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「ラブリー・オールドメン」 懐かしいハリウッド映画を愛でて

家に買ってあった、見ていないDVDをこの際見てみるというシリーズ。このDVDは一度見始めたが、夜中だったので途中で寝てしまったもの。つまらないから寝てしまった訳ではなく、本当に眠かったのだ。そもそも、ラブリー・オールドメンの2作目は、日本未公開ながら、マドンナ役にソフィア・ローレンが出ていて大好きな映画の一つ。当然期待しています。こちらは、アン・マーグレットがマドンナ役を務めています。

あらすじ
ミネソタ州の美しい町ワバシヤに住むジョン・ガスタフソン(ジャック・レモン)とマックス・ゴールドマン(ウォルター・マッソー)は隣人同士。2人は幼い頃から現在まで、56年にわたっていがみ合っている。毎朝、毒舌の応酬であいさつを交わし、一緒にアイス・フィッシングに出かけても、決まって相手の釣った魚をこき下ろしたり、腐った魚を相手の車に投げ込む始末だった。ジョンの娘メラニー(ダリル・ハンナ)やマツクスの息子ジェイコブ(ケヴィン・ポラック)も父親同士の反目の原因を知らない。だが、妻に先立たれ、退職して老後の寂しさが身に染みる彼らにとって、憎み合うことが人生最大の楽しみとなっていた。そんなある日、美しい大学教師のアリエル(アン・マーグレット)が、彼らの向かいの家に引っ越してきた。彼女は、2人の気むずかしい老人たちの新たな生きがいとなる。2人は彼女の愛を勝ち得ようと先を競い、対立はますます激しさを増していく…。



ストーリーはあらすじの通りで、まぁストーリーを追及してもあまり意味が無いでしょう。この映画は暖かなコメディであり、昔のハリウッド映画を彷彿させる雰囲気であり、アメリカの田舎のノスタルジックな良心であり、友情と譲り合いの物語であり、一つ一つの場面が、温かさに満ちていて、愛でながら見る。そういう映画です。

クリスマスを挟む季節の設定なので、お決まりのクリスマスソングもちらほら出てきます。それがまた、いい雰囲気を出していて心地よい。2人はいがみ合っているという設定ですが、ずっと生涯隣人同士。人間として知り尽くしている訳ですから、爆発することはあっても、険悪な訳ではなく、二人のいたずらっ子がそのまま老人になったという感じです。2人の子供も親密なのですが、対立する親を心配しこそすれ、ロミオとジュリエットのような悲劇は起きません。

いろいろ思い出していると、「仲良くケンカしな」というフレーズを思い出しましたよ。おかしな言葉なのですが、トムとジェリーの主題歌の一部ですね。そう、まぁ、人間版トムとジェリーみたいなものですかね。

ラブリー・オールドメン

そもそも、この2人の組み合わせは、1968年に「おかしな二人」があり、以後もたびたび共演している訳ですから、息の合ったコメディは保証付き。ハリウッドコメディの名物の様でもあります。それが、30年弱を経過し、相変わらず離婚だの新しい彼女を見つけるだのの騒動を起こしている訳ですから、人間は生きている間は異性を求め続ける。それが人間の性と言うもんでしょう。

とりとめのない感想になりました。

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「新宿スワン」 現代の任侠娯楽映画の一つの形

ituneの100円レンタルを利用して、見逃した映画を見た2つ目。「新宿スワン」です。あまり、任侠映画を見に行くことが無いので、そのイメージがあってなんとなく見逃していました。その筋の映画といっても、歌舞伎町のスカウトの話なので、若干ニュアンスも違います。自分の中では、クライムサスペンスなのか、お色気映画なのかと判断がつかず微妙であったのも、今まで見なかった理由かもしれません。しかし、今年は続編も公開されるようで、園子温と沢尻エリカ見たさもあり、見逃し感がかなりあったので、この機会についに見ることにしました。

あらすじ
新宿歌舞伎町。約600メートル四方の中に4000店以上の飲食店や風俗店が軒を連ねるこの地は、アジア最大の歓楽街である。あてもなく歌舞伎町をさすらっていた白鳥龍彦(綾野剛)は、スカウトの世界に足を踏み入れる。男女の様々な思惑が絡み合う裏社会で、力と力がぶつかり合う生き残りを賭けた争いが繰り広げられていく



ストーリーを要約すれば、歌舞伎町でスカウト会社バーストの幹部「真虎」(伊勢谷友介)に見込まれた「龍彦」(綾野剛)は、持ち前の性格から、働く女性を尊重し、ケアもしっかりしており、頭角を現していく。一方、縄張りを2分する対抗組織であるハーレムは売り上げが延び悩んでいる。ハーレムの若手で頭角を現している「秀吉」(山田孝之)は、目的のためには手段を選ばず資金を集め、いずれ新宿を牛耳ることを画策している。そんな中で、ハーレム幹部の反乱により、ハーレムはバーストの傘下に入ることになる。

バーストになっても独自の行動をする秀吉は、自らの資金源に薬の販売を手掛けていた。喧嘩はするが、武器は使わず、薬はご法度のこの世界、もしそれが明るみに出たら、暴力団からつぶされる事は明らかであり、バースト幹部は秀吉の尻尾をつかむことに躍起になる。一方、龍彦は持ち前の優しさで、あげは(沢尻エリカ)を助けるが、あげはが秀吉一派の仕業で薬漬けにされていることに気づき、龍彦と秀吉は対峙するが、この2人は過去に因縁があった…。

