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「Mr.&Mrs.スパイ」 軽妙なコメディに大満足なのでした

飛行機の中で見ていたこの作品ですが、最後まで見終わらないうちに着陸してしまったので、もう一度VODで見ることにしました。次回飛行機に乗る時の愉しみにとっておいても良かったのですが、面白かったので、なんとなく続きが気になって。日本未公開ですが、すでにネットとDVDは発売されています。つまり、日本ではDVDスルーの作品となります。あのワンダーウーマンのガル・ガドット出演のコメディです。 

あらすじ
閑静な住宅地で暮らす妻のカレン(アイラ・フィッシャー)と子供たちと共に暮らすジェフ(ザック・ガリフィアナキス)は、軍事関連の国家機密を扱う会社の人事部に勤務していた。ある日、隣人として引っ越してきた、ジョーンズ夫妻(ジョン・ハム/ガル・ガドット)は、とてもフレンドリーで垢抜けていて、彼らに二人はすぐに馴染みになるが、やがて彼らの行動に違和感を感じ始める。そして、彼らからの贈り物の中に盗聴器を見つけた二人は、夫妻の留守中にジョーンズ宅に忍び込むが…。



閑静な住宅街に住むジョーンズ夫妻の隣人が家を売り出したとたんに、現物も見ずネットで確認し即金で売れたというところからお話が始まります。早速訪れた新たな隣人は見るからにセレブ。この町に住むにはあまりに違和感がある2人を見て、早速カレンは写真をとって夫にメールで連絡。夫のジェフが帰ってみると、その隣人が家にいてカレンと歓談しているところでした。隣人は趣味で作ったというガラス工芸を家において、近々開催される街のパーティーへの参加を約し、帰っていきました。

ジェフは、国防関係の会社で人事を担当し、社員の悩みのよろず相談係。また、秘密が重要視される組織の中で、唯一外部と繋がる端末がジェフの部屋にあるため、従業員が時々ネットを使いにやってきます。さてジョーンズ夫妻はパーティーでも異彩を放ちますが、カレンは彼らの行動に違和感を感じ、彼らの動向を個人的にウォッチすることに。それに気乗りでないジェフは、ジョーンズ氏から食事に誘われ意気投合しますが、家に帰ったところ、ガラス工芸を壊してしまい、その中から盗聴器を発見。ジェフも彼らに疑惑を持ち始め、ついにジョーンズ夫妻の留守宅に忍び込みました。

その後、ジェフは会社の警備担当に盗聴器の分析を頼み、それがプロが使用する高度な物であることを知り、周りで起こることに疑いを持ち、対策を練ろうとしますが…。

Mr.&Mrs.スパイ

軽妙なコメディーに、思わず引き込まれてしまいました。テレビドラマ風でもありますが、カーチェイスあり、潜入あり、冒険あり、お色気あり、ラブロマンスありと、サービスも満点のこのコメディ。なかなかよく出来ています。普通なら、次に飛行機に乗った時に続きを見るわけですが、これは思わずVODでレンタルして、続きを見てしまいましたよ。

アイラ・フィッシャーとザック・ガリフィアナキスの掛け合いも見事ですが、それに対するジョン・ハムとガル・ガドットのスタイリッシュなコンビもなかなかクールです。それでも、コメディになって、アイラとザックの掛け合いについていかざるを得ないのが、なかなか面白い。いやぁ、人がいいというのは、人徳ですね。という感じです。

見どころの一つに、ガル・ガドットのランジェリー姿。長身のスタイル抜群の彼女が、デパートのランジェリー売り場の試着室で、黒のランジェリーに身を包んだ姿を見せてくれます。これは、必見でしょう。このために、レンタルする価値ありです。改めてレンタルで見ると、機内ではカットされている、下ネタ系のジョークもあったような気がするので、やはりレンタルして良かったと思いました。面白いコメディ+アクションを見ることが出来て、これは満足でした。
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「8 1/2」 レビューを書くのも恐れ多い伝説の名画を観る


いまさらながらですが、81/2を見たことがありませんでした。今までこのブログでは、最新作やB級映画やヨーロッパや南米の作品を見て、いろいろ書いていましたが、決して往年の名画というものを見たことがないという訳でもありません。しかし、81/2は見たことが無い訳です。いや、これには大した理由がある訳ではないのですが、今回はGYAO!無料動画に出ていたので、観ることにしました。81/2と、無料動画というアンマッチ感もなかなかのものです。

あらすじ
グイド(M・マストロヤンニ)は四十三歳、一流の映画監督である。医者のすすめに従って湯治場にやってきたが、グイドは、愛人カルラ(S・ミーロ)、妻ルイザ(A・エーメ)そして職業の上での知人たちとの関係の網に囚われて逃れることはできない。カルラやルイザとの関係も、心から打ち解けられるものではなく、行き詰っているが離し難いような関係である。そんなグイドの心をよぎるのは美しいクラウディア(C・カルディナーレ)だ。そして、彼の思索は今はなき両親に移り、少年時代からの思い出をたどり始める。やがて保養を終えたグイドは、混乱したまま映画の撮影現場に戻るが、何も言葉やアイデアが出てこない。彼が映画を放棄し、逃避しようとしたとき、彼の中で何かが変わった。そして、映画製作が始まり、自分が過去に触れ合った人たちと一つになって、心が離れていた妻とともに、輪の中に入るのだった。



