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「ベイウォッチ」 ハリウッドのセレブを楽しむひと時

今週もホーチミン市での映画鑑賞。「ベイウォッチ」は、1990年代のアメリカのTVドラマシリーズで、今回これを映画化したもの。他にこれと言って見たいものが無かったというのも選定理由なのですが、お目当てはアレクサンドラ・ダダリオということにして、気楽な鑑賞です。言葉の問題は解りません。ギャグがいろいろと出て来そうなので、そのあたりは理解不能です。たぶん。2017年の映画で、監督はセス・ゴードンえす。

あらすじ
ビーチのライフガード、ミッチ・ブキャナン(ドウェイン・ジョンソン)は新入りでオリンピックの金メダリスト(ザック・エフロン)を部下として受け入れ、意見の衝突を繰り返しつつ指導する中で、港を狙う麻薬犯罪組織の野望を発見。ライフガードの仲間と共に警察の制止を振り切り、悪に立ち向かい始めるのだが…。



日本公開はまだ先だと思うので、ここはプロットだけにしておきます。ビーチのライフガードを束ねるミッチは、筋骨隆々のドウェイン・ジョンソン。チームのヒロインは、CJ(Kelly Rohrbach)。 そんなチームに、運営サイドの思惑で加入してきたブロディ(ザック・エフロン)ですが、オリンピックの金メダリストを鼻にかけた、あまりにも軽いキャラで、人命救助の使命を全うする為に努力を続けるミッチとはそりが合わず、いろいろな所で衝突する次第。

そして、チーム増強のためのトライアウトに訪れた、サマー(アレクサンドラ・ダダリオ)たちの中から選抜されたメンバーも合流。ライフガードの仕事が始まりました。ミッチは、ブロディの無茶な行動に切れそうですが、我慢強くライフガードとしての行動を教育。そんな中で、沖合で炎上するボートを発見。火の海の中を救助に向かいますが、女性の水着に麻薬の小袋が挟まれているのを発見。最近、砂浜に打ち上げられた同様のものを見ていることから、ビーチを守るため、ライフガードは警察の度重なる制止にもかかわらず独自に捜査を始めることになります。

ベイウォッチ

見どころは、やはりビーチにおける男女の肉体美??と、チームが潜入するセレブなパーティ。要は、水着や美しいドレスをまとった俳優たちを見るという、極めて単純なもの。いや、そういうものだと思えば、なかなか目の保養になります。そして、細かいジョークや小ネタなどなど。ジョークは男根系の下ネタが多いようですが、各所でいろいろと楽しませてくれます。

CJたち美女が砂浜でかけるシーンは、爽やかにスローモーションで映されますが、「なんで彼女はスローモーションのように走るの?」というジョークはなかなか面白い。CJを演じているKelly Rohrbachさんは、TVドラマが多く、映画出演は少ないようですが、チームでは一番露出度が高くセクシーで、どちらかと言えば雰囲気がキャメロン・ディアス的な顔立ちのように思いました。似ている訳ではないですが…(上の写真)

お目当てのアレクサンドラ・ダダリオは、露出度は少し控えめ(演技も控えめかな?)。以前お目にかかったのは「ゾンビガール」のホラーマニアの少女でしたが、今回はビーチ+セレブなので、メイクは派手。今後の活躍が気になる女優さんです。

ドウェイン・ジョンソンがかっこよく活躍するのは勿論ですし、悪役サイドのプリヤンカー・チョープラーを始め、登場するキャラがそれぞれはっきりしていて面白いので、素直に楽しめました。まぁストーリー的にはテレビドラマの延長という感じで、映画でじっくりという感じではないかと思いますが、豪華俳優陣と衣装と音楽とアクションを大画面で楽しんで、何も考えない時間を過ごすというのも、また映画の愉しみでもありますかね。ちなみに、今回の鑑賞は、例によってプレミアムルームでゆったりとですが、朝一という事もあってか、観客は私1名。貸し切りでしたよ(笑)。
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「バグダッド・カフェ」 80年代の雰囲気と、Calling You

名画とも言われているこの映画ですが、あまり知識はありませんでした。今回、GYAO!に出ていましたので、この機会に見てみました。ニュー・ディレクターズ・カット版での鑑賞です。元の方は当然見ていないので、どう違うのかは解らないのですが、いろいろと期待大です。

あらすじ
ドイツから観光にやってきたミュンヒシュテットナー夫妻は、道中で夫婦喧嘩となり、妻のジャスミン(マリアンネ・ゼーゲブレヒト)は、重いトランクを引きずり砂漠地帯を歩いて、さびれたモーテルの「バグダッド・カフェ」にたどり着く。ここで部屋を借りることとするが、女主人のブレンダ(CCH・パウンダー)は、亭主のサル(G・スモーキー・キャンベル)を追い出したばかりで、胡散臭げな表情を隠そうとしない。思うに任せない家族や使用人にいつも腹を立てているブレンダは、やがて、この大女ジャスミンを追いだそうとするが、ブレンダの留守中にジャスミンがモーテルの大掃除をしてしまったことから、怒りが爆発してしまう。しかし、それを期に、ブレンダの見る目も変わってきて、ブレンダの子供たちも、母親がいつしか失くしていた包容力を求め、ジャスミンの部屋をしばしば訪ねるようになっており、客のルーディ(ジャック・パランス)も、絵のモデルとしてジャスミンを口説き始める。そしてブレンダは、カフェの客相手に手品を披露し始めたジャスミン目当ての客で「バグダッド・カフェ」は大繁盛、家族同様の付き合いとなっていくが、保安官が現れ、ビザの期限切れと、労働許可証の不所持を理由に、西ドイツへの帰国を命じ、カフェは空虚さに包まれてしまう。そしてその数ヶ月後、ジャスミンは再びカフェに戻り、大歓迎されるのだった。