ということでした。

新宿スワン

いやぁ、活劇として面白いし、園子温らしさもそこそこに散りばめられていて、なかなか楽しめました。娯楽のツボのようなものを抑えている映画だと思います。任侠映画みたいに激しくなく、でも殴り合いは半端ないし、極道のおかみさん的役割もしっかり押さえてあるし、少し軽いノリの任侠映画と言ってもいいのかもしれません。現在ストレートな任侠映画は、一般的にはあまり流行らないようなので、エッセンスを詰め込んで今風にしたてたという感じでしょうか。

「極道大戦争」で任侠映画をぐちゃぐちゃにして見せた三池崇史 も立派ですが、これはこれで、現代の娯楽映画として成功しているのではないかと思います。ということを、任侠映画にそれほど思い入れが無い私が言っても説得力がないかな?

さて、園子温が今度は日活ロマンポルノをどうするのかが楽しみ。今月末くらいに放映される予定と思いますが、日本で見られるかな…。

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「きみはいい子」 子供を通して親の成長を見つめる群像劇

正月でiTunesのレンタルが一部作品を期間限定で100円セール。この中に、見逃して気になっている映画がチラホラとあり、iPadにダウンロードして出張の機内でみることにしました。2本ダウンロードしましたが、そのうちの1本。「きみはいい子」は2015年キネ旬ベストテンの10位。見ておいて損はない作品だと思います。

あらすじ
桜ヶ丘小学校の新米教師・岡野(高良健吾)は、まじめだが優柔不断、問題に真っ正面から向き合えない性格だ。そのためか、児童たちはなかなか彼の言うことをきいてくれない。一方、水木雅美(尾野真千子)は、夫が海外に単身赴任中のため3歳の娘・あやねとふたり暮らし。ママ友らに見せる笑顔の陰で、雅美は自宅でたびたびあやねに手をあげている。小学校へと続く坂道の家にひとりで暮らす老人・佐々木あきこ(喜多道枝)が他人と会話をかわすのは、登下校の途中で挨拶をしてくれる名前も知らない小学生だけであった。ひとつの町でそれぞれに暮らす彼らは、様々な局面で交差しながら、やがて新たな一歩を踏み出していく…。



この映画は、3つの物語が並行する群像劇スタイルです。

1.新任小学校教師の話
岡野は、生徒がなかなかいうことを聞いてくれない中で、悩みを募らせている。クラスではいろいろな事件が起こるのは日常茶飯事。その中で、生徒はそれぞれの反応をするが、対処しても他の先生や親から厳しく非難される始末。生徒の対応だけでも大変なのに、親や同僚からもいろいろと批判されて八方ふさがりの中、事件や生徒との交流が彼を成長させていく。そんなある日、生徒に出した宿題は、「親あるいは身近な人から抱きしめてもらうこと」その宿題の感想を生徒たちに語らせているうちに、生徒たちとの間で新たなつながりと自信が芽生えていく。

2.公園でのママさんたちの話
雅美は3歳の娘あやねとの2人暮らし。躾のしっかりした家庭を装い、公園でのママ友たちとの会話にも参加しているが、心から溶け込めてない様子。そんな雅美と気の合うママ友陽子(池脇千鶴)は陽気なかぁちゃんタイプであった。
雅美は外では対面を取り繕い、あやねの粗相が許せず、あやねが失敗するたびに、家に帰るとあやねを折檻している。陽子は雅美が自分と同じで幼少時に親に厳しく折檻されていた経験があることを見抜いており、また雅美自身も今あやねを折檻していることも見抜いている。そんなある日、陽子の家にきた雅美親子。あやねの行動がいつも気が気ではない雅美だが、ついにあやねが失敗をしてしまうと、あやねは怒られると思い、その場に泣き崩れてしまう。むりやりあやねを連れ帰ろうとする雅美を陽子はきつく抱きしめる。

3、老人と障害のある子供の話
一人暮らしの老人あき子は、人と会話を交わすのは、玄関先を掃除している時にいつも通学する知的障害を持つ少年のみ。ある日スーパーでお金を払わずに出てしまい、店員から咎められる。しかし、本人は故意ではなく、認知症になったのかと悩んでいる。毎日言葉を交わす少年が、ある日鍵を無くして困り切っており、あき子は少年を親の帰宅する時間まで家で休ませることにする。そして、少年を引き取りに来た母親は、あき子を咎めたスーパーの店員であった。彼女は、少年が大変ご迷惑をかけて申し訳ないと謝るが、あき子は、全然ご迷惑じゃないよ。こんないい子と答える。母親は、いつも迷惑がられている中で、いい子と言われたのは初めてだと、まるで憑き物が落ちたように泣き崩れる。

きみはいい子

3つの物語とも感動的なお話でした。子供はそれぞれに性格も態度も違うのですが、共通するのは親との絆。あやねは、あれだけ折檻されていても(正直、そこまでやるか?という鬼気迫る折檻でした)、陽子の「うちの子になる?」という言葉に、雅美の後ろに寄り添うような反応をする。陽子はその反応を見越して雅美を刺激している。うまい演出です。池脇千鶴は理想の母親役ですね。