細かいあらすじを表現しようと思っても、なかなか難しい映画です。ほとんどが、映画製作に行き詰まり、生きてきた人生や、これからの人生にも疑心暗鬼を抱きつつ、アイデアも枯渇し、言葉も出ない、決断もできないという負のスパイラルに陥っている状況が延々とエピソードで積み重ねられていきます。理想の女性となって現れるクラウディアも、親密に話してみると、興味は映画の台本と自分の配役のこと。すべてが耐え難い中で、マスコミのインタビューに耐え兼ね自滅しようとしたとき、グイドはこの世に呼び戻されました。そして、心が切り替わったグイドは自分の過去や周囲の人々と再びつながり、大団円を迎えました。見ている方としても、抑鬱から解放され、そこにはニノ・ロータの華やかな音楽が流れる。なかなか素晴らしい場面で終わりました。

この映画のレビューを書くと、さすがに自分の程度が知れてしまいそうで怖いのですが、思ったままということであれば、大変良くできた私小説の世界。それも設定は映画監督という特殊な状況でありながらも、かなり普遍性を持つ世界だと思いました。極上の文学を読むような感覚です。頭と感覚の両方に訴えかけてくるような。名画なる故です。

81/2

高校時代のころ、友人がこの映画は凄いと吹聴して回っていました。ある意味、いろいろと外れない見方をする人なので、それは凄い映画なのだろうなぁと思っていました。これは記憶に残っています。そのあとで、フェリーニの映画はいくつか見てきましたが、名画であり芸術的であるという敷居の高さを感じつつ、高校時代のトラウマか、あの81/2のフェリーニの映画だから素晴らしいのだろう、という思い込みが強くて、どの映画を見ても、こんなものかね?という感じが付きまとっていました。「道」だけは、高尚というよりも、普通に素晴らしい映画なので、大変好きなのですが、それ以外で見た映画の印象は、ほとんど「映画の撮影現場を撮るのが専門の監督なのかね?」という感じで…。

で結局、当の「81/2」だけは見ずじまい、それを今回GYAO!の無料動画で見てしまったという訳です。ストーリーはドロドロと鬱屈していますが、素晴らしいアングルあり、美しい音楽あり、話の展開の割に、ずっと見るものを惹きつけてやまないという感じの映画でしたよ。

一生観ないで終わるという気も無かったので、観られて良かったということなのですが、正直もっと若い時に見ていたら、もっと素直に観れたのではないか?という気がしています。高校時代に見た友人がどのくらい理解していたかはわかりませんが、こういった映画を若い時に見ると、心の中で醸成されて、結果自分にとっての離し難い映画になるのでは?という気がします。そういう意味ではちょっと勿体なかったなという気がしました。しかし、これで、81/2の呪縛から解放された訳ですから、今後はフェリーニのまだ見ぬ映画を素直に楽しんでいきましょう。

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「チア・ダン」 駐在先で見る邦画に感動もひとしおです

副題に、「女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話」がありますが、長いので題名に入りません。題名は、「チア☆ダン」と書くのが正解かもしれませんが、ここは普遍的にということで…。今週のホーチミン市は、「トランスフォーマー」が封切りなのですが、今まで見ていないし、それほど興味のない映画で150分はつらいので、今週は、見送りかなと思っていたのですが、「チア・ダン」をやっていることを発見。どこでやっているかわからず、ネットでいろいろ探したところ、一ヶ所見つけました。細々という感じで、あまり大々的にはやっていないようでした。

あらすじ
ひかり(広瀬すず)は、福井中央高校に進学し、中学時代の友達の孝介(真剣佑)がサッカー部に入部したことを知り、彼を応援したいという軽い気持ちでチアダンス部に入部。しかしチアダンス部の顧問、早乙女薫子(天海祐希)は全米大会制覇を目標に掲げ、規律面にもルールを課して、厳しく指導にあたっていた。あまりのスパルタぶりに続々と退部者が出たが、ひかりはチームメイトの同級生・彩乃(中条あやみ)たちとともに、部活を続け、全米大会制覇を目指すこととなった…。



高校に入学したひかりの部活探しからスタート。中学時代のボーイフレンドのサッカーを応援するという動機からチアダンス部に入学したひかりですが、顧問のスパルタぶりに、古くからの部員が全員退部。1年生のみでの活動になってしまいました。ダンスが上手いのは3人、中学時代からチアダンスをやっていた彩乃と、一人でストリートダンスを踊っていた唯(山崎紘菜)、そして幼いころからバレエをやっていた麗華(柳ゆり菜)の3人。あとは全員素人という構成では、1年生の県大会は惨憺たる結果に。そして、チームは分裂し、存亡の危機となってしまいました。

そこで、ひかりと彩乃で部を立て直し、2年生では全国大会へ、そして3年生の大会は…と、話は進んでいきます。

単純なストーリーかと思っていたのですが、エピソードが盛りだくさん。ひかりも、最初からスターだと思っていたら、最も下手なグループからスタート。けっこう、ひねりも入っていて、いろいろと意表を突かれて面白かったです。前半から盛り上がって、感動的な場面を挿入しつつ飛ばしていく感じは、全く内容は違いますが、最近では「湯を沸かすほどの熱い愛」を見ている時のような感じで、なかなか中身の詰まった時間を過ごすことができました。

