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「潜入者」 厳しい潜入捜査の実態を描く

JAL国際線の中で見た1本。特に情報を持っていた訳でなく、なんとなく面白そうなので見はじめたのですが、なかなかの緊張感を味わえました。いずれ公開されるのではなかろうかとも思われますが、麻薬カルテルや政治がらみの巨大な敵を相手にするということは、警察の捜査官にとっては大変なこと。どう考えても割に合わない部類ではないかと思います。でもそれが仕事であり、プライドであるということを痛感しました。題材は、「BCCI銀行事件」という実際にあった大銀行のスキャンダルです。

あらすじ
1980年代の米国。米国に流入するほとんどの麻薬を牛耳っていたコロンビアの麻薬王エスコバルの資金洗浄ルートを洗い出し、摘発するため、ロバートは長期に及ぶ危険な潜入捜査に挑む。家族の理解と仲間の支援のもと、命を奪われるかどうか、すれすれの潜入捜査を展開する...



冒頭は、彼のひとつ前の潜入捜査から始まります。どう見ても悪役面にしか見えない主人公が、見事麻薬の売人を逮捕する場面からスタートし、家族のもとへ。家族へは、一つの事件が終わったことを告げ、成りすましに使用した身分証を処分します。親類の派手なおばさんには、そんな大変な仕事をして分け前の2割でももらうの?と言われてしまいますが、このあとの仕事はどう考えてもそのくらい貰わないとわりのあわないような厳しい仕事でした。

操作会議で概要を聞き、いざ捜査に入るのですが、最初から危ない目に。それでも、仲間と微妙な信頼関係を築きながら捜査を進展させます。その過程で婚約者がいることをほのめかしたことから、捜査本部から婚約者役の女性まであてがわれます。心労の絶えない家族に、婚約者役の出現はさらに不安感と疑心暗鬼を与えてしまい、その修復にと記念日に妻とささやかな食事に行けば、ここでも敵に出くわし、婚約者の話と矛盾を生じさせないよう、食事はぐちゃぐちゃにしてしまいました。

ザ・インフィルトレーター

潜入が進み、悪名高い巨大銀行や、組織の大物と懇意になっていくところがストーリーの主脈ですが、このあたり緊張感たっぷりに描かれます。一方で、警察組織の支援や的確な判断も語られ、その中にはヒューマンドラマも織り込まれます。家族にまで恐怖を与えるエスコバルですが、妻の動揺を抑えるのは婚約者役の刑事でもありました。

そして、話はクライマックス。相手の大物とは潜入による親交から、家族ぐるみの友人にまでなっていくのですが...。

いやぁ、なかなか見応えがある映画でした。これだけの厳しい仕事をして、でも公務員の給与なのですよねきっと。潜入生活で得たセレブなものは、証拠物件としてすべて返却されますし...。最終的には、麻薬カルテルだけではなく、アラブやイスラム社会まで動かしていく事件であったのですが、その背後には刑事の凄まじいまでの努力があったということが解りました。なかなかずしりと重い存在感を放つ映画でした。
「ザ・インフィルトレーター(原題)」という題名で載せていましたが、2017年5月13日に、「潜入者」という題名で公開されましたので、題名を変更しました。
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

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Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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