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「アフリカの女王」 古典的な冒険もののラブストーリー

ヤフオクでDVD100枚セットを買ったのです。こういうセットはお茶の間に1枚的な、ハリウッドの娯楽映画が多いと思っていたのと、意外とそういった映画を見ていないので、という事なのですが、結果100枚中見ていない映画が7~80枚。構成は、ハリウッド映画、古典の駅売り廉価版っぽい映画、韓国映画と言った形で構成されていました。そしてそれはその中の1枚。古典の部類に入る映画です。1951年の映画で、アメリカ・イギリス合作作品。監督はジョン・ヒューストンです。
原題:The African Queen (1951)

あらすじ
第一次大戦当時のアフリカ。ドイツ領東アフリカでは、ドイツ軍が村の住民を全員連れ去るという事態が発生し、この村に来ていた宣教師(ロバート・モーレイ)はそのショックで死んでしまった。その妹ローズ(キャサリン・ヘプバーン)は天涯孤独の身となった処を、カナダ生れの船頭チャーリー・オールナット(ハンフリー・ボガート)に連れられ、彼の蒸気船「アフリカの女王」号で、暮らすこととなる。ローズは、川を下って下流の湖に碇泊しているドイツ軍艦「ルイザ」に近づき、舟もろとも魚雷をぶつけて撃沈しようと思い立ち、チャーリーを説得、二人で川を下ることとなったが…。



東アフリカの小さな集落の教会では、宣教師が村人を集め、賛美歌を歌っていました。そこに現れた蒸気船に、村人たちは気もそぞろで、蒸気船の方へと散っていきます。現れたのは、船で郵便を配達して回っているチャーリーで、彼は郵便を宣教師に渡すとお茶に誘われましたが、厳格な宣教師の前に、借りてきた猫のようになっていました。そして、船が去り日常が戻った村に、ドイツ軍が現れ、村のすべての家に火を放ち村人をすべて兵隊などに使用するために連行していきます。失意の中で宣教師は死んでしまい、妹のローザだけが残されました。

ローズが一人になった村に再び現れたチャーリーは、ローズを引き取り、蒸気船「アフリカの女王」号で二人で生活することになりました。チャーリーは戦争が終わるまで静かにしていようと決めましたが、川を下った湖にドイツ軍艦がいることを知ったローズは、船を魚雷にして軍艦を撃沈しようと提案します。湖の途中には厳しい急流もあり、気が進まないチャーリーでしたが、ローズの熱意に折れ、川下りを始めることになりました。しかし、女性が同乗したことでチャーリーの気ままな生活は、すっかり不自由な生活になってしまいます。

やがて舟はドイツ砲台の前を通過する時にエンジンを壊され、激流に翻弄されながらも協力して困難を乗り越え川を下っていくうちに、二人はすっかり仲良くなり、ようやく湖に入りました。そして軍艦の出現を目標に荒れる湖面に躍り出ましたが、高波に敢無く沈没。二人は軍艦に囚われ死刑を宣告されます。最後の願いとして軍艦の船長により結婚式を挙げさせてもらい、いざ死刑執行というとき、浮かび上がってきた「アフリカの女王」号に設置した弾頭が軍艦に接触。軍艦は大爆発を起こして沈没し、二人は意気揚々と岸に向かって泳ぎ始めるのでした。

アフリカの女王

題名から、女ターザンみたいな映画かと思っていましたが、アフリカの女王とは船の名前だったのですね。ストーリーはコンパクトにまとまっていて、村を出てから湖に出るまでが見どころです。チャーリーが思わず「ガリガリの行かず後家」と口走った時の反応が面白く。積み荷のジンをすべて捨てられ、しばらく口を利いてもらえなくなりました。このあたり、物語の男女間にありがちな光景です。敬虔で一途なローズと、飲んだくれ船頭の掛け合いが見事で、二人の冒険譚から愛が芽生えるという、典型的な冒険もののコメディでした。