冒頭導入部の雰囲気は、「パリ・テキサス」を思わせるような、美しい景色から始まります。西部の砂漠地帯の青空というところですが、こういう美しい雰囲気から始まると、やはり映画全体に興味が湧いてきました。さて、ドイツ人夫婦の2人。なにやらやっていることが、ちょっと抜けた感じがしますが、まずは一転コメディに。そして、太ったジャスミンは、喧嘩別れの後荷物を転がして、「バグダッド・カフェにやってきました。

バグダッド・カフェでは、ブレンダが要領を得ない亭主と喧嘩したばかり。ブレンダの激しさに、亭主のサルは切れてしまい家出をしたところです。気性の激しいブレンダの目には涙が。店とモーテルを切り回し、2人のやりたい放題の子供とその孫の世話をしていて、休む暇のないブレンダが亭主に当たり散らしているのは、解らないでもなく、夫が出て行って涙ぐんでたたずむ姿には、ブレンダの人となりを感じさせ、同情を禁じ得ないところです。そこに突如として現れた大女のジャスミン。ブレンダは相当胡散臭げにジャスミンを見つめています。

モーテルの住民となったジャスミンは、モーテルの客やブレンダの子供たちから気に入られ、なつかれてしまいますが、それも面白くないブレンダは、いろいろと難癖をつけて追い出そうとしますが、ジャスミンとて行く所がありません。ブレンダが夫の仕事であった買い物で留守にしている間に、散らかっているオフィスや店をジャスミンは奇麗に掃除してしまいました。帰ってきたブレンダは、瞬間的に爆発し、元に戻せと怒鳴り散らしますが、落ち着いて考え直し、逆に机の上を散らかしてしまった娘に注意します。このあたりから、2人の関係が微妙に変化していくことになります。そして、ジャスミンは荷物に入っていた(旅行のお土産??)手品セットを練習し、バグダッド・カフェで披露したことから、ジャスミンと、ブレンダの家族や店の客と店員の間は急接近。家族の一員になりました。

バグダッド・カフェ


話は、続きますが、ここまでがこの映画の核心。あとは、成り行きでストーリーが流れていく感じです。突然現れた明らかに外見も育ちも違うよそ者のジャスミンと、バグダッド・カフェの面々が打ち解け影響しあう物語。多少ハラハラしながらも、それぞれの素直な人間性が語られ、素晴らしい物語になっていました。ストーリーは極めて単純ですが、映像美と、演技とがとても美しい。その場所に行ってみたくなるような、ある意味良心的な映画でした。

この映画を見ていると、この時代80年代に、こういう雰囲気があったなと、思い起こしてしまいます。最近は、画像もかなりリアルに色んなものを映し出すような感じですが、バグダッド・カフェを見ていると、いいものを美しく描いたような、幸せな映画。冷戦も終結に向かい、日本もバブルに入って浮かれた世相ではありましたが、同時に前向きな時代でもあったと思います。その頃が、私も入社して数年の活動的な時期であったので、懐かしく記憶がよみがえってきます。ラストの「Calling You」も素晴らしいですね。エンドロールで立ち去る観客を釘付けにしそうな名曲です。

さて、登場人物。主役の2人は素晴らしいのですが、脇役にもジャック・パランスが出ている。シェーンの悪役というイメージが私には強いのですが、なかなか面白い役を演じています。それからバッハの平均律を繰り返し練習している息子。顔の雰囲気がオバマ大統領に似ていると思いました。そして、映画としては、全体を通して、見ている間楽しい気分になれるような、記憶にとどめておきたい映画だと思いました。機会があったら、オリジナルも見てみたいと思います。

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「ベルリン・シンドローム」 監禁状態の心理をとらえた緊張感

ベトナムでの映画館鑑賞。今回は「ベルリン・シンドローム」。製作国のオーストラリアでは4月公開。アメリカ・ドイツでは、こちらと同様に、今週公開のようです。今年のサンダンス映画祭出品。ベルリン国際映画祭では、コンペティション外で上映された模様。日本公開は今のところ未定のようです。さて、どこまで理解できるかどうか…。

あらすじ
オーストラリアのフォトジャーナリストであるクレア(テレサ・パルマー)は、ベルリンでの休暇中に、アンディ(マックス・リーメルト)と出会い、お互いに惹かれあううちに、2人は情熱的な夜を過ごすこととなった。これは、ロマンスの始まりであると思われたが、翌朝アンディが出勤後、クレアは部屋に閉じ込められてしまう。そして、クレアは彼が解放するつもりの無い事を知ることとなったのだ…。



クレアは、ベルリンに着き、目新しいベルリン風景の中をカメラ片手に彷徨います。それは、決して観光地的な情景では無く、生の町の風景です。建物の屋上で集まっている若者たちと飲み明かしたりと、異国の休暇を楽しむクレア。そんな中のある日街角で、交差点で手にイチゴを持ち、本を落としてしまったアンディと出会いました。(ちょっとわざとらしい出会いでもあります)

アンディは、学校の教師。廃墟のようなアパートに住んでいて、目に映る物が目新しいであろうクレアは誘われるままにアンディの家に入り、情熱的な夜を過ごすこととなりました。そして、翌日目が覚めてみると、アンディは仕事に出かけ、閉じ込められてしまっていました。手持無沙汰なクレアは部屋の中を物色しますが、その中で肩に「私のもの」と書かれた自分自身のポラロイド写真を発見。自分の肩を見てみると、マジックで確かに書かれています。クレアは事態を悟り脱出を試みるべく、暴れまわりますが、頑丈にできている窓やドアはビクともしませんでした。