ニュースでは、頻繁に親が子を殺した事件が流れますが、それを少しでも未然に防ぎたいという気持ちが込められた映画。ここにでてくる子供はいずれも純真で親を頼り、それぞれに成長していきます。そのような子供を鏡として、大人たちの成長を見つめ直す群像劇でした。

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「あるスキャンダルの覚え書き」 2大女優共演の迫力がすべて

日本に出張で帰国した日、前日は夜行で来たので眠い眼をこすりつつ、久し振りの我が家の棚から未見のディスクを取り出して、くつろぎの鑑賞です。買っただけのディスクもちょっと貯まってきてまして、こういうのを、本の場合は積ん読とか言いましたが、ディスクの場合はなんていうのでしょうか?
2006年イギリス作品です。

あらすじ
ロンドンで歴史を教える教師バーバラ(ジュディ・デンチ)は、厳格なベテラン。同僚や社会に対しても批判的なので周囲からは疎まれている。ある日、彼女は赴任してきたばかりの美術の美人教師シーバ(ケイト・ブランシェット)に目を留める。それ以来、シーバの様子を日記に書き綴るようになった。シーバの受け持つクラスの騒動を、バーバラが鎮めると、シーバは彼女に心からの感謝を捧げ、それをきっかけに急速に親しくなる二人。バーバラはシーバの自宅にも招かれ、彼女の家族とも交流を持つ。バーバラは、ある日シーバが15歳の男子生徒と関係している姿を目撃し、バーバラはシーバをパブに呼び出す。シーバの秘密を握ったバーバラは、彼女との関係を堅固なものにしようと、歪んだ本性を徐々に現していった…



冒頭の生徒の登校の場面から、シニカルなナレーションが入ります。これは、バーバラによるもの。彼女の物の見方はかなり達観しています。今後の授業の方向性を提案する職員会議でも、何も変える必要がないの一言。ベテランだけあって、生徒に対しては威圧感はあります。この役どころは、いろいろな作品で見るジュディ・デンチそのものとも言えます。

そんな学校に美術教師として採用されたシーバ。美人教師として先生生徒双方から注目を浴びますが、デンチも目をつけています。シーバは、学生時代の恩師と結婚し、子供2人。男の子と女の子ですが、男の子はダウン症です。年の離れた御主人とはうまくいっているようですが、これまで2人の子供を育てて来て、生活に疲れも見えるようです。

バーバラは独身で友達もいず、日々日記をつける生活です。今や、その興味はもっぱらシーバにあるようで、シーバから昼食に誘われると、久しぶりの晴れ舞台と、ドレスを新調して出かけました。その時は、盛装ぶりに揶揄されますが、以後も彼女はシーバと親交を深めたいため、何かにつけ、いろいろと行動を共にするようになります。

そして事件勃発。バーバラは、なんとシーバが生徒と情交を交わしている現場を発見。これで優位に立て、関係を揺るぎないものにできると、目撃したことをケイトブランシェットに話し、動揺し秘密にするよう懇願する彼女に、もちろん秘密は守ると優しく接します。バーバラはこれで自分の支配下に彼女を置けたとほくそ笑む訳です。その上で、バーバラはシーバにキッパリと生徒と別れるよう迫りました。

あるスキャンダルの覚え書き

このあたりずっと、2人の大女優を中心とした話が続きますが、デンチは同性愛者の風でもあり、過去に学校の同僚と関係も持っていた様子でもあります。加えてストーカーっぽいようにも見て取れます。

そんなある日、シーバが事情合って為すすべもなく、バーバラの懇願を断ったことから、バーバラは報復にでます。シーバに想いを寄せる妻子持ちの同僚に、噂としてシーバの秘密を流出させてしまうのです。これが一気に広がり、マスコミにも大きく報道されてしまうことになりました。

シーバにとっては、生徒と関係を持った女教師となると、社会生命を絶たれるようなスキャンダルです。必然的に犯罪行為として裁かれ、バーバラも周囲の証言から、この行為を知っていたはずなのに隠匿したということで、退職させられる事になります。夫の信頼を失い、家からも追い出されたシーバは、マスコミを避けバーバラの家で共同生活を送る事になり、これは、バーバラにとってみれば、ある意味願ったり叶ったり。ついにシーバをゲットできるという状況ができました。

ところが、バーバラの外出中にシーバは、バーバラの日々の歪んだ想いを綴った日記を見てしまい、全てを知って大喧嘩。シーバは思い直して帰宅し、再び夫に受け入れられることが叶います。仕事も失ってしまったバーバラは孤独と自らの欲求に耐えられず、新たな出会いを求めて街に出るのでした。

というお話でした。

この映画の雰囲気は、まさにイギリス映画らしく、素晴らしいと思います。また、2人の女優の共演も迫力のあるもので、観る者を圧倒します。しかし、ストーリーとしてはなかなか進展せず、中盤まで少々まどろっこしい感じがするのと、周囲の登場人物が完全に添え物のようで、いかにも取って付けたような感じがしました。ラストも、面白い終わり方ではありますが、これを今後も繰り返すと思うとかなり、寂しい感じです。

結局は2人の大女優に、思う存分演技をしてもらい、それを楽しむ映画という理解でいいのではないか?というのが観終わった結論でした。完全に何もかも2人の世界の映画です。そういう意味で圧倒されますが、内容がシリアスな割には、登場人物の行動が浮世離れしていて、物語を見たという実感があまり湧いてこないのが、この映画の欠点と言えるのではないかと思いました。

しかし、ジュディ・デンチとケイト・ブランシェット!2人ともすごい女優だなと思いました。

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「マッド・ホステル」 これは一発芸ですか?