チア・ダン

今回は、ホーチミン市での邦画鑑賞。日曜日の11時というのに、観客は1人だけの映画独り占め状態です。しかし、ホーチミン市で映画館に入って、「東宝株式会社」のタイトルが入るのは、妙な感動を覚えます。内容も、日本のスポコンストーリー。そして、トップを目指していく映画。チームのコントロールや采配など、日々の活動の中で感じ入る面も大いにあります。ひかりは天性の才能を持っていますが、彩乃が、全国大会で敗れた後の転身ぶりは見事です。普通はなかなかできません。チームを部長として育てていったのが彩乃であれば、最後ひかりは、彩乃の努力に報い、そして皆の為にも全力で競技に向かう。最後の円陣も見事でした。感動しましたよ。

やはり、パイオニアで先輩の実績がない中で、一から海外で勝負するのは大変なことと思います。先輩の実績を維持するのも大変ではありますが、やはりドラマは初代に生まれるのでしょう。

この映画、旬の若手女優がたくさん出ている中で、安藤玉恵さん!出番はわずかですが、存在感ありますねぇ。もし、顧問の先生をやったら怖すぎ?富田望生さんもチアダンというアンバランスさもあって、目立ってますが、この2人は「ソロモンの偽証」コンビ。

さて、今回鑑賞した映画館ですが、歩いても行けないことのない範囲ではありますが、チケットが350円!一人で見せていただいて、申し訳ない感じです。でも、いい映画なので、もっと沢山の人に見てほしい気もします。英語名は、「let's Go, JETS!」、こちらでは、「TIẾN LÊN, JETS!」まぁ、似たような意味であります。やはり、海外で見る邦画。洋画はどこで見ても一緒ですが、邦画はひとしおの物がありました。

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「エデンより彼方に」 懐かしい映像で語る新しいテーマ

再び、GYAO!の動画鑑賞。「エデンより彼方に」です。2002年アメリカ作品ですが、50年代のハリウッド映画の雰囲気を持ち、映像や、肌触りが懐古調です。オスカー候補、ゴールデングローブ賞候補となっていますが、受賞には至っておりませんでした。さて、どんな映画でしょうか…。

あらすじ
ブルジョワ家庭の主婦キャシー・ウィテカー(ジュリアン・ムーア)は、一流企業の重役である夫のフランク(デニス・クエイド)と、二人の子供と、理想的な家庭を築いていた。ある日キャシーは、フランクが男性と抱き合っている姿を目撃、そしてキャシーは、新しい庭師の黒人レイモンド(デニス・ヘイスバード)と親しくなり、周囲の白人から白眼視されることに。やがて閉鎖的な町に、キャシーの悪い噂が広がり、レイモンドを解雇。一方フランクは深酒に溺れるようになり、会社から長期休暇を言い渡される。気分転換のため、ウィテカー家はマイアミ旅行に行ったが、フランクは、旅先で出会った若い男性と恋におち、結局離婚することとなってしまった。キャシーは、心を抑えきれずレイモンドのもとへ向かうが、レイモンドも居場所のない町を去ることを告げる。そして数日後キャシーはレイモンドの乗った列車を見送るのだった。



ストーリーは上のあらすじの通りで、それほど込み入った話ではありません。50年代のアメリカの白人社会。上品に振る舞い、子供はお利巧さんにしつけられ、バレエ学校に通い、重役の夫を支える主婦として、雑誌の取材も受け、年に一度ホームパーティーを行い、その内容が近所付き合いの中での格付けとなり…。いかにもアメリカの地方都市の閑静な高級住宅街に住む典型的な人々です。その中で何不自由なく暮らしているウイテカー家に起こった波紋。それは静かに家族を崩壊に導くものでした。

原因は夫の同性愛の再発と、妻の黒人男性へ芽生えた恋心。当時の白人上流社会においては致命的なことだったと思います。街角で、黒人男性と白人女性が声を掛け合うことさえタブーな世界。夫を失ったキャシーはレイモンドのもとに向かいますが、彼女同様バッシングを受けていたレイモンドは、わが子を守るためにはこの町を出ざるを得ませんでした。それでも、知らない町で一緒に過ごしたいと願うキャシーを、レイモンドは優しく拒絶します。当時の社会で生きていくために「身の程をわきまえた」というような対応でした。

エデンより彼方に

50年代のハリウッド映画の雰囲気に満ちており、その内容の厳しさや背徳を美しい色彩と静かな演出で包み込んでいる。そんな感じでした。ゲイや差別がある程度公然と描かれ始めたのは70年代以降かと思います。従って、この二つの要素を正面から捉えた映画は、当時はまだ無かったのではないでしょうか?そういう意味では、新しい話題を懐かしい手法で包み込んだような映画だと思います。

当時のアメリカの中流社会は、皆が憧れ目標にした世界でした。アメリカから輸出されたハリウッド映画を見て、敵国だったアメリカが日本の中に浸透していった頃は、こういったことは話題にはならなかったと思います。我々はその輝かしい世界を見て、こういった裏事情は見てこなかったのかもしれません。それを励みに日本人が努力して裕福になったというであればそれはそれで良いのですが…。

