過ごしていました。ある日、魔子たちは、ゴーゴークラブで、秀夫(清宮達夫)、徹(小野寺昭)、洋次(岡崎二朗)、サブたちの不良グループに近づき、秀夫を連れだし恐喝します。翌日、秀夫たちは仕返しに魔子を捕らえ、アジトに連れ込みますが、秀夫は魔子をだまって見逃しました。魔子が秀夫たちにさらわれたと聞いた田辺たちは洋次の足を刺し、秀夫は報復として安岡組の資金源である売春婦をすべて解放してしまい、その時帰るところのないナナ(相川圭子)が秀夫たちと一緒に暮らすようになりました。

そして、秀夫と魔子はお互いに惹かれていき、愛し合うようになると、安岡組を良く思っていない魔子の手引きで、マリファナも横取りしてしまいました。嫌疑は、マリファナの運び屋もしていた魔子たちのグループにかかり、リンチによって魔子はやむなく秀夫たちの仕業だと口を割ってしまった。そして、秀夫と徹は捕えられ、安岡組は一緒にマリファナの商売をやれば、水に流してやると脅されました。徹はこの誘いに乗ってしまい、秀夫たちは裏切った徹をグループからはずし、魔子たちを連れて新しいアジトに移り、安岡組への報復計画を練り始めます。しかし、徹がアジトを喋ってしまい、秀夫たちの留守に組員たちによって女たちは襲われ、ナナが殺されてしまいました。

春美とおカズはナナの弔いに、安岡組の組員を刺して警察に捕まり、その後、組への合流を誘いに来た徹が三人の前に現れます。しかし、秀夫たちは聞く耳を持たず車で去っていくと、徹はカーチェースを仕掛けますが、それが元で秀夫は事故を起こし、死んでしまいました。魔子は、暴力団に寝返り、恋人や仲間を死に追いやった徹を激しく憎み、異常な眼つきで徹を捜し歩くようになります。その姿を見た兄の田辺は、やめるよう説得しますが、もみ合いになり、魔子は田辺の匕首を奪って刺してしまいます。田辺は魔子の腕の中で静かに息を引きとり、翌日徹をつけた魔子は、プールサイドでマリファナの交渉をしようとしていた徹に近づき、匕首で腹を刺すと、徹はプールに転落し、絶命するのでした。



不良少女魔子

日活の一般映画の最後の作品。二本立てですので、併映は「八月の濡れた砂」ですね。この時期によくある不良少女もの。ヤクザや不良の少年たちも入り乱れるお話です。といっても、ガチな暴力アクションではなく、無軌道な若者とその結末を描くもので、よくあるタイプの作品でした。今でこそ、その時代を回顧するような意識で、こういった作品をよく見てみるのですが、同時代的にはどうだったのでしょう。若者たちがある種カタルシスを求めてみていたのでしょうか…。最近はあまりこういったストレートな暴力は無いように思いますので、成長期の賜物と思います。

あくまでも若者の物語で、ヤクザは表立って活動している訳ではありません。従って、組長の宍戸錠も、ちらっと出て来て、一言二言あって去っていく感じです。すべてはゴーゴークラブに滞在して若者をコントロールする藤竜也の仕事のようです。その中で、ヤクザとの関係に翻弄される若者が主人公。恋も芽生えていきます。夏純子が凄くいいです。スレンダーな体にエキゾチックな顔立ちです。茶髪で顔を黒くし、体にピッタリの衣装を着けるという、当時としては不良っぽい格好ですが、このスタイルも今では普通の感じがします。時代が変わりました。

ストーリーは、若者たちの裏切りと友情で二転三転していきます。不良少女ものは、男たちがつまらないことがままあるのですが、この作品は良識的に釣り合っていて、好感が持てました。従って、単なるアクションではなく、なんとなく納得感を感じます。蔵原惟二監督はこれがデビュー作ということですね。このあと、日活ロマンポルノをいろいろ作られます。日活一般映画の最終作ではありますが、なかなかしっかりした映画だと思いました。それも夏純子の魅力なのかな…。

2021.12.31 自宅にてAmazonPrimeよりのパソコン鑑賞

小学校3年生になりました。大きな出来事が記憶にないので、平穏な1年を過ごしていたような気がします。楽しみはお小遣いをもらって駄菓子屋に行くことかな…。あとは竹の棒とゴムボールで、空き地で野球をして遊んでいましたね。毎月毎月、科学と学習も楽しみにしていたと思います。そういえば、この年ぐらいから切手ブームにのって切手収集を始めています。最初に買った記念切手が両陛下のご訪欧のもの。その後も断続的に続いていますが、今は完全に下火…。小学館の学習雑誌に載っていた切手収集の記事を読んだのがきっかけだと思います。

1971年の出来事:中国国連加盟
興行収入1位 邦画:男はつらいよ 寅次郎恋歌 洋画:ある愛の詩
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テーマ : 映画レビュー
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torrent13

Author:torrent13
映画は見たり見なかったりでしたが、ベトナム在住時代に、時間があるので映画を集中して見ながら始めたブログ。帰国しても続けています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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