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「木曜日に抱かれる人妻」 ダブル不倫の出会いと別れ

大人のエロス系の映画。上映時間も短く、夜にゆっくり見るにはちょうどという雰囲気です。ドミニカの映画というのも目新しくて、興味をそそります。監督はマティアス・ビセで、チリ出身の監督。ゴヤ賞で、スペイン語外国映画賞を受賞した経歴があります。2018年の映画です。原題は、On The Skinという意味になります。
原題:En tu piel (2018)
英題:7:20 Once a Week

あらすじ
ベッドでセックスに燃え上がる二人。燃え尽きると、女性の方が今夜限りという話をして別れます。また別の日、再びベッドで燃え上がる二人がいます。男は理学療法士のマヌエル(ホスエ・ガレロ)。女は旅行代理店に勤めるフリア(エヴァ・アリアス)。そういった日を何度が過ごすうちに、フリアは、旅行代理店に勤めている訳ではなく、人妻だと話しました。関係を重ねるうちに、マヌエルは二人の将来の子供の話を出しますが、フリアは自分が子供が産めない体だと話します。しかし、夫は子だくさんの家庭を作りたかったようです。マヌエルは息子が一人いるが問題を抱えているが、誰よりも大切な人だと話します。

フリアは、ある日の出会いの時に現れなかったようです。その次に会った時、マヌエルは待っている間に、フリアと会ったらしたいことを書いたと言って、フリアを問い詰めます。フリアは、合うべきかどうか迷ううちに、出会った男性に燃え上がり、激しくカーセックスをしたことを告白すると、マヌエルは激しく欲情して、浴室にフリアを押し倒しセックスします。そして、次の出会いは何週間も間が空いてしまいました。マヌエルは普通の恋人のようにふるまい、母の形見というプレゼントを渡し、普通の恋人のように部屋の外で会う事を提案しますが、フリアは夫が子供が好きなことを改めて知り、それでも自分を大切にしてくれる夫に、自分の居場所が解ったと告げ、マヌエルは一人部屋を出ていくのでした。



木曜日に抱かれる人妻

最初から最後まで、同じ部屋でのみ展開する物語。そういった映画は時々見ることはありますが、タイトルバックも含め、全く外に出ないというのも珍しいな思いました。二人の会話のみで、それ以外の外からの音も無く、二人の背景が語られ、不倫関係が盛り上がり、頂点に達してそれ以上の関係を求めるようになると、関係が落ち着いていってしまうという、素直なストーリー。その中で、家族との関係や悩みが仄めかされていきます。ラストは女性の方から現実に目覚め、静かに関係が終わっていくという形で、わりと綺麗に終わりますが、いずれにしても不倫の終わりは、寂しさと気だるさが残るのでした。

不倫ドラマにもいろいろあると思いますが、燃え上がらせるのは簡単で、大して説明もいらないのですが、終わらせ方がドラマの見せ場になります。大体は修羅場になります(笑)。実際のところ、大多数は何となく終わっていったという感じではないかと思いますが、この映画はそういったごく普通の終わり方を綺麗に纏めた感じでした。その為に、いろいろと伏線を張って、うまく機微を見せています。不倫ってこの映画の前半のように、燃え上がっていくうちは楽しいのですが、燃え上がり過ぎて次のステップに移ろうと、どちらかが思い始めると、たくさんの障害が出てきて、冷めていくというのも普通の事なのかな?と改めて感じました。

体の関係から発展した不倫を続けられない何かは日々の生活の中にあって、マヌエルは子供の事だったり、フリアは夫の事だったりと、今の家族が大切なことに気づくというのが一番きれいですね。一般には世間体だったり、地位だったりもありますが…。それでも、不倫の映画やドラマがたくさん作られているのは、もう一度恋をして見たいと思うといったような人間の願望が存在するのかな?たくさん映画を見ていると、不倫が簡単だと思いがちですが、こういった不倫の終わりをごく普通に見せてくれる映画も貴重だなと、妙に感じ入ってしまいました。心理描写はよくできていると思います。主演のエヴァ・アリアスは、元ミス・ドミニカらしいですね。

2021.1.9 HCMC自宅にてAmazonPrimeよりのパソコン鑑賞
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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

プロフィール

torrent13

Author:torrent13
映画は見たり見なかったりの時を過ごしてきましたが、現状ベトナム在住で、時間があるので、主にネットで見ています。昔はSF映画と、ミニシアターが好きでしたが、その後は西部劇、そして、最近では邦画や古いハリウッド映画などにも見る範囲を広げてきました。

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