紅葉の色彩と、衣服やインテリアが素晴らしく綺麗ですね。原色と淡いパステルカラーの世界です。最近の映画では「ラ・ラ・ランド」もそうですが、こういった色彩感覚で、伝統的なアメリカの雰囲気を出してくる映画。古き良きハリウッド映画を彷彿させるような映像は、見ていて郷愁に包まれる感じがして、しかもよくヒットしています。

そういう雰囲気なので、よく仕上がった美しさの中で見てしまうので、内容のわりに厳しく迫ってくる感じがなく、おとぎ話のように語られた感じでした。昨年度の話題は、なんとなく色彩の雰囲気が近い感じの「ラ・ラ・ランド」と、黒人がテーマの「ムーンライト」、「ドリーム」。「ムーンライト」はゲイもテーマです。アカデミー賞をにぎわすテーマの流れに、何かしら共通的なものも感じたりするのですが、そういう意味で、ハリウッドのドラマの王道的な流れの中にあるのでしょうか。

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「交歓生活」 70年代のフランスエロスを

久しぶりのGAYO!動画。しばらく、通信状態が悪いためのストレスで、遠ざかっていましたが、この手の映画も遠ざかると懐かしいので、あえて挑戦です。時間帯を選べばいいのかもしれませんが、通信状態がいい時間はこちらも忙しいので、そうはうまくいきません。今回もお約束通り、少し見たら止まるの繰り返しでしたが、なんとか最後まで鑑賞しました。深い内容がある映画ではないと思いますが、見せ方が面白い映画でした。

あらすじ
ヌードカメラマンのピエール(フィリップ・ガステ)は、妻との生活にも少々疲れ気味。収入もままならない中で、ある日シルヴィ(デニーズ・ローランド)という女性と知り合いになる。ピエールは誘われるがままに、愛妻のフランソワーズ(カリーヌ・ジャンテ)には、地方へ撮影に行くと偽って、シルヴィの別荘へと向かうこととなった。、到着した先にはシルヴィだけでなく、その夫・ミシェル(ミシェル・ルモワンヌ)の姿もあたが、彼らはお互いに干渉せず、フリーセックスを謳歌しているらしい。そしてピエールは衝動を抑えることができずシルヴィの肉体に溺れていく。一方、夫婦同士のスワッピングを思いついたミシェルは、強引な手口でピエールの妻・フランソワーズの貞淑を奪ってしまう。しかも、フランソワーズが夫にはない粗雑さに魅力を感じてしまい…。



ピエールとフランソワーズの夜の生活。ちょっと拗ねてみたりしながら、フランソワーズはピエールを愛している様子ですが、フランソワーズの、彼の収入の少なさへの指摘に、ピエールは少々辟易しているようです。翌日ピエールは撮影現場へと向かい仕事をこなしますが、フランソワーズは、家でテレビを見たり、買い物をしたりの生活。暇を持て余しています。一方、ピエールは町でシルヴィと出会い、彼女の別荘に行く約束をしてしまいます。ピエールは、フランソワーズを食事に誘い、サービスをしておいて、出張と偽りシルヴィの別荘へと向かいました。

シルヴィの別荘では夫のミシェルもいましたが、この夫婦はフリーセックスでお互いに干渉しない様子。ピエールは最初は戸惑いながらも、シルヴィに溺れていき、濃厚な数日間を過ごします。ミシェルは外出し、2人の日々が続きますが、やがて仲たがいしてしまい、予定より一日早く帰ることに。一方ミシェルはフランソワーズが一人留守番をしているピエールの家に行き、強引にフランソワーズをモノにして、他の女も連れ込みセックスを楽しみます。そこに一日早く帰ってきたピエール。驚いたが為すすべもなく、街を一晩彷徨うピエール。フランソワーズも一人街を彷徨います。そして翌朝の路上で二人は再開。ピエールはフランソワーズを車に乗せ、家路につくのでした。

というストーリーです。

交歓生活

ストーリーは単純ではありますが、なかなか見せ方が面白い映画でした。仕事中のピエールと、家でテレビを見たりしているフランソワーズを、短い時間で交互に移して対比してみたり、頭の中に浮かんだことを、一瞬映像に映し出すといったことが頻繁に行われます。印象的なのは、「あのエロブタ!」と言った瞬間に、ピエールの雇い主の画像が一瞬映るあたりでしょうか。

裸の場面は盛りだくさんでした。スタートは、ピエールとフランソワーズの夫婦のセックスシーンがあり、ピエールのヌードモデルの撮影、そして中盤からはさらに頻度をあげ、濃厚になり、ピエールとシルヴィの長いアクロバティックともいえる絡み、そしてミシェルとフランソワーズのの絡みと…。日活ロマンポルノが10分に1回でしたが、これは、それをクリアーして余りあるかもしれません。

そして、夫婦がお互い一人で街を彷徨うラスト。ここでも頭の中に浮かぶ過去の映像が、それぞれの行動(といっても酒を飲んだりなど)の途中途中で短いカットで挿入されます。それは、時間がたつに連れ、夫婦以外の相手とのセックスの回想から、夫婦同士の回想へと戻っていくようです。朝早い人のまばらな街で歩いているフランソワーズを見つけたピエールは、車を彼女の横にとめ、無言でフランソワーズはピエールの車に乗り込み、家へと戻っていく。いい雰囲気で終わりました。