ちょっと、今日は相当B級な、見て腹が立つような、すごく後悔するような映画で構わないので、サクッとみてみたいという気分だったので、あえて鑑賞。気軽に見れて、(* ̄- ̄)ふ~んという感じで終わればいいんです。
で、観てみました。結果はなんとも…。
2010年アイルランド作品です。

あらすじ
仲良し美大生四人組。好き勝手に過ごせる“空き家”を見つけようと車に乗り込んだ四人は、大きくて寂れた屋敷を見つける。そこに侵入した彼らは、やがて異変を感じ始め、翌朝気づくと、何者かによりドアにはすべて頑丈な鍵がかけられていた。必死に逃げようとする四人。しかし、彼らに魔の手が迫ってくる…。



冒頭は、途中の場面のダイジェストで、実際の話は病院の待合室からはじまります。テレビのニュースで10年前に8歳で行方不明になった少女の両親が惨殺死体で見つかったというニュース。少女の現在が気遣われています。医師の診断はただの胸焼けということで学校に戻り、仲間4人で空き家への家出??この世界では空き家を勝手に占拠するには法律で認められているということです。

見つけた大きな古びた空き家の屋敷で4人は荷物を解きますが、なんとなく異常な雰囲気を感じ取ります。3人は出ようといいますが、せっかく企画したリーダーは首を縦に振らず、朝まで過ごすことに。そして、見つけた酒を4人で飲むと、いつの間にか朝になっていました。ドアというドアは鉄の扉に変えられ頑丈な鍵がかかっている。4人は閉じ込められてしまったのです。小さな穴から見る外はいつもの街の風景。しかし、ここは外界から完全に遮断されているのでした。

マッド・ホステル

前夜から、舞台のセッティングまではこうして過ぎていきます。基本、こけおどしはありません。ただただ屋敷の中をうろうろするだけです。緊張感もそれほどなく、ダラダラと。大学生4人が後悔で泣き叫ぶのを見るぐらい。こんな感じの映画かねぇと、上から目線で見られます。そして、第一の犠牲者はリーダー各の男。縛られて片目をえぐられますが、まぁ、君は自業自得でしょ。という感じです。第2の犠牲者はその彼女。両足を切断されます。彼女は悪くないが、こういう状況で不用意にうろうろするものではない。

残った二人は、防塵服のような白衣を着た老人が犯人であることを確認し、おびき出してボコボコにしますが、瀕死の顔を見てみると、それは片目をえぐられたリーダーが身代わりにされていました。そして、彼氏の方は捕まってしまい、唯一残った女と老人の一騎打ちに。すんでのところで惨殺から逃れた彼女は、階段を踏み抜いてもがく老人を殴りつけて鍵を奪い脱出にかけます。しかし、「なぜ、もっとボコボコにしない!」「死んだ恋人を見つけてキスをするなんて、そんなことをしている場合か!」などと、余裕をかましている逃走劇を見ている方は、イライラして突っ込みたくなります。そして、老人は踏み抜いた穴から復活し、どうしようもなく彼女は追い詰められ、入れられた部屋には…。

えええええええええーっ!まじっすか??一瞬の一発芸じゃん!そういうこと?

こいつ、このラストを見せたいがために、これまで延々作りこんで来たのか!!
それも、突っ込みどころをいっぱい作って…

見ていた自分が情けなくなり、開いた口が塞がりませんでした。

おわり

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「戦火の愚かなる英雄」 かなりの緊張感のブラックコメディ

GAYO!から手ごろな映画を選んでいて、その中で目についた映画の一つですが、若干のネット情報を観ても、あまり評判は高くないし、一部に否定的な評価もあるようで、それほど期待せずに見始めました。といっても、具体的にレビューはほとんど読んでません。インスパイアされやすい性格なもんで、自分のレビューを書き終わるまであまり読まないようにしています。2013年のルーマニア映画。フランスの名優ドバルデューが出演しています。
原題は、「A FAREWELL TO FOOLS」。ストレートに訳せば、「愚者たちとの別れ」となります。

あらすじ
ナチスの進駐するルーマニアのある村でドイツ兵が殺害される。将校は明朝5時までに犯人が出てこなければ、村人の中から権力を持つ上位10名を射殺すると宣告し、村長以下対策を練るが…



イプは、頭に銃弾を受け、知能障害を少し残しており、この村に厄介になっている立場。そして、アレックスはイプの遊び友達で、いつもナポレオンごっこを2人で楽しんでいます。そんなのどかな風景なのですが、当時ルーマニアは枢軸国側であり、ナチス軍が駐留していました。ある日アレックスの元にナチス兵がやってきて、「少しだぞ」と言ってサイドカーを運転させてもらいます。いつものことの様です。畑の中をサイドカーで走り回って戻ってみると、ナチス兵は喉を切られて死んでいました。

アレックスは、通りがかりの村人に助けを求めますが、恐れおののいて、見なかったことにしてくれと去って行ってしまい、ヘルメットとゴーグルと拳銃を取ると、サイドカーを走らせて村に戻り、アレックスは村の警察に報告しました。警察は、これは一大事と、死体を回収してナチス軍に報告しますが、帰ってきた返事は、明朝5時までに犯人が出頭しなければ、村人の中から権力を持つ上位10名を射殺すると宣告し、広場に10個の椅子を並べ、椅子に喪章をつけて去っていきました。