夜になると、アンディが帰宅。メチャメチャになった部屋を見て、翌日からベッドにクレアを縛り付けて外出するようになります。トイレに行けず、ビニールの敷かれたベッドの上で、用を足さざるを得ないクレア。やがて、落ち着いたクレアは、縛られることは無くなりましたが、監禁は相変わらず。一度は脱出を強行したものの、広大な廃墟を脱出できず連れ戻され…。

その様な中で時が流れ、雪が降る季節になると、アンディが時々通って様子を見ていた、老いた父が老衰で死亡。失意のアンディと慰めるクレア。クレアは、監禁されている状況で、ある程度はアンディとペースを合わして接しているようですが、ずっと機を窺っていることには違いありません。そして、クリスマスが過ぎ、年が変わり…。

ベルリン・シンドローム

ストーリーは単純です。最近見たこういった監禁ものの映画は、「ルーム」とか、「ケイジ」とか、監禁と解放後の両面から語られる映画が多いのですが、これは監禁物語オンリーでした。従って、ポイントは監禁状態におけるクレアの心の動きや、アンディの人物描写ということになります。これはなかなかよく出来ていると思います。表題から、ストックホルム・シンドロームを暗示していると思われ、まさにその過程を描いたようでもあるのですが、一方で、アンディの異常性。外では全くの普通の良い人になっている。その対比も一つのテーマかと思います。最近日本でも、松戸市で小学生が殺害される痛ましい事件を経験したばかりですが、外見ではアンディは信頼のおける人物のように作られています。そして、監禁以降ラストまで、外乱要因が入りつつ、微妙な2人心の動きが見どころで、そのほとんどが、言葉以上に行動や表情で語られています。そして、最後まで緊張感を持続させているのは見事です。

さて、こちらではベトナム語字幕で見ることになるのですが、クレアとの会話はいいのですが、ドイツ人同士の会話は、きっとこれ、ドイツ語ですよね!これは、さすがに解りません。まぁ、雰囲気で感じ取ることしかできません。これは残念。アンディの異常性とか、微妙なところが、完全には理解できなかったような気がしています。

この映画の舞台のベルリン。若者たちの夜の世界では、最近「ヴィクトリア」という映画が話題になっていましたが、残念ながらまだ見ていません。これはぜひいつか見てみたい。ビルの屋上で酒を飲むシーンから発展していく話らしいので、この映画と出だしが、被ります。また、最近見た「ケイジ」は、まさにベルリンで監禁されるシーンが長く続きます。その窓からの情景が、この映画と非常によく似ています。中庭があって、廃墟のような建物で…。

夜のベルリンや、廃墟のようなアパートというキーワード。ベルリンはかなり危険な街のようです。

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「O嬢の物語」 原作とはまた趣の違うエロス

ついにこの映画を見る時が来ました。幼少時、禁断の映画と思っていた「エマニエル夫人」と、「O嬢の物語」。エマニエル夫人の方は、数年前にDVDを買って3作とも見ましたが、O嬢の方は未見でした。GYAO!に無料動画で登場していたので、この機会を逃しては、ということで鑑賞です。

あらすじ
O(コリンヌ・クレリー)は恋人のルネ(ウド・キア)に命じられて、ロワッシーの館に入る。Oは、丹念に体を化粧され、ヌードのまま首輪と腕輪つけられる。そしてルネを含む四人の男たちの前に連れ出され、男たちは鞭持ってOの体を眺め、その中の一人が後から彼女のなかに入ってきた。その後、Oに腕輸をかけ、ムチがしなる。自分の部屋で一人になると、Oはまた、恐怖の中でも甘美な思いを感じ取るのだった。
何週間が過ぎ、ルネの迎えで、Oが館から出る。ファッション・カメラマンとしての生活の中で、ルネとの逢瀬も以前のように続き、ある日、ルネは彼女をステファン卿(アンソニー・スティール)に引き合わせた。ルネと彼は、血はつながっていないが兄弟同然であり、二人は何でも共有すると宣言、Oも共有できるのだと言った。Oは、ステファン卿の権利を認め、二人は思うがままにOを自由にし、また、鎖につなぐことができることとなった。徐々にステファン卿は、権利を行使し始め、ルネは二人の前から姿を消し始める。Oはいつの間にか、ステファン卿がいとおしく、彼に愛され、彼によって傷つけられることを望むようになっていった。
ある日彼は、愛の証拠として烙印をつけることを要求、Oはステファン卿のために要求を受けることを承諾した。そして、ステファン卿は、Oを友人の船長に一夜の愉しみにと譲り渡し、船長の開いたパーティで、Oはふくろうのマスクをかぶり、鎖でひかれて人々の前にさらされた。Oは堂々としてなおかつ神々しくさえあった。パリに戻ったOとステファン卿はふたたび二人の生活に戻った。“わたしが耐えたような試練に、あなたは耐えられると思う?”。Oはステファンの葉巻をとり、それを彼の手の甲の上に押しあてた。彼の肉体にもくっきり“O”の字の永遠のマークがつけられていたのである。



多少端折ってはいますが、あらすじはこんな感じです。その他、登場人物やエピソードもありますが、それほど本質的には影響しないと思うので。そして、映画は、冒頭ルネとOの車の中での行動から始まります。ロワッシーの館に入る準備として、ルネはOに下着を取ることを要求、Oは運転手の目を気にしつつ、ガードルとパンティを脱ぎ、ルネはOのブラジャーの紐をナイフで切断。そうこうしていくうちに館に到着、Oは館に入っていきます。館の女は皆乳房を露出し、下着はつけず、ドレスも腰のあたりまでスリットの入ったものを着ているので、いつでも体制が整っていますよという、エレガントな服装でした。