ハンフリー・ボガードは、「カサブランカ」のような色男ぶりから、断然貧相になっています。場違いなような雰囲気のお茶の席や、ジンを捨てられ落ち込む姿など、尻に敷かれてしまった男の典型のような役回りでした。キャサリン・ヘプバーンは宣教師の妹の気丈な女性で、ドイツ軍艦の撃沈を宣言したり、急流を乗り切ったりと、冒険はすべて彼女が作り出します。そして、壊れたスクリューを直すために川に飛び込んで活躍するなど、すっかり船頭のお株を奪った活躍ぶりでした。

過去からもこういうタイプの映画はきっと多くあり、また現在に至るまで作られ続けていますが、冒険もののラブストーリーの典型的なパターン。そして1951年のカラー映像です。残念ながらレストアされていない映像なので、最近のHDリマスターみたいな綺麗な映像では無かったのですが、往年の娯楽映画ということで、興味をもって見ることができました。いわゆる古典的な名作映画。今回の大量仕入れでいくつか見てない古典映画のDVDの収穫があったので、しばらくネタがつきません。

2018.8.3 HCMC自宅にてDVD をテレビで鑑賞
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「喜劇 駅前弁当」 当時の浜松の風情と盛りだくさんのエピソード

自宅のテレビの外付けHDに、録画して見ていない作品が沢山入っているのですが、今回はそれを消化しようと見始めました。気軽に見られそうな一本という事で、森繁久彌の駅前シリーズです。これが第三作とのことでした。1961年の映画で東宝配給。監督は久松静児で、TOHO SCOPE(シネマスコープ)です。

あらすじ
浜松駅前の駅弁屋「互笑亭」。未亡人の景子(淡島千景)が仕切っているが、弟の次郎(フランキー堺)は姉に商売を任せ、遊び惚けていた。景子の亭主の三回忌の日、故人と幼友達で、「互笑亭」の相談役と称している彼女の取り巻き、織物会社の社長柳田金太郎(森繁久彌)と、ストリップ劇場を経営する堀本孫作(伴淳三郎)が、景子から相談をうける。大阪の資本家倉持大作(花菱アチャコ)という男が、景子の店の拡張に金を出資しても良いと言ってきているというのだ。大作の接待に、二人がひいきにしている芸者染太郎(淡路恵子)や、ストリッパーのペリー春(三原葉子)などを動員。大作はすっかり上機嫌で融資の話は前に進むこととなったが…。



浜松駅でうなぎ弁当を売る柳田金太郎と堀本孫作たち。夫を亡くした景子が経営する駅前の弁当屋「互笑亭」の相談役を引き受け、実は熱烈な景子のファンでもある2人でした。景子は、弟の次郎と店を経営していましたが、次郎の方は商売を姉に任せ、コーラスのリーダー、オートレース、バー「クララ」のホステスあけみ(野口ふみえ)に入れあげたりと遊び惚けていました。景子の夫の三回忌の日、金太郎と孫作は、景子から大阪の資本家倉持大作という男が、景子の店の拡張に金を出資したいと言ってきているので会ってほしいと相談をうけ、接待の場を設けることになります。

接待の日、芸者染太郎やストリッパーのペリー春を宴席にはべらせて大サービス。大作はすっかり上機嫌で融資の話は前に進みます。一方、次郎の方は、あけみにはヒモがいると判ってガッカリ、そんな次郎を慰めているのはハーモニカ娘のお千代(黛ひかる)でした。次郎はお千代の純情に目がさめ、まっとうな暮らしを思うようになり、金太郎のなじみの芸者の染太郎は大作の金持振りに惚れこみ、二人で温泉旅行へ。くさった金太郎はペリー春を連れ出し、海岸でヌード撮影をしているところを警官(松村達雄)につかまってしまいました。

