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「白鳥の死(1937)」 パリ・オペラ座の舞台裏の事件と少女

Amazonに登場している古いフランス映画から鑑賞しました。1937年の映画で、監督はジャン・ブノア・レヴィ。ヴェネツィアでのノミネートがありました。パリオペラ座を舞台にした物語です。
原題:La mort du cygne (1937)
英題:Ballerina (1937)


あらすじ
ローズ(ジャニーヌ・シャラ)は、オペラ座のバレエ学校の少女で、トップスターのボープレ(イヴェット・ショーヴィレ)を学内での母として慕っていました。しかし、ある日ロシアから来たバレリーナのカリーヌ(ミア・スラヴェンスカ)が主演の座についたため、ボープレはスターの位置からおとされてしまいます。ローズはそのことを悲しみ、ボープレに対する同情の余り、カリーヌの「白鳥の死」の舞台稽古のときに、床下に潜って舞台の床の一部が上に乗ると外れるように細工をしてしまいます。これによって練習中のカリーヌは転落し、足を骨折して二度と舞台に立てなくなってしまいました。

ローズは良心の呵責に苛まれ始めます。一方、失意のカリーヌは、バレエの素晴らしさを捨てきれず、気を取り直してオペラ座の教師となり、ローズの素質を見出して親身に教え始めました。ローズのバレエは上達していき、一方で慕っていたボープレは恋人ができたので結婚して、さっさと引退してしまいます。しかし、事件の真相がカリーヌ本人に伝わり、ローズは呼び出されて将来を奪ったことを厳しく非難されます。その後ローズは昇級試験を受けましたが、もはや希望もなく、外に警察の影を見たローズは、オペラ座の地下に逃げ込んでしまいました。そして、倒れているところを発見されたローズは、母からカリーヌから聞いたと合格を伝えられ、カリーヌはすべてを許し、ローズの将来のために新しいレッスンを始めるのでした。



白鳥の死(1937)

パリ・オペラ座を舞台とした1930年代の作品。場所柄、すぐにオペラ座の怪人へと連想が飛ぶのですが、確かのこの映画もオペラ座の地下が少し出てきます。もう都市伝説ですね。さて、物語は少女バレリーナが母と仰ぐスターが、新しくロシアから来たバレリーナに主役を奪われた上、馬鹿にされていると思ったことから、そのバレリーナにを怪我をさせ、舞台生命を奪ってしまいます。失意の彼女は、後進の教育を決意。そしてその素質を見抜いて目にかけたのは、なんと彼女を陥れた少女だったというお話でした。

ポール・モランの小説が原作で、のちにハリウッドでヘンリー・コスター監督によりリメイクされています(The Unfinished Dance (1947))。ポール・モランは当時モダニズムの作品が、各方面に影響を与えたということですが、大戦中のヴィシー政権への協力により、戦後は亡命を余儀なくされたとのこと。この物語は、コンパクトにまとまった筋立てのお話で、最後には救いのあるストーリーでした。映像的には、当時のパリ・オペラ座の様子が映し出され、また、当時のスター・バレリーナが演じるバレエの場面も盛りだくさんで、なかなか見ていて飽きないのでした。

映像からは、1937年にしてはちょっと一時代古いかな?という印象を持ちました。主人公のローズ以外にも、彼女を取り巻く二人の少女が、子供っぽくて茶目っ気があってなかなか楽しかったと思います。バレエの場面で、床板と足を執拗に見せるのも、スリルを感じさせて成功していると思いました。ショパンの曲が多かったのかな?と思ったのですが、どうなんでしょう。ミュージカルと違って、バレエの舞台裏物語は、一般的にスリラーっぽいものになる傾向があるような気がします。

2021.11.13 自宅にてAmazonPrimeよりのパソコン鑑賞
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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Author:torrent13
映画は見たり見なかったりでしたが、ベトナム在住時代に、時間があるので映画を集中して見ながら始めたブログ。帰国しても続けています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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