その後は、露出の多い展開が続き、Oはルネとステファン卿の従属物となり、意のままに他人にも貸し出され、Oは自らの意志では他人とは交わらないという状況となります。その中で、イワンと性交が最も気持ちの入った激しいもので、イワンはステファン卿に、Oを譲り受けて妻にしたいと申し出ます。ステファン卿は、回答をOにゆだねますが、Oの回答はイワンを呼び、自分が拘束されて鞭うたれている姿を見せつけることでした。イワンは一目見て逃げ出してしまいました。

こういったストーリーを見つつ、AVとエロスの映画の境目はどこにあるんだろうとも考えてしまい、程度問題なのかな?とも思ったりした次第。ストーリー性の高いAVであれば、そこそこのドラマ的要素も入りますし、本番行為の有るか無いかですかね?と言うと身も蓋もないので、やはり映画であれば、露出はなくても、えもいわれぬ背徳感をプンプン醸し出して欲しいわけですし、冒頭の導入部などは、普通に成功していると思った次第です。

O嬢の物語

さて、ポーリーヌ・レアージュ(ペンネーム)による原作の「O嬢の物語」は、学生時代にしっかり読みました。映画を見るまでは、「O嬢の物語」は逆にこれしか知らないわけですので、そのイメージが強いわけですが、もっとずぶずぶに奴隷状態となる話だったと記憶しています。こちらのあらすじは、

Oは、恋人ルネに城館へ連れて来られ、複数の男の共有性的玩弄物となるよう、鞭打やその他肉体を蹂躙する手段をもって心身共に調教される。約一ヶ月後、城館を出たOは、ステファン卿を紹介され、卿の求めによりルネから譲り渡される。ステファン卿の持ち物となったOは凌辱と鞭打とを繰り返され、さらに持ち物である証として尻に烙印を押され、性器に鉄の輪と鎖を付けられる。そしてある夜会で、梟の仮面を被せられ、陰部を脱毛されたOは衆目に晒されることになる。


という内容です。アウトラインは同じですが、受けるイメージが微妙に違います。小説の方は、「奴隷状態における幸福」に力点がありますが、映画の方はかなり、普通です。ステファン卿も妙に逡巡していますし、ラストのエピソードで違った物語になっているような感じです。

映画では、Oは、ラストでステファン卿にOの烙印を押し、対等な関係になってしまいます。この感じは、「エマニエル夫人」と同じ。「さよならエマニエル夫人」では、立場が逆転し、最後には女性上位になってしまいますが、やはりここでも、完全な奴隷状態の幸福ではなく、結局は普通の男女関係に近い力関係になってしまいます。結局は、男は主導権を取っているように見えて、だんだん女性が主導権を奪っていくのですよね。そんなラストの映画でありました。

という訳で、小説と映画、若干趣を異にしつつ、終わる訳ですが、小説で描けることは、想像をいくらでも膨らませることができますが、映画は映像そのものですし、広く一般に公開される訳ですので、やはり平和なものになったのですね。とう感じです。AVならもっと違った感じになるのでしょう。このあたりもAVとエロス映画の違いかもしれません。

監督のジュスト・ジャカンは、エマニエル夫人のあと、この映画を撮っている訳ですので、まぁ、主張は一貫しているということになるのではないかと思います。

【リスト】 ① 裸のエロスを見る作品

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「フェノミナ」 同じパターンながらより洗練された

ダリオ・アルジェントの作品。シャドーからさらに時代は3年下って、1985年製作の「フェノミナ」です。主演にジェニファー・コネリーを迎えたこの作品は、彼の作品の中でもポピュラーなものと思われますが、まだ見たことがありませんでした。今回、これもGYAO!に登場していたので、見逃しませんでしたよ。

あらすじ
チューリッヒ郊外の田園地帯。観光に来たヴェラ(フィオーレ・アルジェント)は、首を切断さ殺害される。そして、俳優の娘ジェニファー(ジェニファー・コネリー)が、チューリッヒに到着。女教師ブルックナー(ダリア・ニコロディ)と共に寄宿学校へ向かった。ジェニファーは昆虫とコミュニケートできる特殊能力の持主であった。ジェニファーは、奇怪な夢にうなされ、夢遊病者のように彷徨い出ると、少女の殺害現場を目撃してしまうが、徘徊中のことで、記憶には深く残らなかった。それからほどなく、ジェニファーの服装を借用していた、ルーム・メイトのソフィーが惨殺される。ジェニファーは蛍に導かれ、犯人のものと思われる手袋を発見。昆虫学者のマクレガー(ドナルド・プレゼンス)の 元に持ち込むと、死肉を好むニクバエと判明。この虫を使って、死体の隠し場所を探そすことを提案する。ジェニファーはニクバエを入れた箱を持ってバスに乗り、ヴェラが殺された家へ入り込むが、すでに廃屋になっていた。一方、恐るべき殺人鬼はマクレガーを惨殺、ジェニファーは恐くなり、寄宿舎を逃げ出そうとしたが…。



スイスの観光地でバスに乗り遅れてしまったヴェラは、フィオーレ・アルジェント。アーシアの姉に当たり、これが映画デビューでした。ヴェラは、仕方なく近所にあった一軒家を訪ね、いかにもといったその家に入って、「誰かいませんか?」ですが、これはもうお決まりのパターンで、魔の手にかかってしまいます。そのヴェラの切断され、蛆のわいた首を見ているのは、昆虫学者のマクレガーと刑事。この時交わされたニクバエの蛆から死亡時期が解るという会話は本当のことの様です。ウィキペディアにも載っていました。

