
「かけひきは、恋のはじまり」 1920年代のアメリカンフットボールだよ

原題:Leatherheads
あらすじ
プロスポーツ黎明期の1920年代のアメリカ。ドッジ・コネリー(ジョージ・クルーニー)は、プロ・アメフトチーム“ダルース”のキャプテン。しかし、試合は閑散、スポンサーも集まらず、チームは解散寸前となった。ドッジは、大学リーグのスター選手カーター・ラザフォード(ジョン・クラシンスキー)のスカウトを思いつき、これが成功してダルースへのスター選手の合流に成功するが、シカゴの新聞記者レクシー・リトルトン(レニー・ゼルウィガー)は、カーターのスキャンダルを追ってダルースにやってくる…。
1920年代のコメディタッチで描かれたアメリカのプロフットボールの試合のシーンから始まりました。これは、凡そ現在では考えられないようなのどかなシーンで、近くに牛が見ているような広い場所で、観客も疎ら。フットボールはやがて、イカサマやケンカの世界となり、訳が分からずゲームセット。スポンサーにも愛想をつかされ、チームは解散寸前です。そこで、ドッジはチームの命運をかけて、単身シカゴに赴き、大学生のカーター獲得にむけ、強引に交渉に入りました。
そのシカゴでは、トリビューンの記者レクシー・リトルトン(レニー・ゼルウィガー)が、カーターにスキャンダルの噂があり、それを確認して記事にしようと動き出していました。この記事に昇進をかけ、カーターに接近するレクシーですが、ちょうど同じタイミングでドッジもその場に現れ、彼女が気になったドッジは早速口説き始めます。カーターのスカウトに成功し、ドッジはチームに連れて帰りますが、その間もレクシーはピッタリついていました。勿論噂の裏をとる為です。
カーターの加入でダルースは連戦連勝。一方、ドッジはやがてレクシーの目的を知りますが、レクシーはカーターに次第に惹かれていったようです。カーターも彼女に恋をしてしまい、ついにスキャンダルの真実をレクシーに告げてしまいました。スクープを握ったレクシーは仕事と罪悪感の間で悩んでいましたが、その時酒場で出会ったドッジとレクシーは警察の手入れからの逃避行の中で、物陰でキスを交わすことになります。
やがて、レクシーの目的を知ってしまったカーターは混乱する中でドッジと殴り合い、ダルースを離れシカゴへ移籍してしまいした。レクシーもシカゴに戻り、記事を発表して世間は大混乱。そして、カーターは事実を否定し、逆に記事捏造ということで、新聞社を訴えます。そして、窮地に陥ったレクシーを救うためシカゴに現れたドッジは、彼女を救うことができるのでしょうか…。

レニーを見る目的だけで入手したDVDなので、ストーリーとか背景とか全く知らずに見始めましたが、邦題とパッケージからくる印象とは全く違いました。え?こんな映画だったのという感じです。映画自体は、立派に作られたものと思います。画面も綺麗だし、ストーリーもそこそこ面白く、言いたいことは言っている感じがしました。ちょっと雑然としたところは感じましたが…。レニーの役柄は、二人のイケメン男性から告られるというもので、いつものハマり役ですね。ブリジット・ジョーンズと同じです。そういう意味で、ある意味やはりラブコメ路線ではありました。
時節柄、世の中アメフトが話題になっていますので、ちょっとそういった興味も持てました。これも見つかったら退場物のファールですね。コミッショナーの、これからルール通りにというのは、確かにプロスポーツを発展させる大きな要因であると思います。実際の世の中は、それ以外の部分で成り立っていることもあり、その時の社会常識という事もあり、四角四面がどうかと思うところはありますし、こういうことを一番声高に言っている人が、実は裏では…、という事は日常茶飯事だと思うので、言い切れないところもあるのですがね…。この映画の中でも、マスコミの体質とか出てきますよね…。おっと話がそれました。
さて、お目当てのレニーさんは、普通に見られましたのでOKです。相変わらず、彼女らしい雰囲気で好演していると思います。今回は役柄もあり、ちょっとキリッとしていますかね。さてさて、手持ちのレニーのDVDが尽きてしまいました。またどこかで手配してきましょう。まだまだ見ていないのはたくさんあるので楽しみです。
2018.6.17. HCMC 自宅にてDVD鑑賞