アレックスとイプは、いつものように2人で遊んでいます。イプの部屋で蓄音機を発見、かけると、ラ・マルセイエーズが流れ、それが聞こえると、イプは昔に戻り敬礼するのでした。また、2人は釣りに行って1メートル以上もあるナマズを吊り上げます。村に凱旋し、村人に分け与えると、皆大喜びでイプを讃えます。

この間、権力者は犯人を捕らえるのはあきらめ対策をねります。村長、神父、公証人、医者、警察、およびその妻たちです。家族も入れて10人という選択をしたようです。結果、話の筋から当然のごとくイプを犯人としてでっちあげることに。イプが村に戻ってくると、「今日は君の誕生日だ。お祝いをするから来てくれ。」と食事に誘います。誕生日なんて何のことかわからないイプは訝しがりながらも、取れた魚でスープを作って参加することにしました。

戦火の愚かなる英雄

さて、ここからこの映画の核心です。晩さん会で、まず医者が健康診断をし、余命幾ばくも無い事をつげます。そして、この困難な問題にイプの協力を求め、村の英雄としてレリーフを作るだの、最高の墓地を用意するだの、盛大な葬儀をするだの、村の広場に名前を残し、後世まで英雄として伝えるだの、いろいろと提案をし、イプは承諾します。この説得の過程の10人の身勝手な発言は結構失笑をもたらします。「私は妊娠しているのよ」と強調する奥さんとか、結構取り乱しています。イプはとうとう納得し、公証人に書類を作らせ、生前にどういうものか確認したいと、予行演習を要求します。必死の10人は村中をたたき起こし、盛大な生前葬を上げ、墓地まで運び位置を確定し、イプは掘られた穴に入って花で埋められ、やっと実感が湧き満足気でした。

これで一件落着と思いきや、イプはさらに残された自分の親類の為に、権力者の財産の譲渡を要求します。権力者の持つ一番いい土地や金銭が、イプの一族に割り当てられ、これも公証人により書類に残されました。イプはああ見えて、相当したたかなようです。満足したイプは朝の5時までにナチスに出頭し、広場に戻ることを約して席を立ちます。そして朝の5時に20分前、まだ戻ってこないイプに10人は気が気ではなくなり、内輪もめも始めますが、ここはもめても仕方がないと、ある程度覚悟を決めて、広場にでていくこととしました。

そこにナチの装甲車やバイクなどの一団がやってきて、10脚の椅子も蹴散らし、街を去っていきます。どうやらナチス軍の撤退の様です。狂喜する村人たち、そこにやってきたイプとその一族は、約束だから土地や金を渡すよう要求しますが、もはや話が違うと誰も取り合いません。落胆したイプは、広場の中心で、かつでアレックスがナチス兵から奪った拳銃で自殺しようとしますが、アレックスがその前で、ナポレオンゲームを展開します。この場面の緊張感は凄かったです。いろんな布石がこれまで撃たれていて、これを一気に回収した感じです。ナポレオンゲームの中の言葉、「生きては捕虜にならない」とイプにこの場面で言葉で言われれば、それは緊張します。素晴らしいです。

そして、ラスト、村を背にあるいているイプの手には拳銃が持たれています。どこかで自殺をするつもりでしょう。そこに、窓から外に向けて、アレックスが「ラ・マルセイエーズ」をかける。イプは思わず振り向き、敬礼をし、拳銃は手から離れます。いつものイプに戻った瞬間でした。

最後までネタバレしてしまいました。

この映画、ドバルデューがイプとして名優ぶりを発揮、ハーヴェイ・カイテルが神父としてイプの説得につとめ、のどかなルーマニアの田園で起こった一コマとして、良くまとまったいい映画だと思います。晩さん会でイプを犯人に仕立て上げる権力者10人の発言の、偽善者ぶりや滑稽さも面白いし、最後のイプが自殺しそうになるところの緊張感もなかなか大したものと思います。伏線はあまりないのですが、きっちり回収していますので、話としても大変よくまとまっています。正直、この映画は好きです。

でも、一般的に評価が高くないようです。何でかなと思って、IMDBのコメントを読んでみると、この映画リメイクなんですね。それも、ルーマニア映画の中でも名作として名高い映画をリメイクしたようです。「Atunci i-am condamnat pe toti la moarte (Then I Sentenced Them All to Death)」 という1972年のルーマニア映画です。監督は「セルジウ・ニコラエスク」。こちらは、シリアスなドラマとして作られ、今回の映画は、この原作をコメディタッチに変え、かつラストも救いがあるように改変したものらしいです。この元の映画のほうは、YouTubeで全編見ることができます。ただし、ルーマニア語、字幕はありません。ただ、見た感じストーリーは似たように進みますが、雰囲気は相当違います。したがって、この元の映画を知っている人にとっては、この映画には決していい評価は与えられないでしょう。なんとなく解ります。

それともう一つ、この映画でナチスの撤退した日が、1944年8月14日として語られていることになります。
史実としては、Wikioediaによると、
元々、ルーマニアは枢軸軍側として参戦し、ドイツ軍とともにソ連に侵攻しましたが、1944年クーデターが勃発。
8月23日 - ミハイ1世による、アントネスク逮捕により親ナチス政権崩壊。「ルーマニア国家民主連合」が全権掌握。
8月24日 - 連合国に降伏を宣言。
8月25日 - ドイツに対し宣戦布告。
という手順で動いたようです。ちょっと10日ほどずれがありますが、地域によっては物事の起こり方が違うんでしょうか?