さて、主役のジェニファー・コネリー登場。ジェニファーは冒頭から虫との親密性を発揮します。アメリカからやってきて、ヨーロッパの寄宿学校に入るというのは「サスペリア」と同じパターンですね。そして、夢遊病として徘徊し、事件に遭遇。その先で、昆虫学者のマクレガーの家に行き、マクレガーはジェニファーが現れたことによる昆虫たちの異常な反応に目を奪われます。ジェニファーは昆虫と交信できる特殊な能力を持つと結論付けられました。

その後、同室のソフィーも殺害され、さらに魔の手はこれまでの事件に偶然関係した者に広がっていきます。一方、ジェニファーは寄宿学校で、夢遊病+昆虫と交信できると言う事で、異常者扱いされいじめにも会いますが、その時怒りのジェニファーに呼び寄せられた蝿の大群が寄宿学校を襲い、皆を恐れさせ、「ベルゼブブ」とたとえられて精神病院に入れられそうになりますが、寄宿学校を脱走。いざアメリカに帰ろうとしたとき、女教師ブルックナーに連れ帰られました。そして…。

フェノミナ

さて、アルジェントのサスペンススリラーを最近見続けていましたが、これはよくまとまっています。ミステリー的要素は相変わらずで、大した伏線が無いので、謎解き的な納得感は相変わらずありません。しかし、「サスペリア」のように超常現象が入ると、ミステリー的要素は重要でなくなってしまうので、大変よくまとまった話に様変わりします。そういう意味で、この映画は大成功と言えるのではないでしょうか。

これまで見てきたアルジェントのサスペンススリラーのエッセンスが詰まった総集編的な映画とも言えると思います。アメリカから来た女学生は、「サスペリア」。アメリカから来ただけなら「シャドー」もそうですし、「サスペリア PART2」も他国から来て事件に遭遇。ガラスに首を突っ込んで死亡するシーンは多数見ましたが、ここでも健在。首をスパっと刎ねられるのも、やはり多数。伏兵の背後からの登場は「シャドー」。そして、「サスペリア PART2」の人形が今度は実写で出てきたような面影がありはしませんか?

こわっ!と思ったのは、ブルックナー夫人が目を剥いた形相。白目が一瞬やたら大きくなりました。これは凄い。いままで映画で見た怖い形相の中でもトップクラスです。ダリア・ニコロディさんですが、アルジェント作品の常連ですね。それも準主役級を演じ続け、アルジェント作品に無くてはならない女優さん。アーシア母です。

そして、やはりジェニファー・コネリーが最高です。ベルゼブブになってしまいましたが、蝿の女王も、この世で君臨していく。敵を倒した女王は、サスペリアのジェシカ・ハーパーと同様。この世界で魔女として君臨していくのでしょう。虫を操るジェニファーは神々しいまでの美しさを見せてくれました。

という訳で、アルジェントスリラーの総集編のような映画でもあり、ジェニファーというヒロインを得て美しく仕上がり、ストーリーもしっかりしているので、凄惨な場面より、気色悪い場面が多いのですが、「サスペリア」と並んで芸術的なホラーと思いました。最後に、プログレチックなユーロロック。映画にぴったりフィットして最高です。

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「AAAH!ゾンビーズ!! 俺タチだって生きている」 アイデア勝負?

B級のゾンビ映画として、時々名前を見る映画で、予告編を見たら面白かったので、しばらく気になっていました。それが、丁度GYAO!の無料動画にアップされたのを見つけ、早速見みてみました。けっこう期待してます。

あらすじ
アメリカ陸軍の極秘施設では、“超兵士"を作るために人体実験が行われていたが失敗し、兵士がゾンビになってしまう。この事実を隠そうとした陸軍は、廃液をドラムに詰めて破棄しようとするが、事故でドラム缶が転がりだしてしまい、ボーリング場の裏口で、あふれ出してしまった。ボーリング場でバイトする仲間の4人、マットは勝手に店の売り物のソフトクリームを作り、皆に振る舞ったが、食べた4人が感染して、即ゾンビ化するしてしまう。4人は、ニックと名乗る軍人と出会い、感染の拡大を阻止しようと行動に出ようとするが…。



冒頭は、白黒画面で、米軍の実験施設の一室から。実験を待つ兵卒に、緑の液体を注射する場面。やはり、ゾンビ化の元凶は緑の液体と言うのは定番なんですね。注射したとたんにゾンビ化して暴れだすというお決まりのパターンに、見ている方としてはワクワクします。この実験は失敗と認定され、薬物廃棄のため運搬中に、事故により薬物を詰めたドラム缶がトラックから転げ落ち…。このドラム缶が転がっていく映像も、ドラム缶が意思を持っているようで秀逸です。

ボーリング場の勝手口にたどり着いたドラム缶は、そこで線が抜けて緑の液体が流れだし、そこにあった食材(乳製品)を汚染。その食材でアイスクリームを作って食べた、ボーリング場のバイト君と、その友達の男女4人が感染してゾンビ化することとなりました。さて、ここからが、本題です。

ストーリーは、実験によって超兵士になったと思い込んでいるニックが現れ、4人と合流。感染者を駆除し、社会を救うために立ち上がろうとしますが、4人はそれぞれ別の関心ごとがあり、賛同はしません。しかし、自分たちはそうは思っていなくても、一般の人から見た場合、彼らはゾンビ化しており、いろいろな行動の中で、皆を恐怖に陥れることになります。そんな騒動の中で、やがて彼らは自分たちがゾンビになっていることに気づき…。

というお話でした。

AAAH!ゾンビーズ!!