この映画美しい女優さんたちが、美しい体を見せてくれる映画ですが、カリーヌ・ジャンテさん、なかなか気に入りました。家にいるときは可愛い感じですが、レストランに行ったときは、別人のように美人になっているので、同じ人と気づくのに少し時間がかかりましたよ。この映画は、1971年のフランス映画、エマニエル夫人などと同じ時代ですね。日本では2008年DVDプレミアとありました。なかなか面白映画を発掘しましたね。楽しかったです。

【リスト】 ① 裸のエロスを見る作品

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「シグナル」 いったいどういう映画をみていたのだろう

久しぶりのDVDによる鑑賞。少し前に、あまりよく知らなかった映画のDVDを、適当に3本ほどゲットしてきたうちの1本です。この映画は全く予備知識はありませんので、ジャケットから宇宙もののSF映画だと思っていましたが、ちょっと違いました。たまにはこういう選択もいいかなと…。

あらすじ
MITの学生ニック(ブレントン・スウェイツ)とジョナス(ボー・ナップ)はある日、PCがノーマッドという謎の人物にハッキングされているのを見つける。ニックの恋人ヘイリー(オリヴィア・クック)を伴いGPSでノーマッドの居場所を追っていき辿りついた廃墟を捜索していたところ、何者かに襲撃されてしまった。気がつくと、彼らは政府の隔離施設に監禁され、施設の研究員(ローレンス・フィッシュバーン)によると、彼らは地球外生命体に接触し感染したため隔離されていると言われる。ニックは、昏睡状態のヘイリーとジョナスの3人で施設から逃げ出そうとしたが、ニックの身体には異変が起こっていた…。



スタートは、学生たちの部屋から始まりました。ニックとそのガールフレンドヘイリー、そして友人のジョナスの3人。ニックとジョナスは夜中に起きだして、ノーマッドというハッカーの所在を突き止めようとします。そして、ほぼ場所を特定し、3人はそこに突入することに。道中、3人の微妙な関係が語られますが、中でもニックとヘイリーの仲が危機を迎えているようです。

夜中に目的地に着いた彼らは、ヘイリーを車に残し、2人で真っ暗で荒れたあばら家に入りますが、特筆するものが発見できないうちに、外でヘイリーの叫び声。慌てて戻った彼らも、何者かによって捕捉され、連れ去られてしまいました。

何やら内装が真っ白な研究施設。ニックは車椅子に座り、防御服を着た研究員から質問を受けています。地球外生命体と接触し汚染された彼らを隔離する施設ということですが、何やら怪しい雰囲気です。ニックは、研究員にヘイリーやジョナスのことを尋ねますが、要領を得ません。ニックは研究施設内の移動中に、昏睡状態のヘイリーを発見。研究員に合わせてくれるように頼みますが、時が来たらという返事。

ニックは、ダクト越しに聞こえる声で、ジョナスの存在を確認、またやがてヘイリーとも出会いますが、ニックは自分の足が切断され、サイボーグのようになっているのを知って愕然とします。ニックはこの施設から脱出しようと、ストレッチャーに横たわったままのヘイリーを連れて施設を抜け出しますが、サイボーグと化した脚は、実は超人的な力が備わっていることを悟りました。そして、屋外に出て、街を目めざしますが、どこまでも変わらぬ風景に、強烈な違和感を感じ始めるのでした…。

シグナル

スタートは、普通の情景ですが、研究室に入ってから一気に異様な雰囲気になりました。真っ白な壁や床に、厳重な防護服を着た研究員たち。なかなか面白い画像です。囚われて以来、時折挿入される3人や、ニックとヘイリーの幸せそうな画像、かつての幸せだった日々と、今の状況との対比です。そして、ニックは脚を、ジョナスは腕をサイボーグ化されていますが、その超人的な力と破壊力は凄まじい。いろいろなSF映画の要素が入っていて、かつ画面が非常に凝っていて、この雰囲気は嫌いではありません。

ストーリーがしかし、もう少し何とかならなかったものか…。途中の緊迫感はなかなかのもので、面白い画像と相まって期待感は高まりますが、このラストはちょっと拍子抜けでした。今まで緊張を高めてきたものと、用意されたラストがずれているような気がして、「えっ、これで終わりなの?」という感じが残りました。最後に素晴らしい絵を見せた、それはわかるのですが、いやそれはストーリー展開としては、中盤に研究員のニックに対する質問と受け答えが、いかにも異星人が地球人を解析するようなものなので、ごく当たり前に受け入れられるけど、でもそれって物語の状況であって、物語そのものではないですよね?という感覚。話が終わった気がしない。緊張して見ていて、肩透かしを食った感じです。

ということで、プロモーションビデオを見ているような凝った画像に、いろんなSF映画の要素を散りばめ、ラブロマンスの画像もふんだんに挿入して見せた映像は、見ていて面白いし、緊張感も盛り上げてくれるので、見ている間は大変面白いのですが、見終わってみると、何だったんだろうかという感じでございました。