何はともあれ、私はこの映画好きですし、1972年制作の方も、どうにかして日本語で見られないものか?と思います。

そして、最後のこの邦題なんとかもっと付けようがあるのではないでしょうか?現題の「愚か者」という言葉に込められた内容を尊重して欲しいと思います。

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「美しき棘」 これ、男性にわかりますか?

GAYO!に「美しき棘」という作品がアップされていたので、調べてみると、これってレア・セドゥの未公開作品ではないですか。昨年は、ロブスターとか、007スペクターとかに出演していて、今や大女優の道を着実に歩みつつありますが、やはりこれは見てみないといけないと思い、さっそく鑑賞です。

もうすぐ17歳のプリュデンスは母を亡くしたばかり。父も姉もいない広いアパルトマンの一人暮らしとなり、万引き、同年代の友達の宿泊、夜のバイク周回への参加などで孤独を紛らわそうとするが、心は満たされない・・・



予備知識は、あらすじ程度で見始めました。ハイティーンの少女の心の葛藤を描いた映画らしいということ。冒頭は万引きから始まりますが、すでに捕まって身体検査をされているところからです。解放されてブレスレットをパンティの下から取り出す。そういう隠し方をするのですね。

16歳の彼女の環境は、母は亡くなったばかり、父は遺産相続の問題で長期不在。彼から電話はあるが、こちらの状況は全く分かっていない様子。そこそこ信心深い親戚との食事等にもでかけますが、あまりなじめないようです。学校も不登校になっているようでした。

そういう中で、生活は荒れていきます。というか、既に荒れているので、若干の程度の差があるくらいかもしれません。同年代の同性の友達を家に泊める、彼女の紹介もあって、夜のバイクの集会に出かける。かれらとつるみ、遊びに行く。家でパーティーをやる、肉体だけの関係を試してみる。等々。

それは、彼女が堕ちていく様子を描いているかと言えばそういう訳ではないようです。だたひたすら16歳から17歳という年に悩んで、自分探し?をしている感じです。行動は極めて普通に淡々とやってのけています。

17歳の誕生日を迎え、姉からこれで大人になったねと言われたあと、何か心の変化があったのでしょう。肉体関係をもった男の誘いを断ると、彼はその腹いせにこれ見よがしに他の女の子をバイクに乗せて走りますが、事故で女の子は死んでしまいます。これを見ていて彼女はショックを受けてしまいます。

美しき棘

その後のラストは、正直、観る者に考えさせる終わり方です。正解はちょっとわかりません。亡き母親の幻影を見て泣きじゃくる彼女。母と会って安心したとといえばストレートですが、事故を見て幻影を見てやっと現実に戻ってきたという感じでしょうか。今まで頑なな表情を通してきているので。そして母の補聴器をつけて、母が見守ってくれている実感を得る。あるいは補聴器で外界との間にワンクッション入れる技を身につける。等々。

誕生日を経て、17歳を自覚し、それがきっかけで次のステップに成長していく少女の映画。とみていいのですかね??

しかしですよ。この映画、直接心情が語られることはなく、プリュデンスの行動のみで話が進んでいくので、なかなか心情が捕らえられなかったです。正直、16歳から17歳にかけての少女の心の動きとか、男性の当方にはほとんど判るはずがないので、(判っていれば、もっと明るい青春時代をおくれていたはず!)頭で考えられても当然実感を得ることはできません。その時代を体験した女性ではないと、本当の微妙な心の動きを感じることができないのでは。そして、この映画の本質はそこにあるのでしょう。いや、レア・セドゥは大したものです。

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「ヌーヒン バンコクへ行く」 ほのぼのと楽しめるコメディ

タイ映画って、あまり知られていないようで、コンスタントにいい映画があって、時々話題をにぎわせていますね。アピチャッポン・ウィーラセタクン監督(名前を永遠に覚えられない)の作品は、公開されるたびに話題を集めますし、そして、昨年公開されたタラトーン監督の、「すれ違いのダイアリーズ」最高でした。そういったところで、GAYO!で見つけたこの映画、コメディで、ウィーラセタクン監督の作品のように構えてみる作品ではないのですが、久しぶりのタイ映画を気軽に楽しもうということです。バンコクはここからも近いので、今は親近感があります。

あらすじ
タイの東北部の村に住むおてんば娘のヌーヒンは、生活苦のため、バンコクへ出稼ぎに行くことに。そして、運よくヌーヒンは裕福な家のお手伝いとなる。美人姉妹のミルクとソムオーのため一所懸命に働いて1年たったある日、テレビでモデルコンテストの募集を見たヌーヒンは、2人の履歴書をこっそり送り、見事書類通過、ヌーヒンは彼女たちをコンテストに参加させることに成功するのだが…。



ヌーヒンは、タイで人気の四コマ漫画キャラクターだったようです。おかっぱのおてんば娘が巻き起こす騒動が主題のキャラクターらしく、ちびまる子ちゃんとかと似てるかなとも思いますが、あんねにませてはいないようで、純粋ないたずらっ子のようでした。読んだことがないのでわかりませんが...

