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「素晴らしきかな、人生」 幸せのオマケ、オマケの美?

機内鑑賞の2本目は、「素晴らしきかな、人生」新しめの映画ということで、知ってたとか、見たかったとかいうのではなく、むしろ知らない映画の方が新鮮でいいだろうというチョイスです。そして、飛行時間内にうまく収めるために、時間調整的に90分台の映画を選んだということもあります。さてさて…

あらすじ
ニューヨークの広告代理店の代表を務めるハワード(ウィル・スミス)は、最愛の娘を亡くしてしまい、深い喪失感から立ち直れずにいた。仕事も手につかず、彼のパワーで業績を上げていた会社は失速。仲間たちは心配しながらも、彼を更迭するために策を練る。それは、彼の今の行動の異常性を撮影し、経営能力なしと判断させようというもの。その為に雇われた3人の役者さんが彼の前に出現する…。



ハワードは、そもそもカリスマ的な社長であったが、6歳の娘を失って以来、今や抜け殻同然。会社に来ても仕事は手につかず、一言も話さずドミノ倒しに没頭する毎日でした。おかげで業績が急落、ボードメンバーは身売りをして窮地を乗り切ろうとしますが、筆頭株主であるハワードの同意を取り付ける必要がありました。その為に彼らは探偵を雇い、ハワードの奇行を記録し、経営判断能力を喪失していることを証明するという手に出るのでした。

探偵が見つけてきたのは、ポストに投函されたハワードの3通の手紙。あて先は、「愛」「時間」「死」。彼らは素人劇団の役者3人を雇い、それぞれに「愛」「時間」「死」を名乗らせ、ハワードに気の利いた警句を語りつつ接近させれば、おかしな言動に出るはずだと仕掛けます。その様子を探偵がビデオにとり、それには役者は映らずに、ハワードが透明人間と話しているように合成するというもの。

一方でハワードは、子供を亡くして立ち直れない人たちが自らの体験談を語り、慰めあいながら吹っ切れて前向きに生きていくというサークルに出るようになりますが、出ては見たものの、リーダーに促されても口を開こうとしません。彼はいつまでたっても悲しみを内に秘めたままの状態から抜け出せないようです。

そんなハワードも、役者3人との会話を契機に少しづつ思いが口をついて出るようになり、話が進展していきます…。

素晴らしきかな、人生

しみじみと感動する映画でした。ハワードも、彼を追い出そうとしている同僚も、それぞれに深い傷を抱え、悩みながら生活している。ハワードを追い出すことには成功するものの、結局彼らはハワードに励まされてしまう。どこにも順風満帆はないが、それでも幸せをかみしめる一瞬がある。そこで人生が癒される。そんな感じでしょうか。

6歳の娘の死にあたり、その場にいた他人からかけられた言葉。「幸せのオマケを逃さないように気を付けて」この意味をはっきり説明するのは難しいのですが、娘の死に臨んでいる時にかけられた「幸せのオマケ」という言葉。絶望のどん底にいるときに、全く不釣り合いな響きを持ています。いろいろ感じることはあるものの、言葉にしづらいような、人生の洞察力と国語力が試される言葉ですが、時と人により違うのかもしれません。

この映画、名優たちの素晴らしい演技を見ることができる映画でもありました。もちろん主演のウィル・スミスは渋い演技を見せてくれますが、感心したのはナオミ・ハリス。うまいです。貫禄の演技はヘレン・ミレン。ビシッと決まったような演技でした。同僚の3人もとてもいい。いずれにしても、錚々たるメンバーですね。

邦題はガン無視です。原題にある「Collateral」が、いわゆるオマケということですかね。ある意味邦題が、表現したかった主題に微妙に当たっている部分があるような気がするので、余計に引っ張られたくないかな…。自分の言葉のセンスで訳してみたくなる原題です。
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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