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「海底47m」 けれんみの無いシャークムービー

今日は、「海底47m」。サメパニック映画です。日本にいると敢えて見に行かない種類の映画ですが、今やっている見ていない洋画では、消去法でこれかなと思った次第。この種類の映画を劇場で見るのは「ロスト・ヴァケーション」以来です。肩の凝らない恐怖を楽しもうと期待です。朝、8時30分の上映。相変わらず部屋に観客1人だけの贅沢な鑑賞です。

あらすじ
メキシコで休暇を過ごす姉妹。ケイト(クレア・ホルト)はホオジロザメを見ようと、“シャークケージダイビング”への参加を計画する。一方のリサ(マンディ・ムーア)は乗り気ではなかったが、ケイトに説得されて二人は参加することにした。保護用の檻に入り、海の中を堪能しているのも束の間、水上の船とをつなぐケーブルに故障が発生し、二人は檻ごと水深47メートルの海底へ落下してしまう。 船との通信も途絶え、酸素も残り少なく、絶望的な状況の中、周囲には巨大なホオジロザメが出没するのだった…。



メキシコのリゾートで休暇を楽しむケイトとリサですが、リサは問題を抱えているようでした。ケイトはリサを元気づけようとバーに誘い、意気投合した2人の男性にシャークダイビングを誘われます。リサは乗り気ではありませんでしたが、ケイトに説得されて参加することに、そして翌朝海に出た4人はいよいよダイビングに臨むことになりました。

まず、船の停泊地点の周りに血や魚のあらを撒くと、20メートルくらいの大型のサメがすぐに寄ってきました。最初は男性2人がケージに入り挑戦。戻ってくると、女性2人と交替です。リサはぎりぎりまで迷っていましたが、船長の説明を受け、ケイトに背中を押され挑戦することになりました。

船の数メートル下の地点で寄ってくる魚を見て楽しんでいた二人は、写真を撮ろうとしますが、カメラを海に落としてしまい。沈みゆくカメラをどうしようもなく見ていると、近寄ってきたサメが大きな口を開けてパクリ!ここから恐怖がスタートしました。突然ケージがガタンと下降し船に異常ではないかと通信しますが、すぐに船のウインチが外れてケージは47mの海底に急下降。周囲にはサメが時々現れ、船とは通信圏外、酸素は限りある状況。2人の恐怖のサバイバルが始まりました…。

海底47m

いや、なかなか緊張しましたよ。二人が海に入ってから、どうなることかと。ストーリーが非常に単純なために、見せ場もサバイバルということになるので、集中して見れますし、けれんみの無さが好感が持てます。「ロスト・ヴァケーション」は家庭事情も含め、いろいろ複雑な要素が入っていましたが、こちらは本当にサバイバルだけで押してますね。

サメがやってくるのはいつも突然です。背後からも襲ってきます。来るぞと思うとお約束のようにやってくる。サメにかかわらず緊迫する場面では、大きな不安を煽るような音響を被せる。まさにパニック映画の教科書通りといった感じでした。そして、海底の恐怖として、遠くに移動した時の方向感の喪失は、ただならぬ恐怖だと思いました。音や光で誘導していますが、実際この深さの海底でどのくらいの周囲の状況がわかるものなのでしょうか?

まぁ、メキシコではこのようなダイビングは止めたほうがいいようです。機械が物理的にボロボロと壊れますね。

主演のクレア・ホルトさんとマンディ・ムーアさん。正直今まであまりよく知らなかったのですが、マンディ・ムーアさんは歌手なのですね。ラ・ラ・ランドの振り付けにも名前が出ていました。しかし、この作品は、ほとんどが海底47mで撮影されているので、最初のダイビング前のエピソードを除いて、お顔がはっきり拝めるシーンが少ないです。(逆に最初のシーンは大写しになる場面が目立ちますが)。また別の作品でお会いしましょう。

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「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」 妖艶なミイラのファンになる!

再び、ホーチミン市に戻っての映画鑑賞です。今日は、「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」ということで、トム・クルーズ主演のホラーアクション。いかにもアメリカのエンターテインメントということで、期待して見に行きました。いつも通り朝一番の閑散とした時間帯での鑑賞です。

あらすじ
イラクの戦火の中で、ニック(トム・クルーズ)は、古代エジプトの文字が刻まれた石棺とミイラを発見する。考古学者のジェニー(アナベル・ウォーリス)とともに、石棺をイギリスに輸送する途中でアクシデントが発生。ジェニーは辛うじて脱出したものの、輸送機はニックたちを乗せたままロンドン郊外に墜落。ニックは不思議なことに蘇生するが、石棺からは、人間への憎悪を募らせた王女アマネットが目覚め、その破壊的な復讐が始まったのだった…。



古代エジプトのシーン。美しい王女のアマネットは一族の裏切りにあい、復讐するために悪魔的な儀式を行いますが、捕捉され、生きたままミイラとして遠くの地に埋められてしまいました。そして現在、地下トンネルの工事現場から数多くの石棺が発掘される一方で、戦火のイラクでは爆撃後の地面の陥没から、ニックたちは地下の石棺を発見。それは水銀の池の底に埋められていたものでした。