そこへ大作から景子に、銀行と打合せがあると呼び出しがかかります。実はこれは真っ赤な嘘で、大作は景子を口説き落そうと仕組んだのでした。慌てて逃げ出した景子は、昔の恋人で今は銀行員の村井五郎(加東大介)とバッタリ出会い、大作が詐欺師であることを教えられます。それから数日後。景子はお千代と身を固めようとしている次郎に店を譲って村井と東京へいく事になりました。失意の金太郎と孫作でしたが、出発の日、駅には皆が勢ぞろい。景子は皆に祝福されながら新しい人生に向けて旅発つのでした。

喜劇 駅前弁当

社長シリーズは何本か見たことはあるのですが、駅前シリーズは、これが初めてと思います。雰囲気的には似た感じがしますが、時代が少し新しくなったような気がしました。駅前ということで、駅が出てくるのですが、浜松駅です。80系や153系の急行電車が登場します。準急東海が登場しますが、このころは東京名古屋間の運転でした。その後、東海は静岡止まりになったので、浜松で東海が見らるということから時代を感じることができます。そして、151系こだまが見られるのも、東海道新幹線開業前夜を象徴しています。

映画は、今のご当地映画的な風情もあり、ヤマハのハーモニカの駅売りとか、うなぎ弁当とか、オートレースとか、いかにも浜松だなと思いました。で、肝心のストーリーは、まぁいろんなものを盛り込んだという感じでした。森繁久彌伴淳三郎コンビのコメディを中心に、弁当屋の女将と弟次郎を巡る複数の話が進展していく形です。最後の方には、台風直撃の日に立ち往生した電車への炊き出しを頼まれるなど、エピソードが盛りだくさんで、いろんな楽しみがありました。若き日の坂本九なんかも、盛り上げ役をやっています。

主人公というと、進行役の2人を除けば、淡島千景とうことになりますね。なかなか堂に入った演技です。他の女優さんでは、淡路恵子三原葉子、横山道代といったところが、コメディ的に盛り上げています。そう見てみると、この時代のスター俳優がかなり揃っている映画なのですね。素直に楽しく見られて、当時の名優が贅沢に見られるということで、大変興味深い映画なのでした。中でも、三原葉子がちょっと気になったのでいろいろ探していて、この後ついつい「0課の女赤い手錠」を見てしまいましたよ(笑)。

2018.7.29 BSフジ放映の録画をテレビ鑑賞

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「アタメ」 一応ラブストーリーと思うが、ビクトリア・アブリルが良かった

買い置きDVDの鑑賞です。スペイン映画の「アタメ」DVDには、「アタメ/私をしばって!」という副題付きです。アタメは、私を縛ってという意味だそうです。なにやらSM的な題名なので、興味を引くわけですが、どんな映画なのか期待して見ました。1989年スペイン制作。アントニオ・バンデラスが若いです。

あらすじ
リッキー(アントニオ・バンデラス)は、暴力的なことから精神病院で青春時代を送って来たが、ある日退院することとなる。そして、退院後の最初の行動は、かつて娼婦として一夜を過ごし、今やB級ポルノ女優となったマリーナ(ビクトリア・アブリル)にアタックすることだった。強引に押しかけて求愛するが受け入れられず、彼女のアパートに押し入り、ベッドに縛りつけてしまう。そして、その後もリッキーは、外出する度に彼女を縛るという監禁の日々が続いていくが…。



精神病院の中でリッキーは、ここで働く女性たちと深い関係を持っているようでした。そしてある日、退院の指示が下ります。リッキーは、かつて一夜を共にした娼婦で、今はポルノ女優のマリーナを射止めて結婚しようとさっそく行動にでました。まずはマリーナの撮影現場に侵入、ストレートに交際を申し込みますがもちろん一蹴されます。リッキーはマリーナが撮影終了のパーティー前に一時帰宅時、部屋を急襲しそのまま監禁してしまいました。

彼女を脅迫しながら、ベッドに縛り付けたリッキーですが、歯痛に苦しむ彼女の薬(といってもモルヒネ)をもらいに、彼女の友人の医師をを訪ねたり、ドラッグを買いに夜の公園に出かけたりします。彼女は薬物中毒で、普通の痛み止めは効かない体になっているのでした。一緒に出掛ける時は手と手を縛り、一人で出かけるときはベッドに彼女を縛りつけるという格好です。彼女は脱走も試みますが叶わず、監禁は続きます。