最初は、村で騒動をやらかしてしまい、祭りの準備をぐちゃぐちゃにしてしまいます。村人たちから怒られますが、いつも村人たちは彼女の被害を受けている様子。ある日、ヌーヒンはバンコクの出稼ぎから、いろんなお土産を持って帰ってきた人たちを見て、家族の生活苦を救うため、自分もバンコクに出稼ぎに行くことを決意します。

バンコク行きの列車に乗って、村の小さな駅を出発する場面、ヌーヒンは村人たちが寂しがるといけないから残ろうかと心が揺らぎますが、残られては大変と村人たちは送り出し、列車が出発すると、村人たちはやっと平穏になると、みんな小躍りして喜ぶのでした。

さて、バンコクでたまたま裕福な家の住み込みの家政婦となることができ、さっそく家に向かいます。何かやらかすのではないか?とヒヤヒヤしますが、小さな失敗はありつつもなんとか仕事をこなし、時間が流れました。で舞台は1年後へと進みます。

ここまで見てきて、まず気づいたのは、話や情景が、時々歌と踊りによって脚色されていることです。インドの映画とかもそうですが、歌と踊りは娯楽映画では、割と普通に使われるのかなと思いました。日本ではあまりやらないですね。

ヌーヒン

ここからがメインのストーリーになります。3人は、テレビでトップモデルのソニアが宣伝をしているモデルコンテストを見ています。ヌーヒンは、ミルクなら絶対間違いないと勧めますが、彼女たちは全くその気になりません。そこで、ヌーヒンは2人に黙って履歴書を送ってしまいました。これがたまたま採用になり、母もまんざらでもなく結局コンテストに出ることになります。当日ミルクは大注目を浴びますが、楽屋で知らないうちに盗撮にあい、これを発見したヌーヒンは捕まえることに成功しますが、なんとスポンサーのご子息とのこと。その場にいたソニアも、誰に向って犯人と言っているの?謝りなさい!とタカピーな発言です。

すっかり打ちひしがれた3人ですが、なんと会場で見ていた、世界的デザイナーの目に留まり、次のショーへの出場要請を受けることに、そして、ショーでフィナーレを飾ることを告げられますが、全く面白くないソニアは計略を練り、彼女たちを当日拉致することに。さて、一緒に拉致されてしまったヌーヒンの活躍が始まりますが…。

ということになります。ヌーヒンは正義の味方として、大上段に構えて事件の解決に関与していくわけではなく、そのお茶目な行動と、頑張りと身体能力で、危機を乗り切っていくという感じです。事件の結末はちょっと感動的に納められ、コメディとしても素晴らしいものでした。全体的には、なんとなくほのぼのして、見ていて楽しくなる、いいコメディ映画でした。

ちなみに、この映画は、2007年のタイ国立映画協会賞(いわゆるタイ・アカデミー賞)でヌーヒンを演じた「ルンラーワン・トーナホンサー」さんが、最優秀女優賞を勝ち取っています。また、2006年の第19回東京国際映画祭では、アジアの風部門の中で上映されているとの記録がありました。タイ映画、なかなか奥が深いので、また目についてらサクッと観てみたいです。

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「ファイナル・カウント・ダウン」 緊張感の無さが残念な作品でした

GAYO!!にこういう懐かしい映画がたまに出てくると嬉しくなります。ということでさっそく見てみました。頭の中ではすっかり忘れ去られた映画の部類ですが、1980年だと、高校生くらいかな?SF映画が華やかなりし頃の作品ですね。タイムスリップものであれば、当時戦国自衛隊もありましたよ。

あらすし
1980年、ハワイ沖200マイルの海上を航行する原子力攻撃空母ニミッツ。突然雲間を稲妻が走り、ニミッツは青白い光に包まれ、高周波音に襲われた。異常な嵐が吹き荒れ、再び穏やかさを取り戻した時、1841年12月6日にタイムスリップしていたのだった。歴史の転換点に直面してしまった空母ニミッツ。イーランド大佐は、自国を守らなければならないという強い任務を感じ、命令を下す…



タイムスリップもの、実はあまり得意ではありません。瞬間的に頭がこんがらがって、それに捕らわれてしまうからです。しかし、このお話は、比較的ゆったりと進んで、順を追っていくのでそういうことはあまりありません。というか、展開が相当まどろっこしくもあります。しかもせっかく、劇中でもいろいろなネタを仕込んでいくんですが、全くメリハリが感じられないのは、つくりが凡庸だからでしょう。はっきりそう思います。ちょっともったいない感じです。

この映画、絵はとてもきれいだと思います。海なんかいい雰囲気ですし、艦上の場面はかなり迫力が出ています。それだけに、もっと緊張感が欲しかった。ゼロ戦なんかも、なかなかかっこいいし、空中戦も良く描かれているし、日本軍の編隊もなかなかかっこいいではないですか!ああ残念。

特撮は残念ながら現在の水準で見てしまうとちゃっちいです。というか、この時代にも、もっといいSFXありましたよね。まぁ、それは大きな問題ではないです。そして、ラストもとてもいい、洒落た終わり方だと思うのですが、メイクが猿の惑星か???。こういうところに、若い時の面影をはっきり印象付けて、はっとするような演出をしてくれないと....ああ残念。