ロンドンに石棺を輸送する途中、輸送機は鳥の大群に襲われ墜落。すでに大きな魔力が発動しているようです。死体安置所に運ばれたニックはそこで突然蘇生します。これもアマネットの力でしょう。一方で墜落した飛行機に乗せられていた石棺からアマネットのミイラが姿を現し、警備員の体液を吸うことで干からびた体を元に戻していきました。そして力を得たアマネットは復讐の為に立ち上がりますが、すぐに研究施設の部隊に捕捉されてしまい、施設内で囚われの身となって、ニックやジェニーと相まみえることとなります。

そして、この施設の中で、古代エジプトの儀式や宝玉のついたダガーのエピソード、薬を打たないと豹変してしまうジキル博士(ラッセル・クロウ)とニックの小競り合いなどの場面を経て、アマネットは強大な力で施設を脱出、ロンドンに甚大な被害をもたらしていくのでした…。

というように話は進んでいきます。いろいろな小道具や仕掛けが盛りだくさんで面白いのですが、英語オンリーで見ているので、全部は理解できていないと思います。

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女

全体を通して見て、この映画は一つ一つのシーンはとても魅力的で面白いのですが、ストーリーの進行が妙に脈絡がなく、(いや、あるのですが、必然的な脈絡が希薄とでもいうのでしょうか)雑多に詰まったような印象を受けて、少々退屈な感じになりました。面白いアクションシーンをトム・クルーズは続けているのですが、なんだかシーンの為のシーンのような気がして、どうしても緊張感が出てこない感じです。(私が、英語が100%理解できていないということもあるとは思いますが…)

いろいろな仕掛けやネタは盛りだくさんで、数えきれないほど。これは一つ一つは面白いのですよ。ミイラのたくさんのザコキャラたちは、さながらゾンビ映画のような活躍ぶりだし、やられ方もゾンビです。そして、ミイラは水中も泳いでしまいます。詰め込み過ぎなんですかね?

で、出色なのは、アマネット役のソフィア・ブテラさんです。ミイラなのでひどいメイクなのですが、そもそもエキゾチックな顔立ちで、身のこなしが美しいので、ちょっと惚れ惚れするような妖艶なミイラになっています。思わす、トム・クルーズよりそちらを応援したくらいです。ストーリー的にも悲劇の王女からのスタートですから。今回は残念でしたが、また復活してください。

この映画は、ユニバーサルの往年の恐怖映画を現代に再生するリブートプロジェクト「ダーク・ユニバース」の第一作とのこと。大変面白いプロジェクトと思うので、期待したいと思います。本作はちょっと残念かなと思うところもありましたが、きっと名作が生まれることと思っております。

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「ドリーム(HIDDEN FIGURES)」 時代を変えた功労者たちの伝記

機内鑑賞3作目。少し疲れてきましたが、あとひと頑張りです。今年のオスカー候補作、「HIDDEN FIGURES」で、ケビン・コスナーの名前を久しぶりに見たなと言う作品でもあります。予備知識はあまりありませんが、どんなもんでしょうか。

あらすじ
60年代、アメリカはソビエトとの宇宙開発競争の最中であった。アフリカ系アメリカ人のキャサリン(タラジ・P・ヘンソン)は、類稀な数学の能力を持ち、NASAで活躍していたが、この時代は一方で人種差別が根強く残る時代でもあった。キャサリンは、同僚のドロシー(オクタヴィア・スペンサー)、メアリー(ジャネール・モネイ)とともに、NASAで活躍するが、一方で、職場・家庭双方での差別とも戦わなければいけなかった。そんな中で、ソビエトに遅れを取ったアメリカは、ジョン・グレンの飛行士の乗る有人ロケットの打ち上げへと、計画を急ぐことになる…。



幼少期から、天才的な数学の才能を持っていたキャサリンは、周囲の勧めで黒人という制約の中での最高レベルの教育を受け、NASAに計算係として就職。同僚のドロシー・メアリーと共に、忙しい日々を過ごしていた。その中で、キャサリンは新しいプロジェクト専属の計算係として移動。能力を発揮し始める。しかし、3人の前には厚い差別の壁が立ちはだかっていた。

キャサリンは、有色人種+女性という二重の差別から、表の場に出ることが出来ず、仕事が思うように進まない。ドロシーは条件が整い、昇格を交渉するが、上司(キルスティン・ダンスト)にかわされてしまう。メアリーは、これ以上の昇格はNASA規定により、特定の学校の卒業が必須であるが、それは白人専用の学校であった。

このような困難の中で、実績を積むキャサリンは徐々に周囲に認められるようになり、ドロシーはIBMの計算機の導入という、自分のチームの存亡の危機と闘い、メアリーは白人専用の学校への入学について法廷で戦うことを決意する。しかし、家族たちも、彼女たちの活動に必ずしも賛成では無かった…。

ドリーム

いろいろと、制約が多い中で、明るく負けずに道を切り開いていく姿が描かれていて、大変前向きないいお話でした。ちょっとコメディタッチな所もあり、主題の重さにかかわらず、楽しく見られるところもいいと思います。差別する側も、される側も、双方の姿がたぶんこの頃の通常の姿であり、ごく当たり前に行動していて、しかし、社会に貢献する姿は平等であり、そのあたりのギャップが浮き彫りになります。