やはり、この映画の最大の面白さは、人間視点とゾンビ視点の同時進行にあります。ゾンビ化後、人間視点で見た画像は白黒画像で、おぞましい姿で表されますが、カラー画面においては、ゾンビ化した彼らから見える世界で、4人はお互いに普通の人に見えています。

カラー画面で見た、普通の人は、行動のスピードが速く、言葉も早送りされていて何を言っているか解らない状態。ゾンビ化した彼らの行動も、普通の人間の格好に見えますが、実際の行動は普通の人間のそれではなく、簡単に人を殺したり、脳みそを食べたりと常軌を逸しています。これが、いかにも普通のことのように描かれます。そして、この普通の人間に見えている行動が、一転して白黒画面に置き換わると、ゾンビの行動に見えるわけで、このギャップが最高に面白いという訳です。キスシーンの切り替わりのところがその白眉で、予告編で見た時、最も印象に残ったのでした。

そういった面白い演出なんですが、そこまで見せられると、この行動の時はどう見えるの?といろいろ見たくなるのも人情というもの。カラー画面の行動が、白黒に変わるのを期待してしまいますが、中盤以降、期待ほどゾンビ化映像を映してくれないもどかしさがつのってくるので、そのあたりが難しいところ。特にボウリングの場面など、白黒画面でもっと映してほしかった。

ストーリー的には、ちょっと中途半端な結末で、大きな期待をしすぎたということかもしれませんが、見終わった爽快感に欠け、(これはこれでありかな?とも思いますが)、全体としてはそれほどでも、という感じでした。しかし、ゾンビ視点の青春ゾンビコメディという趣向で大変楽しめる内容だったことも事実でした。と言う事で、過度な期待は禁物ではあるのですが、なかなか面白い趣向なので、B級映画が好きな私にとって、見て良かったという映画でありました。

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「エイリアン コヴェナント」 行動と技術のギャップが…

ホーチミンに来てから、映画館に足を運んでいませんでしたが、「エイリアン コヴェナント」が今週から公開されたので、見に行ってきました。アメリカでも来週からの公開なので、こちらでは、一足早い公開。でも、韓国では数日前から公開されているようです。今回は、ベトナム語字幕という環境での鑑賞ですが、ベトナム語は残念ながら理解を助けてくれるわけではないので、果たしてどこまで理解できるのか?とりあえず、まずは体験です。リドリー・スコット監督の2017年の映画です。

あらすじ
2104年、宇宙船コヴェナントは冷凍休眠中の二千人の入植者とともに新天地となる惑星に向けて航行していた。しかし、故障で船長のブランソンは死亡、乗組員の一部が休眠から覚め修理をしている最中、近くの惑星から地球の音楽を受信、その惑星を調査することとなる。科学者数名とアンドロイドのウォルター、武装した護衛部隊が信号の発信源を調査するため惑星に降下しすると、2名の隊員が謎の胞子に感染。彼らを隔離するため、着陸船の中に閉じ込めたが、感染者からエイリアン(ネオモーフ)が出現し、銃撃戦の上、着陸船は爆発。残った隊員は無線でコヴェナントに救助を要請することとなった。
一方、調査隊はプロメテウスに搭乗していたアンドロイド、デイヴィッドに遭遇。デイヴィッドは、自身の研究施設に調査隊を案内するが、調査隊は次々とネオモーフに襲われ死亡することとなった。それは、ディヴィッドの罠だったのだ…。



冒頭は、デイヴィットとその創造主との会話。白くてだだっ広い部屋から、ガラス越しで、全面に岩山と湖の風景が広がり、無機的な美しさを醸し出す、いい場面からスタートします。リドリー・スコットらしいというよりは、エクス・マキナのような美しさです。そして、一転舞台はコヴェナント号の船内へ。2001年やオデッセイを彷彿させる宇宙船の内部は素晴らしいものですが、突然のトラブルで、船長が死亡。しめやかな葬送と、船の修理のシーン。この辺りは、画像は素晴らしい。見に来たかいがありました。

そして、修理中に隊員がジョン・デンバーのカントリー・ロードの信号をとらえたことから、その発信元の惑星を操作することに。着陸船で降り立ちますが、そこで見たものは、動物の一切いない巨木の森と、その中で木々がなぎ倒された一角に残る宇宙船の残骸。そして、「プロメテウス」のショー博士のネームプレートでした。その間、体内に侵入した胞子から生まれたエイリアン(ネオモーフ)に、調査隊は次々と倒され、着陸船も失ってしまいます。そして「プロメテウス」に乗船していたアンドロイド、デイヴィッド(マイケル・ファスベンダー)に遭遇。彼に導かれて、大勢の「エンジニア」の死骸のの残る、彼の研究施設へと向かいますが…

まだ、日本未公開なのでやめときます。といっても、最後までのあらすじはネットで容易く見ることが出来ますが…

エイリアン コヴェナント

見終わって、正直英語があまり得意でない私が、ベトナム語字幕で見ているので、細かい主義主張は解らないのですが、いろんなところで、突っ込みどころが多いように思いました。これだけの先端技術を持ち、精鋭部隊であるはずの彼らですが、行動があまりに不用意で、刹那的。未知の惑星に降り立つというシチュエーションの中での行動様式としては、あまりに杜撰であるような。また、エイリアンの成長と、宇宙船への侵入など、必然性が解りづらいような気もします。もうちょっと細かいところに気を配ってほしいという印象。科学技術的な部分は、特に宇宙船など素晴らしい出来なので、肝心のストーリーの具合が少々残念。「エイリアン」の前日譚3部作の2作目で、「プロメテウス」の続編ということなので、間を繋いだ的な作品かとも思いますが、そうであっても、もう少ししっかりして欲しいという感じです。