という訳で、見た感じいろいろといい所がたくさんあるのに、残念感が半端ない映画でした。

ファイナル・カウント・ダウン

と、残念とばかり言っていても仕方がないので、ストーリーを追っていて、気になるところを2つ。
・ラスキーは明らかに招かれざる客として扱われ、乗員とも摩擦を起こしますが、艦長は問題が起こると彼を呼んでいろいろと相談しますが、キャラの位置づけがなんとなく不自然な感じがします。重要な役割を果たしているので、もっと位置づけをはっきりしてもらうと、感情移入がしやすいのですが。
・2回のタイムスリップの時に艦載機は空母にいないものがありますが、ちゃんと戻ってきます。2回目は一糸乱れずに。この嵐の中に入ると、艦上では立ってもいられないような状況なのに、どうなっているのでしょう。それも2回目は結構遠くにいるはずですが。これは都合よく勝手に戻っているだけのようで納得いかない。嵐に関係なく、空母に連動してタイムスリップしているのでしょうか?

まぁ、結局欠点しかでてきませんが、絵や戦闘の迫力は十分伝わってきましたし、ストーリーも素材としてはいいです。エピソードも一つ一つはいい題材だと思います。でも映画としてみると今一つでした。せっかく青春時代に流行った映画をみて、こういうことを書くのも残念ですが...。

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「ブエノスアイレス恋愛事情」 アートでセンスの良い、恋愛コメディ

毎度のように、GAYO!の新着から選択。このところ続けて見ていたアルゼンチン映画とうこともあり、今度はラブロマンス、そしていくつかの映画祭出品と、ベルリン国際映画祭出品、ブラジルのグラマード映画祭で、作品賞・監督賞・観客賞受賞ということで、期待がもてます。2011年政策のアルゼンチン映画です。

あらすじ
発展を続ける大都会ブエノスアイレス。マンションでひとり暮らしをするウェブデザイナーの男性マルティンと、近くのマンションに住む独身女性のショーウィンドーディスプレーデザイナー、マリアナ。2人とも最近付き合ったきた恋人から別れ、大都会で孤独な生活を送っていた。マルティンとマリアナは道ですれ違うことはあっても、意識をすることもなく、それぞれ異なる相手と出会い重ねていたが…



この映画はブエノスアイレスの街の風景で始まりますが、通常の市井の風景ではなく、いろんな建築物が映し出されます。ブエノスアイレスには種々雑多なビルが無秩序に立ち並び、それぞれが設計思想をもって、そこに住む人間の階層を決定づけているというもの。いろいろなタイプの建築物をいろんな角度から撮影した情景が続きますが、なかなかアートで面白いと思いました。そしてまた、物語は、秋・冬・春の三章。それぞれの冒頭で、建造物のいろいろな側面が描かれ、いいアクセントとなっています。

ストーリーはマルティンとマリアナの2人を中心に進んでいきます。マルティンは、付き合っていた恋人が飼い犬を残してアメリカに去ってしまい、一人の生活を送っています。自宅でウェブデザイナーの仕事をする傍ら、ネットの中の世界に生き、外出する機会は多くないようです。それも徒歩で行ける範囲で、交通機関は使いません。その中で、犬を預かるのが仕事の女性や、数か国語を話さずにはいられない女性などと付き合いますが、相当変わった性格を持っているようで長続きしません。

一方、マリアナも街で会った男性と付き合いますが、気になる欠陥がいろいろあるようで、全く長続きせず、家で泣きぬれて悶々と日々を送っています。ショーウィンドーデザイナーという仕事の性格上、マネキン人形が家に数体ありますが、好みの男のマネキンが一体あるようで、それを抱いて上に乗ったイする始末。寂しさがにじみ出ます。マリアナは子供のころからウォーリーを探せが愛読書ですが、浜辺などいろいろな場面では探し出せているものの、街角の絵では、今までかかって探し出せていません。これが、街角では意中の人を見つけられないというマリアナを暗示しています。

ブエノスアイレス恋愛事情

ブエノスアイレスのビルは側壁が窓のないただの面になっているケースが多く、そこは広告等に使われているようですが、違法に穴をあけ窓を作ることも行われているようです。壁に穴をあける問題は、最近見た「ル・コルビュジエの家」でテーマとして語られていましたが、ブエノスアイレスでは重要な問題の一つの様です。2人は奇しくも同時期に心機一転、穴をあけ、窓を作ります。これで部屋は一気に明るくなり、マルティンは未開封でとっておいた鉄腕アトムのフィギュアを開封、マリアナは部屋のお気に入りのマネキンを処分しました。なんとなく明るくなった2人。そんな時、マリアナが窓からある物を見て、大急ぎで外に飛び出していきます…

で、粋なラストを迎えます。

そんなお話でした。

まずは、とてもアートが美しいし、細かいところも凝っているし、音楽もなかなかセンスが良い。アニメを入れたりとか、ウディ・アレンの映画を挿入したりとか、細部が凝っていて、なかなか楽しめました。2人の話は短い時間で、次々と交替していくので、それほど大きな進展や盛り上がりがなくても、ストレスなく進んでいきます。この映画は会話の場面が少なく、それぞれの思考を言葉で吐露している場面が多くなります。人との接触が少ないのでそうならざるを得ないのでしょう。

この映画の主人公は、マルティンとマリアナと、ブエノスアイレスの街なみ(建造物)。発展する大都会の一コマ一コマを切り取ったような映像集のようでもあり、2人の成長の物語でもありました。

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プロフィール

torrent13

Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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