差別には、有色人種と女性という二つの面が入っており、これが高い壁になっていました。その中で象徴的なのはトイレの話題でしょうか。白人の上司に、トイレはどこと聞いても、「白人専用のしか知らない」と答えが返ってきて、実際探してみるととても遠い。トイレに行くのに相当な時間がかかり、雨が降っていればずぶぬれになる。そんな環境がごく当たり前だったようです。

有色人種同士の間でも、向上心をもって進むのはやめた方がいい。かえってつらい目に会う。という諦めの発想に支配され、彼女たちは夫や恋人から、行動に難色を示されますが、それを乗り切って進んでいき、それが結果としてグレン飛行士の成功へと繋がっていく。自ら行動して壁を打ち破って、アメリカに貢献したサクセスストーリーでした。

白人たちは、差別があまりにも普通のことになっていて、自分は差別してない、配慮していると思っていても、そもそも目線が違っていました。それは、オクタヴィア・スペンサーとキルスティン・ダンストの会話に顕著になって表現されています。ケヴィン・コスナーも最初は気づいていませんでしたが、プロジェクトの成功という最上級の目線があったおかげで、中立的になってきます。そういったことが、非常に解りやすく描かれており、表現がすべて前向きなので、大変よくまとまった印象を持ちました。

しかし、さすがNASAですね。相当な人材を揃えていたんだと思います。

この映画は、日本公開は今年9月のようですが、題名は「ドリーム」となっているようです。これはさすがにちょっと吹き出してしまいました。「ドリーム」ですか…。いや、まぁ原題の方もちょっとしっくりこない感じがしているので、難しいところです。

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「素晴らしきかな、人生」 幸せのオマケ、オマケの美?

機内鑑賞の2本目は、「素晴らしきかな、人生」新しめの映画ということで、知ってたとか、見たかったとかいうのではなく、むしろ知らない映画の方が新鮮でいいだろうというチョイスです。そして、飛行時間内にうまく収めるために、時間調整的に90分台の映画を選んだということもあります。さてさて…

あらすじ
ニューヨークの広告代理店の代表を務めるハワード(ウィル・スミス)は、最愛の娘を亡くしてしまい、深い喪失感から立ち直れずにいた。仕事も手につかず、彼のパワーで業績を上げていた会社は失速。仲間たちは心配しながらも、彼を更迭するために策を練る。それは、彼の今の行動の異常性を撮影し、経営能力なしと判断させようというもの。その為に雇われた3人の役者さんが彼の前に出現する…。



ハワードは、そもそもカリスマ的な社長であったが、6歳の娘を失って以来、今や抜け殻同然。会社に来ても仕事は手につかず、一言も話さずドミノ倒しに没頭する毎日でした。おかげで業績が急落、ボードメンバーは身売りをして窮地を乗り切ろうとしますが、筆頭株主であるハワードの同意を取り付ける必要がありました。その為に彼らは探偵を雇い、ハワードの奇行を記録し、経営判断能力を喪失していることを証明するという手に出るのでした。

探偵が見つけてきたのは、ポストに投函されたハワードの3通の手紙。あて先は、「愛」「時間」「死」。彼らは素人劇団の役者3人を雇い、それぞれに「愛」「時間」「死」を名乗らせ、ハワードに気の利いた警句を語りつつ接近させれば、おかしな言動に出るはずだと仕掛けます。その様子を探偵がビデオにとり、それには役者は映らずに、ハワードが透明人間と話しているように合成するというもの。

一方でハワードは、子供を亡くして立ち直れない人たちが自らの体験談を語り、慰めあいながら吹っ切れて前向きに生きていくというサークルに出るようになりますが、出ては見たものの、リーダーに促されても口を開こうとしません。彼はいつまでたっても悲しみを内に秘めたままの状態から抜け出せないようです。

そんなハワードも、役者3人との会話を契機に少しづつ思いが口をついて出るようになり、話が進展していきます…。

素晴らしきかな、人生

しみじみと感動する映画でした。ハワードも、彼を追い出そうとしている同僚も、それぞれに深い傷を抱え、悩みながら生活している。ハワードを追い出すことには成功するものの、結局彼らはハワードに励まされてしまう。どこにも順風満帆はないが、それでも幸せをかみしめる一瞬がある。そこで人生が癒される。そんな感じでしょうか。

6歳の娘の死にあたり、その場にいた他人からかけられた言葉。「幸せのオマケを逃さないように気を付けて」この意味をはっきり説明するのは難しいのですが、娘の死に臨んでいる時にかけられた「幸せのオマケ」という言葉。絶望のどん底にいるときに、全く不釣り合いな響きを持ています。いろいろ感じることはあるものの、言葉にしづらいような、人生の洞察力と国語力が試される言葉ですが、時と人により違うのかもしれません。

この映画、名優たちの素晴らしい演技を見ることができる映画でもありました。もちろん主演のウィル・スミスは渋い演技を見せてくれますが、感心したのはナオミ・ハリス。うまいです。貫禄の演技はヘレン・ミレン。ビシッと決まったような演技でした。同僚の3人もとてもいい。いずれにしても、錚々たるメンバーですね。

邦題はガン無視です。原題にある「Collateral」が、いわゆるオマケということですかね。ある意味邦題が、表現したかった主題に微妙に当たっている部分があるような気がするので、余計に引っ張られたくないかな…。自分の言葉のセンスで訳してみたくなる原題です。

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