ある日、夜の公園に薬を買いに行ったリッキーは売人とトラブルになり、ボコボコにされて帰ってきます。いつしかリッキーに心を許し始めたマリーナは彼を介抱し、ついに彼の愛を受け入れました。しかしそれもつかの間、行方不明のマリーナを探していた姉(ロレス・レオン)が彼女を見つけて連れ出してしまい、マリーナを失なったリッキーは故郷の村へ戻り、茫然と佇んでいました。しかしそこへ自らの愛を確信したマリーナが姉と共に迎えに来ます。そして、3人を乗せた車は新天地へと旅立つのでした。

アタメ

ということでした。リッキーの求愛行動もかなり強引なもので、監禁されていつしか愛が芽生えるというのも、強引なストーリーです。ストックホルム症候群の映画かなとも思いましたが、どうもラストまで見ても、単純に愛するようになっただけのようですし、愛が芽生える瞬間も、心の移り変わりがうまく捉えられず、意味不明という感じが残りました。という訳で、どう見ても無理矢理作ったラブストーリーという感じを拭えませんでした。ラストシーンは良かったですが…。

ただし、ヒロインのビクトリア・アブリルはなかなかいいですね。彼女を見るのは初めてですが、1991年に「アマンテス 愛人」で、ベルリン国際映画祭主演女優賞を受賞しています。いろいろと面白そうな映画に出ているようで、他の映画も見てみたくなりました。お風呂の中にいるビクトリア・アブリルのシーン。潜水夫のおもちゃの映像はなかなか笑わせるというか、ちょっとエロチックというか。素晴らしいサービス映像です。

ということで、もっと変態的なのもかすかに期待していましたが、そういうところはあまりなくて、なんとなく終わってしまいました。ストーリー的には、私的には今一つでしたが、ビクトリア・アブリルを見ることができましたので、良しとします。ただまぁこの映画は意外と賞にノミネートされたり、また受賞したりもしているんですよね。きっと、私にはわからなかった何かがあるのでしょう。めげずにいろんな映画を見ていきましょう。

2018.7.29 自宅にてDVDをテレビで鑑賞

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「シェルブールの雨傘」 別離のシーンを究極の音楽と映像で描く

映画を見た本数というのは、2000本に満たないと思っているので、名だたる名作にも当然見たことの無い映画が沢山あるのは事実です。そんな中で、これもその一つ。たまたまBSで放送していたものを録画しておいたので、初めて見ることができました。「シェルブールの雨傘」は、1964年制作のフランスのミュージカルです。

あらすじ
ジェヌビエーブ(カトリーヌ・ドヌーヴ)はシェルブールの雨傘屋の娘。近くのガレージに勤める恋人ギイ(ニーノ・カステルヌオーボ)を、深く愛していた。ある日ギイに召集令状が来て、二年間の義務兵役に発つことになる。生活の苦しかったジェヌビエーブの家は、宝石商カサール氏(マルク・ミシェル)に助けられ、カサールはジェヌビエーブの美しさに魅せられ、求婚する。ギイからの便りも杜絶えがちになる中で、母(アンヌ・ヴェルノン)からの勧めにジェヌビエーブの心は揺れていく…。



第一部 旅立ち
港町シェルブールで、自動車整備工として働くギイは、ジェヌビエーブと将来を誓い合いデートを重ねていました。ギイは病身の伯母エリーズ(ミレーユ・ペレー)と、ジェヌビエーブは雨傘店を営む母エミリーと暮らしていましたが、母は、まだ若すぎると二人の結婚に反対です。ある日、雨傘店の経営に行き詰っていた母は、金策のため宝石を売りにジェヌビエーブと出かけますが、店との交渉はうまくいかず、たまたま居合わせた宝石商カサールが、ジェヌビエーブを見初め、その場でネックレスを購入してくれます。やがて、ギイに二年間の招集通知が届き、つかの間の別れとなってしまった二人。前夜二人は結ばれ、そして翌日シェルブールの駅でギイを見送るジェヌビエーブがいました。