作品には、ワーグナーの「ニーベルングの指輪」の音楽が使われていますが、これは効果的。監督はワーグナーになぞらえて、創造主の世界を構築しようとしているのですね。

という訳ですが、でもまぁ。リドリー・スコットのダイナミックな画像は健在だし、アンドロイドの描写もなかなか良かったので、見ていて十分楽しめましたよ。見せ場もいっぱいあって、最後まで話が詰まっている感じがしました。個人的にはSFをたくさん読んでいたのは、80年代半ばくらいまでなのですが、そのころの同時代の感覚が呼び起こされ、この世界は変わっていないな、と少し安心しました。逆に、そのころのイメージのSF的であるのかもしれません。

さて、ベトナムの映画館、韓国のCGVグループのシネコンで見たわけですが、ちょうどプレミアムルームでの上映だったので、飛行機のファーストクラスのようなレザーの椅子で、足は投げ出して見られるし、前の席との間隔も2メートルくらいあり、全体で30席くらいの贅沢なつくりで、極めて快適でした。これだけリラックスして見られる映画館はいいですね。ちょっとこれは病みつきになるかもしれません。但し、英語で見ないといけないというハンデは残りますが…

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「シャドー」 殺人のサバイバルゲームのよう

またまた、ダリオ・アルジェント作品。せっかく無料動画に出ているので、この機会を見逃さないようにと、率先して見ているのです。今回は、「シャドー」。サスペリアのあと、「インフェルノ」(1980)を経て、1982年に製作されたサスペンスです。

あらすじ
ミステリー作家ピーター・ニール(アンソニー・フランシオーサ)は、新作「暗闇」のプロモーションのため、ローマに到着。その頃、ローマでは、「暗闇」を万引したエルザが、ナイフで首を切られて死亡する事件が発生した。ピーターは、エージェントのブルマー(ジョン・サクソン)に迎えられ、記者会見で、旧友の女性記者チルデと再会、空港から秘書のアン(ダリア・ニコロディ)と、ブルマーの助手ジャンニと共にホテルに向かう。部屋では、警察のジェルマニ警部(ジュリアーノ・ジェンマ)とアルティエリ刑事が待ち受けており、エルザの事件について尋問を受けることとなる。その夜チルデと、彼女とルームメイトの二人も、殺害される。
翌日、ピーターはTVで文芸評論家ヴェルディ(ジョン・スタイナー)と対談、ヴェルディは作品の異常さが社会におよぼす影響を鋭く問いただす。そして、ヴェルディ邸での殺人事件から、当のヴェルディの殺害へと進展、その後さらに魔の手は関係者全員に広がっていく…。



アルジェントの初期作品と同様、殺人場面の強烈なサスペンス・スリラー。今回は、登場人物が次々と殺害されるので、主要当所人物で、最後まで残った人は一人だけという状態です(ネタバレですが)。このあたり、まるで、サバイバルゲームですし、さすがはマカロニウエスタンを生んだイタリア映画と言えます。

だいたい、この短い時間の間に、大勢の被害者がでるので、画面に何かしら映ると、ああ、次はこの人という感じでやられていくというスタイル。殺され方は、アルジェント流で堂に行っていますので、最後まで、いろいろな死に方を披露してくれます。それほどまでに、殺人現場の出現機会が多い作品でした。

シャドー

さて、アルジェント作品特有の、犯人捜しより、ホラー重視のイメージは、ここでも同じではあるものの、初期作品よりは幾分犯人探し要素が高いような気がします。初期の作品のように、あまりにも前振りが無いので、犯人はこいつだと言われても、「ああ、そうですか」と答えざるを得ないような感じよりは、想定内に収まっている感じがしました。

また、インテリアの面白さといった、絵になる側面も残ってはいますが、それもちょっと大人しい感じです。そういう形なので、初期のような研ぎ澄まされた感じは大分穏やかになり、ストーリーもそこそこ、ただただ犠牲者の人数が多いという感じでしょうか。テレビの刑事物プラスホラーと言った感じ。とはいっても、見せ場はいろいろ作ってくれているので、楽しめましたよ。

この作品に、刑事役でジュリアーノ・ジェンマが登場します。マカロニウエスタンの人気俳優ですが、刑事役に転身。しかし、もともと演技がそれほどうまい俳優では無いと思うので、ガンファイトを彼からとってしまうと、なんとも陸に上がった河童のようで、寂しい感じがしました。

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「脳漿炸裂ガール」 気軽に見られて可愛いのでした

この映画、近所の映画館でやっていたのですが、まぁ映画館で見ることも無かろう…とパスしたのが2年前。今回たまたま無料動画にアップされていたので、それでは、と、見てみました。2015年の邦画。78分という上映時間はお手軽でもありました。

あらすじ
小さな頃から憧れていた聖アルテミス女学院に通う市位ハナ(柏木ひなた)。目を覚ますと、クラスメイトたちと共にいたのは檻の中だった。そして突然、携帯電話を使った“黄金卵の就職活動”というサバイバルゲームに参加することになる。様々なゲームに勝ち残った1名だけが、“真の卵”として、大人の仲間入りができるというのだ。クラスメイトが次々と脱落してゆく中、ハナは同級生の稲沢はな(竹富聖花)と共にゲームを戦ってゆくが…。誰もが憧れるお嬢様高校を舞台に、突如始まった理不尽なサバイバル・デス・ゲーム。そして、生徒たちの間で巻き起こる惨劇…。果たして、ゲームの行方は?ハナとはなの運命は??