第二部 不在
ある日、エミリー夫人はカサールと出会い、家に食事に招待しました。当時、妊娠していることに気づいたジェヌビエーブは、ギイからの杜絶えがちな手紙に不安を感じているところでした。カサールは家に招待された日、母にジェヌビエーブと結婚したいと打ち明けます。そして、決めるのはジェヌビエーブだと言い残し、再び行商に出ました。ギイを待ち続けていたジェヌビエーブですが、次第にカサールにも心を開くようになり、最終的には生まれてくる子どもを一緒に育てようともカサールに言われ、結婚を受け入れ、二人は母とともに、パリへと移住してしまいました。

第三部 帰還
除隊となって帰郷したギイは、雨傘店を訪ねましたが、すでに店はありませんでした。ジェヌビエーブの結婚を知ったギイは自棄になり、酒と娼婦に溺れる日々を送り始めます。そして、彼を愛してくれていた伯母エリーズ死の報せ。ギイは住み込みで伯母の世話を焼いてくれていた、行く当てのないマドレーヌ(エレン・ファルナー)に、一緒に住んでくれるように頼み、しばらく二人は同じ家に住むことにしました。そして、ギイは改心し、伯母の遺産でガソリンスタンドを始めることに決め、立ち直ったギイに、マドレーヌも心を開いていきます。

エピローグ
ガソリンスタンドも順調で、男の子も生まれて幸せ絶頂のギイとマドレーヌでしたが、ある雪の夜、マドレーヌと息子がクリスマスの買い物に出た時、町を出てから初めてシェルブールに通りかかったジェヌビエーブの車がガソリンスタンドに給油に訪れます。助手席にはギイとジェヌビエーブの間の女の子。フランソワーズというのもかつて二人で決めた名前でした。スタンドの事務所で短く言葉を交わす2人。ジェヌビエーブは娘に会ってみる?とギィに聞きますが、彼は無言で首を振ります。そして車は去り、入れ替わりにマドレーヌが息子と買い物を終えて帰ってきました。そして、雪の積もったガソリンスタンドで、ギィは息子の手を取って遊び始めました。

シェルブールの雨傘

冒頭から、センスのいいタイトルバックが流れ、いかにもフランス映画らしい美しさに期待しました。ただしこの映画の画像の感じは、なんとなく平板な感じがして、決して好きなタイプではありません。テレビドラマのような雰囲気で、人物のみに対象が当たったような撮影みたいな感じを受けます。そしていかにもという感じの吹替感。とりあえず、そういった印象で始まりました。

素晴らしいのは、衣装や雨傘店のセット。大変美しくて、惚れ惚れするようなものでした。ジェヌビエーブの衣装とか、いろいろ変わるのですが、そもそものカトリーヌ・ドヌーヴの美しさと相まって、相乗効果で言わば天上の美しさです。これには参りました。そして、有名な音楽が加わります。こう揃ってみれば、もう文句のつけようがありません。そして、エレン・ファルナーもなかなかいい雰囲気です。

そして、究極的には、雪の中のラストシーンは、映画史上屈指のものではないかと思います。フランソワーズに会わないと決意表明したギイですが、揺れる心の中で、この数年間のマドレーヌとの生活とギイの思いが現れていると思います。待ってくれなかったことを責める訳でもなく。そして寂しく去っていくジェヌビエーブの姿に、割り切れない思いを感じる結末です。今後一切再会しませんという形のきっぱりした結末でした。死別で別れを作るのは簡単ですが、意思で克服する別れは、また違った感動を呼びます。列車が出発する時のシーンとこのラストシーンの二つ。いつになっても見てみたくなるようなシーンです。まさに、別離を美しい音楽と映像で描いた至高のドラマだと思いました。

2018.7.28 自宅にてNHKBSプレミアムの録画から鑑賞

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プロフィール

torrent13

Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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