まずは、聖アルテミス学園。超お嬢様学校であります。豪華な弁当とは到底思えないような弁当をグループ毎に集まって食べる、昼休みの情景。超超お嬢様です。そんな中で、一人だけ菓子パンをかじるハナは、完全に浮いて、周りから憐れみも混じった、不思議な目で見られているのでありました。しかし、ハナは念願の学園に入学出来て、決して彼女たちを否定している訳でもありませんでした。そして終業式の後、ゲームは始まります。

ゲームに強制的に参加させられているのは、白リボンを付けた生徒のみ。白リボンはこの学校の学業優秀の象徴であります。ハナは赤リボンなのですが、ちょっとした行き違いで、このゲームに参加する羽目になりました。脱落したり、逃走を図ったり抵抗したりすると、レーザーのような銃で頭を打ち抜かれ、脳漿が飛び散ることとなります。撃たれる時に、JKたちは衝撃で吹っ飛んでいきます。そのようなサバイバルゲームが開始されました…。さて。

脳漿炸裂ガール

聖アルテミス学園というネーミングいいですね。アルテミスは、ギリシャ神話の女神ですが、いつもやっているパズドラの方でなじみがあり、結構強いので、よくリーダーで使っています。脳漿が飛び散ると言っても、透明のゼリー状ねのでグロくはない。それより、JKの吹っ飛び方が激しいのです。

サバイバルゲームなので、人狼ゲームのような映画化と思って見ていましたが、確かにそういう要素はかなりあるものの、ゲームに特化した映画ではなく、途中からはゲームよりもストーリー性のあるドラマが前面に出てきたのが、予想と違った点。それはそれでなかなか面白かった。そして、竹富聖花さんのお嬢様姿はなかなか決まっているのでした。

学園の制服も、少しメイド服的な要素があって、なかなかいいですし、ラストの制服の上に着たマント姿、なかなか格好いいです。アニメから出てきたような絵になるシーン!

「脳漿炸裂ガール」とは、ニコニコ動画で多くの再生回数を獲得した、大ヒットボーカロイド楽曲で、その世界観を元にした小説や漫画化されたものを、今回映画化したもの。原曲も当時聞きましたが、面白い曲で、でも結論は「マカロン」なのでした。劇中に出てくるようなマカロン食べてみたいな。と思った次第です。

という訳で、結果的になかなか楽しく見られましたし、竹富聖花が可愛かったので大満足という結論でした。

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「わたしは目撃者」 アルジェント流儀のサスペンススリラー

ダリオ・アルジェント監督の第2作。「歓びの毒牙」と同様、サスペンス・スリラーです。GYAOで見ていたのですが、この日は接続状態がとても悪かったので、見終わるのに相当時間がかかりました。止まるたびに前後をだぶらせて見直す羽目になるので、この手の映画にはそれでよかったかも…

あらすじ
元新聞記者のアルノ(カール・マルデン)は、失明後パズルを職業としながら、八歳になるローリーと暮していた。ある夜、車の中での押し問答を耳にし、その後向いの染色体研究施設であるテルジ研究所で、守衛が襲われ、何者かが侵入する事件が発生。しかし、何かが盗みだされた形跡はなかった。この事件を知ったアルノは、新聞記者ジョルダーニ(ジェームズ・フランシスカス)と共に謎解きを開始する。数日後、車中の声の主であった、研究所の教授が轢死、その写真には、つき落とした人物の手が写されていた。そして撮影したカメラマンも殺害されてしまう。ジョルダーニとアルノは、轢死した教授の婚約者であったピアンカに犯人の手掛りになるようなものはないか調べてほしいと依頼するが、彼女は怪しい紙片を発見したのち、何者かに殺害される。次々と関係者が殺されていく中で、アルノとジョルダーニにも魔の手が迫る。そして、二人はビアンカの墓地を訪れ、彼女の亡骸を探ると、その紙片を取り戻すことに成功するが、墓地の中に閉じ込められてしまった…。



アルジェント監督の初期の3作のサスペンス・スリラーの2作目となります。原題は「九尾の猫」になりますが、エラリー・クィーンの同名のミステリーとは関係は無いようです。9つの謎があるとか、手掛かりがあるとか…?実際、ミステリー的に腑に落ちるような感じではなくて、彼が犯人?あそうなの?という感じで、謎解き面では唐突なので、あまりこの辺りは追及しようという気にはなりませんでした。

やはり、この映画は、「サスペリア PART2」へと続く、アルジェント流のサスペンス・スリラーで、恐怖感を醸し出す雰囲気とか、殺人シーンの残酷さとか、そういったところが見どころかと思います。最初の殺人シーンである、轢死の場面は一瞬ですが、結構強烈ですし、非常に細い紐で、首を切り落としかねないような強さで首を絞めていくやり方は、後年の「サスペリア PART2」にも登場します。 最後のシーンは強烈な既視感があったのですが、大昔、テレビか何かでみて、トラウマになっているのかも?と思った次第。エレベーターの利用は、これも 「サスペリア PART2」に繋がっていきますね。

わたしは目撃者

この映画の中で、最も印象に残るのはカール・マルデン。ハリウッドで数々の名作に出演し、脇役で活躍し、オスカーでも助演男優賞を獲得。いろいろな役を見事にこなしてくれる俳優さんです。この映画の中でも、立場が微妙で危うい感じの盲人の役を見事にこなしていました。あとは、ローリーにはもっと活躍して欲しかったなという印象が残りました。

部屋の調度のセットも斬新的ですが、ビアンカの家のペンキを叩きつけたような柄の壁紙とか斬新的で、イタリアではこのようなセンスは普通なのかな?と思ってしまいます。きっと、アルジェント監督のセンスだと思いますが…。あと、墓所の霊安所のシーン。死後、こういう形で保管しているということもあまり馴染みのない光景でした。こういう状況でドアを閉められてしまうと、閉所恐怖症気味の私としては、やり場のない絶望感に苛まれるのですが。

全体的には、やはり初期アルジェントのスリラーということで、ホラー的シーンが秀逸。しかし、ミステリー的には破綻気味。というイメージでした。しかし、そのホラー的テイストがなかなかいい雰囲気なので、好きです。引き続き、未見の「四匹の蝿」も見てみたいと思います。

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プロフィール

torrent13

Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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